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2008/07/26

発達障害と子育てのQ&A「学校と家庭で態度を変える小学校二年生」第1回

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このメルマガでは、発達につまずきをもつ子どもの子育て、保育・教育に関する悩
みごとに、現場で子どもの指導・相談にあたっている専門職がお答えしていきます。
また子育てや指導・相談に役立つ公開研修会、月刊誌等の情報も、合わせてお届け
します。

おはようございます。
このメルマガを発行している発達協会は、
夏、秋、早春に公開研修会を開催しています。
今週号は、その会場からの発行です。

会場は東京のお台場近く、有明というところ。
東京ビッグサイトの側なので、
アキバ系のイベントがあるときはAボーイの方々が、
人気アーティストのコンサートがあるときは
そのアーティストになりきりファッションの方々が駅に溢れ、
なかなか面白いです。

では今週は、
「学校と家庭で態度を変える小学校二年生」の第1回です。

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Q: 

 養護学校(当時)で教員をしています。小二の男の子についてご相談です。まだ
発話はないのですが、通常の学校生活の中では大分、見通しを持てるようになり、
落ち着いて過ごせる場面が増えてきました。給食も、一年生のときはほとんど食べ
なかった野菜類を、二年生になってからは好きなものと交互で、少しは食べられる
ようになっています。放課後の学童でも、イライラから友達に手を出すことが減っ
てきて、先生とならば好きなおもちゃで一緒に遊べる時間が増えてきました。ただ、
ご家庭ではお母さん、お父さんの言うことを聞かず、好きなふりかけご飯しか食べ
ようとせず、思い通りにならないとひっくり返るそうです。偏食などは、学校で食
べられるのだからお家でも……とお話しするのですが、お母さんは逆に自信をなく
されるばかり。最近、子どもの体が大きくなってきて、ひっくり返られるのが怖く
て困っているようです。学校での子どもと関わり方と、お母さんへのアドバイスの
仕方をご相談したいと思います。
          
*************************************

A: 
 
 お手紙ありがとうございます。先生方の取り組みの成果が現れて、学校や学童で
は落ち着いて過ごせる場面が増えているようですね。先生には、「彼はわかるお子
さん」という手ごたえが感じられていると思います。一方、家ではお父さん、お母
さんの言うことを聞かず、ご家庭では、さぞお困りのことと思います。
 では、なぜ学校や学童では落ち着いて過ごすことができるようになったのでしょ
うか。そこに解決のポイントがあるようです。

一.  ルールに従って動く
 お子さんが入学したばかりの頃は、学校でのルールがわからず、本人も戸惑って
いたことと思います。自分の思いと違うことも多く、もしかしたら学校でもひっく
り返ることがあったかもしれませんね。そんな時、先生方は彼の思い通りにさせた
り、放っておいたりはしていないはずです。彼にやるべきことを示して、手伝って
でも成功させて終わりにしたのではないでしょうか。その取り組みの中でお子さん
は、学校でのルールを学び、やるべきことを繰り返し行う中で見通しを持って過ご
すことができるようになってきたのだと思います。また、できたときに褒められる
ことで自分をきちんと評価してもらう喜びが、良い自信につながっているのです。
 もう一つのポイントは、「ルールを決めるのは誰か」ということです。学校では、
やるべきことや終わりを決めるのは先生ですね。みんな、先生の指示に従って学校
生活を送っています。家庭においてはお父さん、お母さんがルールを決めます。け
れども、ご相談のお子さんは自分のルールで過ごしているようですね。まずは、ご
家庭においてもお父さんやお母さんのルールに従うことが大切になります。

二.  親子で成功経験を積む
 お父さん、お母さんも、はじめは色々と取り組まれたことと思います。けれども
騒がれたり、ひっくり返られたりして根負けし、彼の思い通りの生活が続いてしま
ったのではないでしょうか。彼も騒げば思い通りになると、ますますエスカレート
して悪循環になっているのでしょう。そのような生活が続けば、お父さん、お母さ
んは「言ってもわからない」とますます自信をなくされます。
 まずは、「お父さん、お母さんの指示に従うことができた」という経験が、親子
で必要です。「ルールを決めるのはお父さん、お母さん」ということを、彼は学ば
なければいけないですし、お父さんお母さんにも「この子はできる」と実感しても
らいたいと思います。何を題材にするかは「指示に従う」という根本は同じなので
運動、身辺面、生活面、学習、何でも良いのですが、必ず成功できるものからがよ
いです。偏食は、手伝って成功させることが難しく彼自身の努力を必要としますの
で、お母さんと二人だけで取り組むのは難しい課題といえます。偏食指導で取り組
むならば、まずは先生と彼が少し苦手なものを食べている場面を見ていただくと良
いと思います。そして、次は、先生が見ているところでお母さんの声かけで食べて
もらうほうが良いですね。「やってみて下さい」とただ言うよりも、そういう場面
を設定できるならば、お母さんとしても取り組みやすいと思います。



・・・続きはまた来週。


回答者:井上智佳(言語聴覚士・社会福祉士) 
(社)発達協会 指導部 南指導室 科長 

*2006年度発達教育9月号に掲載されたものです。

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●公開研修会のお知らせ

8月4日(月)まで、東京・有明のTFTビルで、発達障害に関わる公開研修会を
開催しています。空席がある講座は当日受付も可能です。

詳しいご案内、お申し込みはホームページから→
http://hattatsu.or.jp

10:15〜16:20.受講料13,650円
*現在、2−A、3−B、4−Aが満席です。

●月刊発達教育のお知らせ

9月号の特集は
からだと心の緊張について考えます。
詳細は、また追ってお知らせします。

2008年度の新連載は、
「子どもの臨床からみた子育て事情」原 仁
「親の気持ち―理解し、支えるために」中川 信子
「意欲を伸ばす運動支援」飯村 敦子
など盛りたくさん。

B5判40ページで年間購読料4,200円(税・送料込み)。
お申し込みはこちらのサイトから→http://hattatsu.or.jp



さて先週末の合宿。
今年は3年ぶりに子どもたちと川遊びができました。
担当Rは、自分自身が川や海が大好きなので、
とても満足。
暑い日が続くとはいえ、
やっぱり外で遊ぶのは楽しいですね。
子どもたちも、普段とはまた違った表情を
見せてくれました。
では、また来週!


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発達障害と子育てのQ&A:
    発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
    配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000236013.html 

発行:(社)発達協会 http://hattatsu.or.jp

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