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表現したものを通して、自分の視点や自分とは何者かに気づく『自分科』という科目を提唱する著者が、「書く」ことによって、人生が変わることを訴えます。

  • 周期 週刊
  • 最新号 2008/08/15
  • 発行部数 84
  • マガジンID 0000237027
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2008/06/05

第52回  今、一番伝えたいこと(その3)

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  ばななせんせいの

      おとなとこどものための
      
  おきらく 作文教室
                     
                    NO.52
                    2008.6.5

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 こんにちは。


「作文教室ばなな」の講師
「ばなな」ともうします。
 
 
 いよいよ6月となりました。
 1年の折り返し点です。


 4月はじまりのリズムに慣れてるため、
 半分、という意識を持ちにくいのですが、
 正月から六ヶ月がたとうとしています。


 大人向けの作文教室を……。
 技術の向こうにあるものをブレずに伝える……。


 わたしは、紙面でこの二つの目標を立てました。
 


 大人向けの作文教室については、
 3月に初めての、
 そして今月、2度目の講座を開くことができました。
(6月22日(日)に決定しました。詳細は後日連絡します)


 また、ばなな4コマについての小冊子をまとめることができました。
(興味のある方はご連絡ください。無料で差し上げます)


 冊子を書くために準備を始めたあたりから、
 ようやく技術の向こう側にあるものが
 おぼろげながら見えてきました。


「見る」


 この考えを伝えることが、
 わたしにとっての当面の仕事となりそうです。


 引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。




-------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆

  目次

  1.今、一番伝えたいこと(その3)

  2.編集後記


-------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆



 ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★ 



    今、一番伝えたいこと(その3)



 ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★ 



 学校教育はもとより、
 企業でも、社会全体でも
 求められている資質があります。


 創造性です。
 クリエイティブな力です。


 そして、その創造性が
 日本人には不足している、
 といわれています。


 教育の現場でも、
 この「創造性」を育てるために
 様々な方策が講じられています。

 
 
 わたしの娘も小学校4年生となり
 自由学習を始めました。
 ノートにせっせと書きこんでいました。


「これは自由学習ではありません」
 とたしなめられたようです(笑)。


「資料を調べ、図表や絵をかいてください」
 という指示のようです。


「調べているのに……」
 そういって、娘は、頭から煙を吐いていました(笑)。


 このような自学や総合的な学習は、
 創造性を育てるために積極的に行われています。

 それは、また、
 自分と調べる対象との関連性を「見る」
 ということも求められています。


 娘は、残念ながら今は自分を見ることで
 精一杯のようです(笑)



 興味というのは、
 自分と対象の関連性を
「見る」ことによってでしか生じません。



 例えば、ごみ問題について調べましょう。
 自分とごみの関係性が見えてこないとどうなるのでしょうか?


「これからは落ちているごみをひろいます」
 そのようなマナーに関する
 感想しかでてこなくなります。
(※マナーはマナーとして大切です)


 つまり「見る」ということを学ばないと、
 学習が単なるルールの遵守になってしまいます。


「全体を見る」ことを学ぶ必要があるのです。
「全体の中の一部が自分」と気づくことが肝要です。


 それは、ごみ処理場を見学に行くだけでは
 難しいと思われます。


 わたしたちは、地球全体の中の一部である。
 そして、一部は全体とつながっている。

 
 この自然全体の原則を体感していくのです。

 
 わたしたちが「見ている」世界は、
 この原則そのものなのです。 


 仮に人間が写した写真があるとします。
 わたしたちは、この写真が人間だ、とわかるためには、
 その周辺の何もない空間から情報をもらっています。


 つまり、人間のネガを見て、
 あっ、これは人間のポジだ、と認識するのです。


 ポジとネガの原理です。
 
 ポジだけでは対象が認識できないのです。
 ポジとネガの全体があってはじめて、
 写真のポジという一部が分かるのです。


 わたしたちの目は、常に全体をとらえた上で、
 一部を抽出している。
 自然と同じ働きをしているのです。
 

 決してある局所だけを見ているのではない。

 その事実を立ち止まって体感させることです。


 地球という全体の中に
 人間という一部が存在している。


 本来、当たり前すぎる
 この事実を体感させることです。


 一ミリ一秒で対象を見る。
 パズルをする。
 ポジとネガの写真を見る。
 影絵遊びをする。
 農業体験や土にふれる。


 こうした、一見すると
 まったく学習と関係ないことの積み重ねが、
 全体の中の一部を見る目を養います。



 特にさかさまにしても判別できる絵を描いたり、
 左右を反転させると別のものになる絵を描いたり
 

 こうしただまし絵をかくことは、
 自然の摂理を絵で体感していきます。
 

 自然は常に両極を同時に持っているのです。
 どちらかだけを見て自然、と決めるのは、
 視点不足なのです。


 全体把握。


 これが、今後の教育のキーワードです。
 そしてその基本は、
 自然にふれること、
 芸術に遊ぶこと
 がもっとも早く、確実のような気がします。


 そして、まず第一歩は、

 どの子どもも、能力や性格に関わらず
 クラスや学校という
 全体の中の一部であり、
 その子がありのままで存在していることが
 全体のバランスをとっている、
 その事実を受け入れることです。


「あなたが学校に来ることが、
 そのままのあなたでいることが
 全体の秩序を維持しているんだよ」


 そう伝えることです。

 
 想像力。


 創造性は、想像性から生まれるのです。



■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■□■□■□■□




 
 編集後記


 自分さえよければいい、
 という考えは、
 全体を見る視点の欠如です。


 それは、学校や社会の多くが、
 部分を見ることに
 時間を割いてしまったので、
 仕方がありません。


 わがままに見えるその人たちは、
 そういった世界で、精一杯
 がんばってきた人たちでもあるわけです。


「部分で見る」
 その見方は、
 どうしても自他の境界線を引いてしまいます。


 部分を輪切りにして見ることは、
 想像性の入り込む余地をなくします。


 車全体ならともかく、
 ねじの一つを見て、
 想像しろ、というのは大変です。



 ご意見、ご感想はこちらまで
(小冊子の希望もこちらへ)
  
        A.kobakichi-w@nifty.com  
   
 

 ご縁に感謝いたします。

  発行人 <「ばなな作文教室」講師「ばなな」=小塙 雅多加 >

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