2009/05/06
■うつの話(絆は変動しにくいもの)【絵画によるメールカウンセリング】
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心理カウンセラー 高間しのぶ の【絵画によるメールカウンセリング】
No.101 [2009年5月6日]
毎週発行
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http://www.solea.main.jp/
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みなさん、お休みはいかがでしたか。
休み明けというものは、誰しもブルーになりますね。
気分がすぐ変動してしまいます。
そんなとき、あなたの大切な人とのことをちょっと思い出してみてください。
その人と会う約束を取り付けるのも健康上いいことです。
今回はそんな話です。
明日からの仕事に動けなさを感じている人のために、
今回は少し早めの配信にしました。
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■うつの話(絆は時間的に変動しにくいもの)
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心の中で、
変動するものは「気分」でした。
では変動しないものはいったい何があるのでしょうか。
精神科医・辻悟のリードによって発展を遂げている治療精神医学の観点からす
ると、
比較的変動しないものは論理性や現実性が挙げられます。
論理や現実というものは、気分とは違って一貫性が強いということです。
この現実性ですが、繰の場合とうつの場合では現実からの遊離の度合いが違い
ます。調子に乗ることができると繰状態へ突入していきますが、調子に乗るた
めには現実性というブレーキから足を離さないと実現できません。その意味で
は、繰状態のほうが現実性とかけ離れている度合いが大きいと言えます。うつ
は動きが低下するので現実との遊離の度合いは低いわけですが、うつという気
分に取り込まれている、溺れているという面では、繰状態と同じような質を持
っており、その意味においては、やはり現実と遊離しているのです。
また、人と人との絆(きずな)も比較的変動しない安定したものです。時間に
よって変動の少ないものの一つです。不安な状況にどうしても直面しなければ
ならなくなると、人は、重要な人との空間的距離を縮めます。
例えば、隣人との間で何かの問題が起こったとします。そのとき、家族は実際
に自分たちの距離を縮め、何の用事もないのに狭い茶の間に全員が集まって時
間を過ごしたりします。これは具体的な空間の距離を縮めることで、家族間の
絆を確認している作業なのです。不安という変動しやすい気分に翻弄(ほんろ
う)されないように、変動しにくい家族の絆というものを確認しているのです。
そういう家族であるのなら、病気にはなりにくいのではないでしょうか。
この意味でも、いつでも「絆」を確認できる人を身の回りに置いておくことが
大切です。普段から、何かあったら親身に相談できる友人を作っておくことは
健康衛生上、大切なことなのです。うつや繰になりそうな時は、事前に連絡を
して会う約束を取り付けておくことも、躁うつ病の予防効果は高いです。
気分は時間によって変動するもの、絆や現実性は比較的変動の少ないもの、と
いうことがわかりました。
そうすると、躁うつ病というのは、時間的に変動する気分が、その人の心の中
核をしめているということです。つまり、変動しにくい「人との絆」を、自分
の中核に置く力が弱いということになります。
なぜ時間的に変動しにくい「絆」や「現実性」を中核に置くことができないの
か、
そして、その人にとっての「絆」とはいったいどういうものなのか、
それを共感しながら共に探求し、必要なときがきて決断に躊躇しているのなら、
そっと背中を押してあげることが、繰うつ病のカウンセリングの基本となりま
す。
絆を作りたくても作れず、縁を切ったり切られたりして生きてきた、その人の
在り方は、そうせざるを得なかった背景も当然あると思います。それが絆を歪
めていることもあるでしょう。そこを焦らずにじっくり話しながら、カウンセ
ラーとの二人の関係を深めていくことが、クライエントさんにとっても変動し
ない絆作りの新しい体験になり、再出発への糧(かて)となるのです。
参考図書:治療精神医学への道程(辻悟)
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次回からはトラウマの話に戻る予定です。
なかなか進まなくてごめんなさい。
絵画を使った相談もお待ちしております。
高間しのぶ(心理カウンセラー)
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