第50回 今一番伝えたいこと(その1)
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ばなな先生の
おとなとこどものための
おきらく 作文教室
NO.50
2008.5.28
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こんにちは。
「作文教室ばなな」の講師
「ばなな」ともうします。
皆様のおかげをもちまして、
このおきらく作文教室が
来月の3日で、「丸1年」となります。
メルマガも、回を重ね、
50回となりました。
読んでくださった
皆様に感謝です。
心より御礼申しあげます。
ご縁に感謝です。
まだ、教員の仕事を始めたばかりの頃、
教え子に、
「先生は将来、どんな先生に※なるん?」
(※注 わたしが勤めていた地域の方言です)
と聞かれたことがありました。
わたしは、
「自分の授業や考えを本にして
みんなに伝えることが夢※なんよ」
(※注 わたしが勤めていた地域の方言です)
と答えました。
退職して引きこもり始めちゃったときには、
どうしようか、と自分で自分に
手を焼いたこともありましたが、
少しずつ前に進んでいるようです。
ゆっくりが一番早い。
作文教室の子どもたちによくいう台詞を
一年の記念に
自分、そして皆様にプレゼントしたいと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
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目次
1.今、一番伝えたいこと(その1)
2.編集後記
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今、一番伝えたいこと(その1)
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エレン=ケイという教育学者に、
「教育の最大の秘訣は、教えないこと」
という名言があります。
「学校の先生は少し、教えすぎている……」
わたしは、そう思います。
そんなことを書く、わたしもかつてそうでした。
教えることで……、
教えた、という事実を積み重ねることで、
自分の責任を果たしたような気持ちになるのです。
不安です。
教科書に載っているのだから、
伝えなければならない。
通知表にあるのだから
評価しなくてはならない。
教えることがわたしの仕事だから。
管理職の評価、保護者の評価……。
よくわからない存在に押しつぶされそうになります。
それらから目をそらすと、
ときとして教えこみになってしまうのです。
これも教師の誠実さ、ひたむきさゆえです。
決して責めることはできません。
では、学校の先生の仕事っていったい何なのでしょう?
わたしはこのごろ、そのことを伝えずにはいられません。
確かな学力をつけることでしょうか?
わたしは違うと思っています。
なぜならば、教師が教えたいその項目を
今、目の前の子どもが必要としていないことが
あるからです。
サービスの基本はニーズです。
ニーズのない子に、
いくら必要なものでも
教えることはできないのです。
コーラーはいらない、ウーロン茶が欲しい、
といっているのに
コーラーをコップに注ぎ続けているようなものです。
では、いったい何をすればいいのでしょう。
幸せでいること。
それが教師の仕事だとわたしは思います。
自分の視点、
自分の楽しむツボ、
自分がどうありたいのか、
これらを誠実に表現していくこと。
これにつきるような気がします。
幸せのサンプリングです。
自分自身を幸せにできない人が、
どうして子どを幸せにできるのでしょうか。
人を幸せにする人は、
間違いなく
自分を幸せにしています。
では、自分を幸せにする、って
どうしたらいいのでしょうか。
禅問答みたいですが、
「見る」しかないのです。
自分を「見る」
目の前の子どもたちが
笑っているのか泣いているのか気づく前に、
自分が泣いていることに
気づく必要があるのです。
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編集後記
わたしは、
日本中の学校の先生が
幸せになってほしい、
と心から願っています。
どんなすばらしい教育改革よりも
教育行政よりも
子どもにとって効果的だからです。
学校の先生は大なり小なり、
自分であることを認めちゃいけない、
と思っています。
もっと立派に
もっと毅然に
もっと博学で
もっと決断力があって
毎日、毎日、そうやって
もっと、もっと
と追いたてています。
そんな方が、
勉強できない子を
学校に行きたくない子を
心から許せるはずがありません。
なぜならば、自分さえ許していないからです。
自分を許して欲しいです。
力がないけれど、
毅然としていないけれど
それでも今、
教壇にいる自分を許してください。
そこから、成長が始まります。
成長と不安は両極です。
不安を不安のまま「見る」ことによってしか
成長できないのです。
不安から目を背けるから、
許せなくなるのです。
ご意見、ご感想はこちらまで
A.kobakichi-w@nifty.com
ご縁に感謝いたします。
発行人 <「ばなな作文教室」講師「ばなな」=小塙 雅多加 >


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