2008/08/04
第60回 夏休みは?
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ばなな先生の
おとなと
こどものための
おきらく 作文教室
NO.60
2008.8.4
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こんにちは。
「作文教室ばなな」の講師
「ばなな」ともうします。
読書感想文講座の第一期、
先日無事に終了しました。
お力添えいただいたすべての方に、
心より御礼申しあげます。
ありがとうございました。
さて、いよいよ8月となりました。
夏休みも中盤戦にはいりました。
我が家でも、子どもたちは
朝からまったりしていたり、
兄弟げんかがあったり、
とにぎやかです。
あのけんかの声は、
どうして暑さにマッチするのでしょう(笑)。
つい、ムッとしてしまうこともあります。
早く夏休みが終わればいいのに、
とこぼしたくもなります。
そんなわたしどもの声を聞いたのか、
新聞を見ていたら、
「夏休み短縮」
という記事を見かけました。
理由は、時数確保、
そして学力保障だそうです。
確かに、親としては
毎日けんかしているのを見ているのは
暑苦しいので朗報かもしれません。
でも、本当にそれでいいのでしょうか?
今日はそんなお話をしたいと思います。
■□■ 目次 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■
1.夏休みは?
2.編集後記
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◆ 1 ◆ 夏休みは?
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夏休みが終わると、
がらりと変わる子がいます。
以前は、
どうしてそうなるのかよく分かりませんでした。
一ヶ月も会わないから?
夏は成長する時期なのかもしれない?
などどいろいろなことを考えてみました。
どうも、
「間」ということが関係しているようです。
「間」とは時間や空間において何もない場のことです。
書道をしている人がおしゃっていました。
よい書とは、文字の美しさそのものというより、
「間」の使い方の上手さにある、と。
わたしたちは、書を見るとき、
文字だけを見ているような気がします。
ところが実際は、余白の白いところを見て、
この文字がうまい、バランスがいい、
と判断しているようです。
そういえば、
「間」が悪い、「間」が抜ける、「間」違い
確かに、「間」に関する言葉はたくさんあります。
「間」という何もない空間が、
じつは有を生み出しているのです。
夏休みは、子どもにとっての大きな「間」です。
この間を利用して、子どもたちは、
自ら考え、自らを成長させているのです。
間があることで、思考し、行動しているのです。
たとえ、けんかなどという表現方法であっても(暑苦)
学力の一つに
「間」を利用した思考
というジャンルが確立されたとき、
いかに夏休みを短縮させることが無意味なのか、
わかるような気がします。
また、教師は夏休みがあってずると、という風評があります。
その理由は、自身の休養もさめことながら、
子どもにある「間」を理解し、共感するためです。
現在、出勤日を増やしているようすが、
「間」を解さない「わびさび」のない
暮らしにならないようにしてほしいものです。
ちなみにわたしは、
夏休みのだれもいない学校をぷらぷら歩く、
そのときのむっ、とする空気や静けさが
とても好きでした。
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編集後記
先日、「がんばれ、さつまいも」の話を聞きました。
言葉かけの違いで、
水の結晶の出来具合が違う
という話を聞いたことがあると思います。
江本勝先生の「水からの伝言」という著書でも有名です。
例えば、「ありがとうございます」という言葉かけをすると、
バランスのよい、形の整った美しい結晶が生じ、
心無い言葉をかけると、
結晶がぐちゃっとしてしまう、というやつです。
言葉の力、言霊です。
これと同じことをさつまいもで実験した方がいらっしゃいました。
片方の培養皿にありがとうございます、という文字を書き、
さらに積極的に「ありがとう」と言葉かけをしました。
もう一方は何もしません。この二つを比較したのです。
ありがとうございます、という言葉かけをしているほうは
すくすくと成長しました。
そこで実験者は、反対ののさつまいもに
「がんばれ」という言葉をかけたそうです。
すると、そちらは、ほどなくして枯れてしまったらしいのです。
見せていただいた写真には、
くさりかけた種芋としおれた葉が
すくすく育っている「ありがとうございますさつまいも」
と並んで写っていました。
「がんばれ」という言葉は現在否定のようです。
今の自分は、ここにはいない、という意味でもあるようです。
わたしたちは夏休み、子どもたちに
この言葉を連発していないでしょうか?
発行人 <「ばなな作文教室」講師「ばなな」=小塙 雅多加 >



