発達障害と子育てのQ&A 「食事に集中できない子」第1回
このメルマガでは、発達につまずきをもつ子どもの子育て、保育・教育に関する悩
みごとに、現場で子どもの指導・相談にあたっている専門職がお答えしていきます。
また子育てや指導・相談に役立つ公開研修会、月刊誌等の情報も、合わせてお届け
します。
こんばんは。
先週、またまた無断でお休みしてしまい
申し訳ありませんでした。
気持ちを切り替え(担当Rの問題ですが・・・)、
新年度第1号、スタートしたいと思います。
さて、このメルマガにとって
2ndシーズンとなる今年度も、
前半は月刊発達教育に過去、掲載された記事を
中心に、お届けしたいと思います。
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Q:
食事に集中できない子
四歳の自閉傾向のある息子の保護者です。息子は食事の時間に集中できず、すぐ
立ち歩いてしまいます。何度か誘って食べさせようとするのですが、飽きてしまい、
量を食べさせることができません。後からおなかがすいて、お菓子などを欲しがる
こともあります。よくないとは思うのですが、要求が強く、さっきあれだけしか食
べていないのだからと思うと、ついついあげてしまいます。
栄養面のこともあり、しっかり食べさせたいと思うのですが、毎日のことでこち
らの根気も続きません。どのように対応していけばよいのでしょうか。
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A:
しっかり食べさせてあげられないことは、保護者の方にとっては、心配で辛いこと
ですね。けれども幼児期は、誰しも食事に苦労すると思います。お子さんのタイプ
が詳しくはわかりませんが、一般的な対応としてお答えさせていただきます。
私たちも、子どもたちが「座って集中して食事ができる」という目標を大切にし
ています。実際に、毎回お弁当を持ってきていただき、療育指導の中で練習をして
います。そして年に一、二回、一緒にファミリーレストランなどに行って、その成
果を確かめます。
外食をしてみると、食事中はもちろん、「食事が運ばれてくるまで」「大人が食
べ終わるまで」、ちゃんと座っていられることは、本当に大切だと実感します。そ
して、よいマナーは、理屈ではなく、その場で教えていかなければ、なかなか身に
つきませんね。やはり毎日の食事の練習がとても大切になります。
最初は大変ですが、できるようになると楽しく外食ができます。お出かけの範囲
も広がっていきます。
座ってマナーよく食事のできる子は、様々な場面での適応力や物事に取り組む姿
勢も違うものです。
「食事の仕方を教えること」は、生きていく上で必要な力を育てる大切なことと
捉えて、練習されることをお勧めします。
●遊びや活動を充実させる
まずは、美味しく食べられるように、活動を充実させ、体づくりをしていきま
しょう。
食事の量が少ない子の中には、活動意欲の弱い子、遊びのレパートリーが少ない
子がいます。食欲がわくほどに、思いっきり頭を働かせ、体を動かせるようになっ
て欲しいものです。そのためには、大人が意図的に活動を増やしていく工夫が、ど
うしても必要です。
たとえば、食事の合間に、公園に遊びに行くのもいいでしょう。そんな時、一人
で遊ばせるだけでなく、大人が遊びや活動に変化をつける工夫をします。
四歳のKくんは、小食な上、食べ方が気まぐれで、長く座っていられませんでし
た。「遊び」も増えず、砂いじりと滑り台くらいしかしません。それでも、少しず
つ体を動かす機会を広げようと、お母さんと相談しました。
まずは好きな滑り台で遊ぶ時、ただ滑るだけではなく、大人が踏み切りの遮断機
を下ろすように通せんぼして、「ヨーイドン」と声をかけてから滑るなど、大人の
合図に合わせて遊ぶ練習をお願いしました。
「もうおしまい」と求めてきた時にも「もう一度」とか「あともう少しやろう」
と粘ってもらいました。また、うつ伏せですべるなど、いつもと違った動きにも挑
戦してもらいました。
できないと思っていたジャングルジムにも挑戦してもらいました。少しずつ登れ
るようになり、ついに楽しそうに上まで登れるようになりました。
最近のKくんは、以前より食事の量が増え、食事中落ち着いて座っています。
それはまず、活動量が広がって、以前より食欲が増しているからだと思います。
でもそれだけではなく、食事の途中で立ち上がろうとする時に、お母さんが、遊
びの時と同じように、「もうひと口」「あともう少し食べよう」と粘って、日々
チャレンジしてくださったことがよかったのだと思います。
今、お母さんは、この子がどのくらい食べられるかを見極め、「この子はその期
待に応えられる」という自信をもった対応をしてくださっています。
その他にも、靴を履いたり、服を着たり、食事の食器運びなど、「身の回りのこ
と」にたくさん参加させることが大切です。自分のことをやり遂げられるように技
能を教え、働きかける日々の取り組みは、食事に必要な集中力も育てます。
・・・続きはまた次号で。
回答者:(社)発達協会 林 祐一(言語聴覚士・社会福祉士)
*2006年度発達教育4月号に掲載されたものです。
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●公開研修会のお知らせ
<実践セミナー・実技講座・秋のセミナーの詳細が決まりました>
今年も、発達障害への理解や支援をテーマにした公開研修会を、
7月から10月にかけて24講座、開講いたします。
詳細はこちらのサイトから。→http://hattatsu.or.jp
実践セミナー:2008年7月24日〜8月4日
実技講座:2008年9月20日、21日、28日、10月12日
秋のセミナー:2008年10月13日
会場:東京ファッションタウン(TFT)ビル東館9階研修室(東京都江東区)
定員:各講座約150〜300名
主催:(社)発達協会
●月刊発達教育のお知らせ
5月号の特集は
「読み書きにつまずきを持つ子への文字指導」です。
ことばも知っているし、会話もできるのに、
読み書きが苦手な子どもたち。
その背景と、具体的な対応をご紹介します。
執筆は、東京学芸大学の小池敏英先生。発送は4月末です。
また2008年度の新連載は、
「子どもの臨床からみた子育て事情」原 仁
「親の気持ち―理解し、支えるために」中川 信子
「意欲を伸ばす運動支援」飯村 敦子
など盛りたくさん。
B5判40ページで年間購読料4,200円(税・送料込み)。
お申し込みはこちらのサイトから→http://hattatsu.or.jp
今週から、今年度の療育がスタートしました。
この時期、どの子どもたちも大変だと思いますが、
新小学校1年生の子どもたちは、
慣れない学校と放課後の療育で
本当にがんばっているなあと感じます。
でも、夏休みを越えると、
すっかりたくましくなるんですよね。
では、また次号!
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発達障害と子育てのQ&A:
発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000236013.html
発行:(社)発達協会 http://hattatsu.or.jp
*無断転載を禁じます。


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