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2009/04/10

■DV加害者救済(DV)~トラウマの向こうに(その8)【絵画によるメールカウンセリング】

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 心理カウンセラー 高間しのぶ の【絵画によるメールカウンセリング】
 
                                             No.098 [2009年4月10日]
                                                          毎週発行
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http://www.solea.main.jp/
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トラウマとは、自分の世界観や安全感に亀裂の入る感覚のことです。
ちょっと想像するだけでも恐ろしい感覚です。
この恐怖によって様々な症状が出てきます。

今回の連載では、境界性パーソナリティ障害、アダルトチルドレン、
複雑性(複合型)PTSD、DV、虐待、いじめ、引きこもり、家族の問題などの問
題に共通である、「トラウマ」について考えていきます。


連載順は前後します。まとまったものから順次ホームページの記事として掲載
していきますので、まとまった形で読みたい方はホームページをご覧ください。

内容は次になります。現在話題にしている部分には★印がついています。済ん
だ話題は□になっています。「心の傷の癒しと成長」(斎藤学)ヘルスワーク
協会を参考に話を進めておりますので、興味のある方は購入され一緒に読み進
めていきましょう。

トラウマについて	
	■C-PTSDとACとBPD
	■AC症候群
	■トラウマと愛着障害(虐待)
	★DV(ドメスティック・バイオレンス)
	■消された記憶
	■依存症と共依存症

トラウマワーク1〜始まり	
	■ジェノグラム

トラウマワーク2〜本番	
	■グリーフワーク
	■リプロセス・リトリート
	■愛の逆流

トラウマワーク3〜仕上げ	
	■人間関係の再構築
	■回復のプロセス
	■エンパワメントの要素
	■変化への挑戦
	■自らの力に目覚める

トラウマワーク4〜新しい自分へ	
	■サバイバーからスライバーへ
	■スピリチュアリティ



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 ■DV加害者救済(DV)〜トラウマの向こうに(その8)
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DV被害者援助と同様に、DV加害者の更正のための援助は重要です。なぜなら、
当然のことですが、DV加害者が居る限り被害者がなくならないからです。DV
加害者が自分でカウンセリングの場に来談するというケースは非常にマレで
す。ないことはないですが、もし、自分で来談されたとしたら、その加害者
の治療は半分はすでに終了しています。動機付けがしっかりしているからで
す。あとは救済プログラムに乗せていくだけです。

DV法で強制的にカウンセリングを受ける縛りを作ってしまってくれるといい
のですが、日本の法律ではまだそこまでの強制力はありません。アメリカで
は、警察がDV問題の教育をちゃんと受けているので、DVとわかったら何はさ
ておき加害者を逮捕します。そしてDV専門のDV法廷に加害者はかけられ、52
回のカウンセリングプログラムを受けるように義務づけられます。毎週1回で
1年間です。なかなかたいした回数のプログラムですね。

この回数にはエビデンスがあり、最初は30回だったそうです。それで犯罪率
が25%くらいに落ちた。それを52回にしたら5%に落ちたそうです。かなりの
効果があるわけですね。更正プログラムのメインは、特別な理論モデルに基
づいた教育的な行動療法です。

DV加害者は、ひどく相手を殴っておいた後、急にしおらくなって自分が悪かっ
たと心底(のようにみえる)から誤る人も居ます。それに被害者は騙されて
しまいます。加害者は騙すつもりではないのですが、また被害者も騙される
つもりはないのですが、お互い何か許し合ってしまう、これは愛情ではなく
て、依存=供依存の病態が進行しているだけなのですが、一時的に平安が訪
れるので、なかなかこの関係から抜けられません。

このような人間関係の嗜癖は、認知や行動を変えていくだけではなかなか完
治しないのも事実で、当然、再発もありえます。更正プログラムは教育的な
面が強く、認知や行動面の改善を目指すものなので、そういう意味ではその
場限りにならないとも限りません。ここを、完治へ向けて背中をちゃんと押
すことができるスキルがカウンセラーには求められるわけです。

プログラムを教えるだけなら職員でもできるでしょう。カウンセラーは、認
知や行動の変え方を教えると同時に、加害者の内面へも介入し、殴りそうに
なるときの身体感覚や感情や感覚をすくい取って、カウンセリングの場に乗
せていくという大きな役割があります。これはカウンセラーが得意とするス
キルです。それを自覚し、更正プログラムを有意義に使っていく必要がある
でしょう。

具体的には、DVだけに限らず非行などの加害者には、

1.自分がやった事実を詳細に述べることができるか
2.自分がやった悪いことを漏らさずに述べることができるか
3.どうしてそれをしてしまったのか、自分の中にある原因がわかっているか
4.反省はしているか
5.新しい自分へ生まれ変わる決心はあるか

このような順番にシナリオを組み立てカウンセリングを行います。特に3.は
難しいですね。難しいけれどそれがないと4.の反省へつながらない。ここは
発達心理学、家族心理学などの理論を参照しながら力動的なカウンセリングを
行うスキルが問われるところです。カウンセラーの腕の見せ所です。このよう
なシナリオに基づきながら更正プログラムを使って行くのが犯罪再発防止に役
立つわけです。

次回は具体的にどのようなプログラムがあるのかを見ていきます。


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東京は今を盛りと桜の花が舞っています。
花びらの降る中を歩くのは、なんでこんなにも気持ちのいいものなんでしょうね。
この週末、東京は空がピンク色に染まります。






絵画を使った相談もお待ちしております。




高間しのぶ(心理カウンセラー)



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メールカウンセリングの方法などについては、
http://www.solea.main.jp/?cid=28376 こちらをご覧ください。

ご質問、ご感想は、お気軽にお寄せください。

 solea@jz.main.jp

  http://www.solea.main.jp/

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