澄みわたる英語 RSSを登録する

2007年まぐまぐ大賞新人賞受賞!内容の深い英語メルマガです。「目から鱗」だと大人気!「丸暗記の英語から論理とイメージを大切にした英語へ」…日本の英語教育を塗り替えるために、あなたの力をお貸し下さい!登録は今すぐ!

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2008/03/02

【★澄みわたる英語★】= vol.64 pay =

この記事を取り寄せる

・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆
 
           澄みわたる英語

 丸暗記に頼らず、論理とイメージを大切にした英語の見方を
示し、日本の英語教育を抜本的に塗り替えます!!

 千葉県柏市の学習塾、大学受験IRLの朝香がお送りします。

 過去ログは以下のページから、「バックナンバー」をお探し下さい。
         http://www.mag2.com/m/0000235819.html

    ブログにも、新着ネタが載っています。
        http://irleigo.blog105.fc2.com/

   このブログネタも徐々にメルマガにアップしていきます。

・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆

       みなさん、おはようございます。

        大学受験IRLの朝香です。

 今号は2940人の読者のみなさんと出会えることになりました。

        ありがとうございます!
   
・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆.・★:.・:☆

 皆さんゴメンナサイ。20日ほど間を空けてしまいました。

 ようやく抱えていた仕事が片付きました。私は同時にいくつ
もの仕事を同時にこなすのが苦手なんですよ。要するに能力が
低いってことなんですが、嫌ってみても自分の特性が変わるわ
けでもないですから、半分開き直っています。

 本当にご迷惑をおかけしましたが、許してくださいね。

 では今回の本題の pay を扱ってみましょう。

pay

 pay に「支払う」の意味があるのは問題ないと思いますが、
案外と目的語などのことは気に留めていない人も多いのでは
ないでしょうか。

 では、目的語に気をつけて、以下の英文の正否を考えてみ
てください。
  1) He paid two dollars.
        (彼は2ドル払った)
  2) I paid the debt.
        (私は借金を払った)
  3) I paid the grocer.
        (私は食料雑貨店に(勘定を)払った)
  4) She paid her daughter to wash the dishes.
    (彼女は娘にお金を払って皿洗いをしてもらった)
  5) I’ll pay you the money.
        (あなたにそのお金を払いますよ)

 目的語を見ると、1) は「金額」、2) は「支払いの元とな
るもの」、3) は「支払いの相手」、4) も「支払いの相手」
ですが、その後に to 不定詞がついた形、5) は「支払いの相
手」と「お金」の両方を目的語にとっているものということ
になります。

 どれが正しく、どれが間違っているでしょうか。

 迷わせるような言い方で、大変失礼しました。実は上記の
文はいずれも正しい使い方で、いずれも問題ありません。

 3) や 4) のような使い方に抵抗を感じられる方もいるよう
なので、敢えて取り上げた次第です。

 さて、pay の中心的な意味は、「人が人に対価を支払う」
ということですが、比喩的な使い方として、「労働などが人
に対価を支払う」という使い方もするようになりました。

 つまり、I paid ten thousand yen. といえば、「私は(他の
人に)1万円を(対価として)支払った」ですが、
The part-time job pays 980 yen an hour. といえば、「その
アルバイトは(働く人に)1時間につき980円を(対価として)
支払う」ということになります。

 「人が人に対価を支払う」の比喩として「労働などが人に対
価を支払う」という関係で使われていることを、再度確認して
下さい。「人」以外の主語も OK だというところです。

 さて「支払うもの」として意識されるものといえば、もちろ
んまずは「お金」ですが、「対価」となりうるものであれば実
際には広く使われるようになっています。

 例えば、Everyday exercise will pay you good health. とい
えば、「毎日の運動はあなたに(「対価」として)健康をもた
らすよ」ということですが、対価が「健康」であっても構まわ
ないというわけです。

 では、Everyday exercise will pay. というと、どんな意味に
なるでしょうか。先ほどの文が途中で終わっているタイプだと
とらえてもらえばよいのですが、「毎日の運動は「対価」とな
るものをもたらすよ」という感じで、「毎日の運動は利益にな
るのだよ」ととればよいのかなと、理解できるのではないでしょ
うか。これがよく「割にあう」という意味で伝えられる pay で
す。

 よく使われる例として、こんな2つの文を挙げてみますので、
それぞれの意味を考えてみてください。

  1) Crime doesn't pay.

  2) It pays to know what you are doing.

 1) は「犯罪は割に合わない」ですね。

 2) はIt が仮主語で to know 以下が新主語ということが理解
できればすんなりいったと思います。「自分が何をしているの
かを知っていることは役に立つ」ですね。

 私はこの文をネット販売の功罪について書かれたものの中で
見つけたのですが、実物を手に取って見て買っているわけでは
ないのだから、リスクを背負って購入していることを忘れちゃ
ダメですよねという感じの文脈で使われていたものです。そん
な文脈が見えていると「自分が何をしているのかを知っている
ことは役に立つ」というのは納得できるんじゃないでしょうか。

 このように、pay は[割に合う」とか「役立つ」という意味
で使うことができるのですが、ぱっと見では「支払う」と逆方
向に見える意味でもありますから、抵抗を感じるのも理解でき
るのですが、以上のような経緯を辿ってみると、案外とつなが
っているのだなあと感じてもらえるのではないでしょうか。

 ちなみにこの意味の場合に Everyday exercise will pay *you*. 
のようにして、「人」を目的語にとっても構いません。

 このあたりは先に見た I paid the grocer. ( the grocer という
「人」を目的語に取っている)と考え方は同じです。

 さて pay は「対価を支払う」の「対価」の意識が薄れた感じ
で、注意や敬意などの精神的なものを払う感じでも使います。

 よくみかける pay attention to 〜 (〜に注意を払う)なんか
がこの仲間ですが、「〜に敬意を払う」という意味で、
pay honor to 〜 とか pay respect to 〜 というような使い方も
できます。

 同様にして、pay a compliment to 〜(〜をほめる、お世辞
を言う)

 pay lip service to 〜 (〜に口先だけのお世辞を言う)

 pay court to 〜(〜のご機嫌を取る)も、考えることができ
ますね。

 pay court to 〜 というのはちょっとわかりにくい表現だと
思いますので、ピンと来なくても心配しないでください。やや
古風な言い方でもあるようです。

 court はもともとは「建物や塀で四方を囲まれた庭」の意味だ
と思ってください。それがそんな庭を持つ建物=「宮廷」の意味
で使われるようになり、さらには「宮廷の人たち」を指すように
もなりました。日本語の「殿」ももともとは建物のことを指して
いるはずの表現なのに「人」を表すようになったわけですから、
発想は似ていますよね。

 この「宮廷の人たち」の意味から発展して「宮廷の人たちに
何かと便宜を施してもらおうと言い寄る」ことも court で表さ
れるようになったというわけです。それが名詞化されたのが、
pay court to 〜 の court だと知ると、「〜のご機嫌を取る」
という意味だというのも理解できますよね。

 なお、「法廷」の意味の court は、三権分立なんて概念がな
い時代に君主が出席して監視していたことの名残のようですが、
私は高校時代には「高等裁判所」になぞらえて「 court 裁判所」
と覚えた記憶があります。

 pay a visit to 〜(〜を訪問する)というのも類似表現ですね。

 「訪問する」といえば、pay a call (「呼ぶことを払う」→
「訪問する」)という言い方もできますが、pay a call で「トイ
レに行く」という意味にもなります。「自然の呼び出しに応える」
という感じでしょうか。(笑)

 pay の語源をたどると、実は peace(平和)と共通しています。

 ローマが安定していて、ローマの支配領域において戦争のない
時代がありましたが、その時代のことを Pax Romana(パックス・
ロマーナ)と言ったりすることがありましたね。あの Pax と pay
は親戚の言葉だったというわけです。

 この観点を持ち込むと、先の pay a call はもっとわかりやすく
なるかもしれません。

 つまり、「自然の呼びかけ」を無視していると、徐々に激しい
「闘争状態」に入っていくわけで、そこでしかるべき行為を行う
と「平和回復」がはかられるというわけです。(笑)

 日本語の[大便」とか「小便」というのも、「平和回復」がは
かられた時の「ホッ」とした感触を「便」という言葉で表したも
のだったんですよ。固形の方が「便」が大きいので「大便」、液
体の方はそれほどではないので「小便」というわけです。(笑)

 下品な話で失礼しました。m(_ _)m

 さて、代金を払ったりするのも、支払わずに放っておけばいさ
かいになるわけですが、代金を支払うことで平和が保たれるとい
うことのようですね。

 語源をたどるとそんなところから生み出された表現です。

 今までは主に他動詞の pay を中心に見てきましたが、pay は
単純に「支払う」という意味で自動詞で使うこともよくありま
すよね。

 pay by cash (現金で支払う)とか pay for the damage (損
害に対して償いを支払う)のような使い方です。

 ただ、自動詞だからといって特別な感じで捉える必要はないの
ではないかと思います。というのはこの手の自動詞は目的語をわ
ざわざ入れる必要がないから省いた表現のように思えばよいから
です。

 例えば pay by cash というのは pay the bill by cash (勘定を
現金で払う)のような表現の目的語の省略だと考えればよいです
ね。

 では The murderer paid with his life. はどんな意味でしょうか。
「その殺人犯は自分の命で支払った」というのは、「自分の命で罪
を償った」ということだと取ればよいということになります。

 最後に復習を兼ねて、イディオムをいくつか見ていきましょう。
 1) There will be the devil to pay.
   (支払うべき悪魔が出てくることになる
        →後で大変なことになるぞ)
 2) Honesty pays dividends.
   (正直は配当金を支払う
        →正直でいると後で実を結ぶものだ)
 3) pay the earth
   (地球を払う→大金を払う)
 4) I'll pay him back in his own coin.
   (彼が貸したお金をそのまま彼に返そう
       →彼から受けた仕打ちをそのままお返ししよう)
 5) you get what you pay for.
   (あなたが手にするのは支払いと交換で手にしたものだ
       →支払い金額に相当するものしか手にしない
       →安物買いの銭失い

 今回は以上です。

【編集後記+α】

 ある本を読んでいましたら、Marco Polo Bridge Incident と
いうのが出てきました。戦前の日本軍のことについて書かれて
いる文章だったのですが、「マルコポーロ橋って何だ?」と
ちょっと止まりました。文脈からするとどうも盧溝橋のことを
言っているんだろうなということはわかりましたが、盧溝橋の
ことを Marco Polo Bridge という場合があるなんて、皆さんは
知っていましたか?

 「じゃあ、盧溝とはマルコポーロのことなのか」と思って
調べてみたら、それは違っていました。盧溝橋は Lugou Bridge
というのが本来の表現らしいのですが、マルコポーロがこの
橋の素晴らしさを絶賛したことから Marco Polo Bridge とい
う名前でヨーロッパでも結構知られていた橋だったというこ
とのようです。

 盧溝橋事件の発端は未だに謎とされていますが、こうした
事情を理解した上で中国側から仕掛けたとすれば、非常に高
い戦略性を持った作戦だったということになりますよね。

 そんなことをあれこれと考えるのも空想好きにはたまらな
い魅力です。

 皆さんも何か雑学ネタを持っていませんか。英語に関係な
くてもいいですから、面白いなと思うものがあったらぜひ教
えてください。

・:★.・☆:.・:★.・☆:.・:★.・☆:.・:★.・☆:.・:★.・☆:.

 このメールに返信をすると、自動的に私の元にメールが
届きます。

 ということで、ご感想などお気軽にお寄せくださいね!
 
・:★.・☆:.・:★.・☆:.・:★.・☆:.・:★.・☆:.・:★.・☆:.

 大学受験IRL の岩田が高校生の心のケアの気付きを記した
 メルマガ「ココロの引出し、アタマの引出し」もよろしく!

http://www.mag2.com/m/0000235899.html

      発行 大学受験IRL   朝香 豊

        http://www.irl.co.jp/


・:★.・☆:.・:★.・☆:.・:★.・☆:.・:★.・☆:.・:★.・☆:.

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る