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2008/05/02

発達障害と子育てのQ&A「生理を迎えた女の子への対応」第2回

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こんばんは。今週は早速本題に入ります。
テーマは「生理を迎えた女の子への対応」の第2回です。

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Q: 

生理を迎えた女の子への対応

 自閉症と重度の知的障害をもつ中一になる女の子の母親です。娘は昨年の夏から
生理が始まりました。周期は安定しており、手当も自分でできるようになりました
が、ナプキンが直接肌に当たるのが嫌なようで、生理がくるたびにウェットティッ
シュやトイレットペーパーで何度も拭いたり、パニックや情緒不安定になったりし
ています。
 学校では特にひどく、大好きな課題すらやらないことがあります。大暴れで泣い
てばかりなので、学校を休ませたほうがよいのでしょうか。それとも慣れさせるた
めに通わせたほうがよいでしょうか。またナプキンをすぐに触ってしまうので、夜
だけ大人用の紙オムツ等をはかせたりしていますが、ナプキンにしたほうがよいの
でしょうか。本人に負担が少なく、生活しやすくなる方法を教えてください。

                    
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A: 

・・・先週の続きです。

●違う方向に目を向けさせて
 生理の手当てについて基本的なことは、お母さんに教えられて身についたとのこ
と、きれいにしたい気持ちもあるお嬢さんなのでしょう。今はまずナプキンが肌に
触れる感覚に慣れてほしいですね。一定時間ナプキンをあてたまま過ごす活動に積
極的に導きたいと考えます。
 こだわってしまう彼女の目線を、違う方向に向けさせるという発想です。一緒に
体を動かす、一緒にお料理、一緒にお買い物……事情を承知しているからこそ、大
人も真剣につきあい、楽しみ、充実してつかれるような活動ができたら、と考えま
す。活動のあとに手当てをした彼女には
「えらかったね」
「それでいいよ」
とほめてあげましょう。
 また「夜は紙オムツ等にするか、ナプキンにするか」ですが、オムツのほうが失
敗や心配が少ないようですから、今はそれでいいと思います。また今は、ショーツ
型のナプキンも市販されています。いずれ状態が落ち着いたときに切り替えること
にして、彼女の緊張に巻きこまれずに平然とおおらかに振舞ってください。

●大人が強力なサポーターに
 体の具合が悪いのでなければ、できるだけ学校は休まずに、日常生活を送らせた
いものです。
 緊張感でピリピリして自分の感情に注目してしまう彼女だからこそ、強力サポー
トをしてあげたいです。今やるべき適切な行動を用意して、それに向き合えるよう
に援助する、すぐに諦めない、これらが大人が示す姿勢だと考えます。
 表面はおおらかに明るく、けれど真剣にお嬢さんのイライラに動じないでかかわ
りたいものです。大人の揺らぎは不安定さを増長します。今は学校でも状態がよく
ないようですね。担任の先生、養護教諭の先生など、信頼を寄せる方に相談してみ
てください。お母さんの応援をしてくださる方とつながっていただきたいです。
 「明けない夜はない」と言います。
 一時的に混乱もあるかもしれませんが、大人が追い風を送ってあげれば徐々に落
ち着いてくるはずです。堂々としたお母さんでいてあげてください。

回答者:(社)発達協会 田宮 正子(言語聴覚士・社会福祉士)

*2006年度発達教育5月号に掲載されたものです。

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●公開研修会のお知らせ

夏の実践セミナーで、今年から始まる新しい企画をご紹介します。

5−A「脳の働きや特性をふまえた評価と指導」<8月1日(金)・2日(土)>

 子どもたちに指導を行う上で、適切な評価は欠かせません。しかし、評価に
用いられることの多い心理検査ではかれることは限られています。このセミナー
では、子どもたちの特性をより細かく把握し、指導案を作成するためのフレームを、
近年、進歩の著しい脳科学の知見から学ぶために企画しました。ふるってご参加く
ださい。

8月1日(金) 
1)注意・集中のコントロール力−その評価と指導の際の配慮点
河内美恵(まめの木クリニック)
2)コミュニケーションの評価と指導−SSTからの視点
岩坂英巳(奈良教育大学特別支援教育研究センター)
3)遂行機能の評価と指導
野口和人(宮城教育大学特別支援教育総合研究センター)
8月2日(土)
4)脳の働きから発達障害をとらえる
古荘純一(青山学院大学)
5)社会性の評価と指導1−障害特性を理解する
安住ゆう子(LD発達相談センターかながわ)
6)社会性の評価と指導2−指導で必要な配慮点とは
安住ゆう子(LD発達相談センターかながわ)

詳しいご案内、お申し込みはホームページから→
http://hattatsu.or.jp

●月刊発達教育のお知らせ

6月号の特集は
「働くために、学んでおきたいこと」です。
将来の就労に向けて、幼児期・学童期から学ぶべきことは何か?
就労支援、発達心理、保護者、それぞれの立場から
論じていただきました。お楽しみに。

また2008年度の新連載は、
「子どもの臨床からみた子育て事情」原 仁
「親の気持ち―理解し、支えるために」中川 信子
「意欲を伸ばす運動支援」飯村 敦子
など盛りたくさん。

B5判40ページで年間購読料4,200円(税・送料込み)。
お申し込みはこちらのサイトから→http://hattatsu.or.jp



担当Rは、毎日、駅前の公園を抜けて通勤しています。
ここ数日は、木々の緑が目に見えて濃くなってきました。
「青臭い」ともいえる新緑の匂いを感じると、
学生時代の春のキャンパスを思い出します。
新緑の匂いか、新入生の匂いか、自分の匂い(?)か
わかりませんが、当時、春のキャンパスは
確かに「青臭い」匂いがしていました。

嗅覚を司るのは古い脳(言語は新しい脳)だからなのか、
ことばで意識していないことでも、その匂いを感じると、
過去の記憶を鮮明に思い出すことがあります。
この「春の記憶」のほか、夏に街中で生ゴミの匂いをかぐと、
はじめて海外旅行に出た某国(伏せさせていただきます)の
ことを思い出します。日本的な清潔さはありませんでしたが、
とてもエネルギッシュでした。

というわけで(?)、ではまた次号!



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発達障害と子育てのQ&A:
    発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
    配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000236013.html 

発行:(社)発達協会 http://hattatsu.or.jp

*無断転載を禁じます。

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