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2009/10/09

発達障害と子育てのQ&A「自閉症と重度の知的障害を持つ子どもの進路 後」

このメルマガでは、発達につまずきをもつ子どもの子育て、保育・教育に関する悩
みごとに、現場で子どもの指導・相談にあたっている専門職がお答えしていきます。
また子育てや指導・相談に役立つ公開研修会、月刊誌等の情報も、合わせてお届け
します。


こんにちは。
先週に引き続き、Suzuです。

相談テーマは「自閉症と重度の知的障害を持つ子どもの進路」です。
前回に引き続き、後半部分を掲載します。 

*************************************

Q:「自閉症と重度の知的障害を持つ子どもの進路 後」 
長男の高校卒業後の進路について、ご相談させてください。 
養護学校の高等部一年生である長男は、自閉症と重度の知的障害を持っています。
会話は単語のやり取りで、平仮名は読むことができます。
先日、学校の先生との話の中で、卒業後は更生施設への通所を勧められました。
保育園に通っていた頃から、着替え、トイレ、食事など、ひとりでできるように家庭でも一生懸命、
取り組んできました。
今では、ちょっとした手伝いもしてくれるようになっています。
親としては、企業就労までは無理でも、作業所で働くことを目指したいのです。
重度の子どもは、働くことは無理なのでしょうか。
また更生施設に入った後、作業所等へ移ることはできるのでしょうか。
どうすれば働くことができるのか、アドバイスをお願いいたします。  
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A:

 各施設について知る 

次に、将来どこに進むのが本当に本人にとってよい所か冷静に考えてみましょう。 
作業所といっても作業重視の所、身辺自立などの生活面も重視して取り組む所、
またほとんどデイケア的活動しかしていない所等、職員の質・考え方も含め千差万別です。
今作業所として想定していらっしゃる所が、本人を本当に理解し、
生きがいを持つにふさわしい作業を提供してくれる所でしたらいいのですが、
例えば重い方の場合、普段はふらふらしていて最後の加工のところだけ手伝って作業終了という所や、
監督と称して作業は一切しないという所もあるとのことです。 
一方、福祉園は、作業自体はカリキュラムの一部ということで限られてしまいますが、
訓練・生活指導として身辺自立等本人が出来ることを増やしていけることもあります。
こうなると、福祉園の方が本人の発達にとってはいいという考え方もできます。 
ただし、福祉園から作業所への移行は、制度的な制約というよりは、あまり変化を好まないという障害者の特性もあり、
慣れてしまえば余程保護者もしくは本人が移行を強く希望し続けない限り、妥協してしまい移行しないケースが多いようです。 
このような各施設の事情や考え方、その他利用者や職員との人間関係等はどうかといった情報を把握しておくためにも、
各施設の見学をお勧めします。
見て、それぞれの施設で本人が働いている具体的なイメージをたたき台として、今後のことを考えてみてください。  
本人が知る また保護者の悩みをよそに、本人は働くことについて全く考えていないことがあります。
そのため、本人に社会人になったら働くのは当たり前という概念をつけさせることは大変重要です。
まだ一年生なので、これから身につけていけばいいことですが、
やはり社会への関心や理解が弱く、現実的な将来計画を立てていくことは、本人だけですとなかなか難しいものです。
これらについてはご家族で話し合われたり、折に触れて働いている姿を本人に見せたり、
それこそ各施設で見学・実習体験等させてもらい、働くという気持ちを育てていくことが大切です。
重度の知的障害を持っていても、企業に就労している方もいます。  
進路の選択は親御さんが一番悩まれるところでしょうが、親御さんがどのように考えるかによって変わってきます。
本人の将来のため、是非がんばってください。

*2007年度発達教育8月号に掲載されたものです。

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●公開研修会のお知らせ

 <秋のセミナーのご案内です>

発達協会では、10月に秋のセミナーを開催いたします。
10のテーマで、発達や指導、教育に関する情報や知識、新たな考え方をお伝えします。

秋のセミナー:2009年10月、17日、18日、24日、25日

会場:東京ファッションタウン(TFT)ビル東館9階研修室(東京都江東区)
定員:各講座約80~250名
主催:(社)発達協会
詳細はこちらのサイトから。→http://hattatsu.or.jp


●月刊発達教育のお知らせ

10月号の特集は、
「発達障害のある子どもと『時間』」です。
発達障害のある子どもは、必要以上に時間にしばられたり、逆に、周囲からみると時間にルーズであったり…。
現在、過去、未来が直線状にないような言動、振る舞いを見せることもあります。
個人差も大きい「時間感覚」。
どのように発達し、発達障害のある子どもの場合は、どのような特性を持っているのかを、「時間への意識」の育て方とともに考えます。

B5判40ページで年間購読料4,200円(税・送料込み)。
お申し込みはこちらのサイトから→http://hattatsu.or.jp

●10月に行われる秋のセミナーのお申し込みもまだ受け付けています。
一日単位でご参加できますので、夏に引き続き、皆様のご参加をお待ちしております。
(社)発達協会まで直接お問い合わせください。




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台風一過。
今回の台風はさまざまなところに大きな被害をもたらしたようです。
首都圏の交通網はほぼマヒし、私も通勤途中の駅で4時間半ほど足止めをくらいました。
行くもできず、帰るもできず。
駅にも町にも人があふれ、入ったファーストフード店では、みな譲り合い。相席。
時々、駅まで様子を見に行き、みなさんに運行状況を伝えてくださる方もいました。
トイレも混雑。行列です。
日頃職業柄か、街中や電車で、私たちのところに通ってくる子どもたちと、よく似た様子の子が目につきます。
そのお店でも、そのような女性がトイレに並んでいらっしゃいました。
狭い店内、トイレの列と、空席待ちの人とでごっちゃです。
そんな中「失礼ですが、あなたはトイレに並んでいらっしゃいますか」の声。
「はい」との答えに「失礼しました。ありがとうございます。」
長い行列を静かに待ち、自分が終わって出てくると「お待たせいたしました」と次の方へ一言。
その言葉がけに、心が軽くなりました。
子どもたちの目標とする姿がそこにありました。



それではまた。



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    発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
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発行:(社)発達協会 http://hattatsu.or.jp
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