2009/02/12
■希望の構造(DV)~トラウマの向こうに(その2)【絵画によるメールカウンセリング】
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心理カウンセラー 高間しのぶ の【絵画によるメールカウンセリング】
No.090 [2009年2月12日]
毎週発行
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http://www.solea.main.jp/
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今回のトラウマのシリーズでは、
境界性パーソナリティ障害、アダルトチルドレン、複雑性(複合型)PTSD、DV、
虐待、いじめ、引きこもり、家族の問題などを扱います。
順番は前後しますので、順次ホームページの記事としてまとめていきますので、
まとまった形で読みたい方はホームページをご覧ください。
今回は、DVの話です。
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■希望の構造(DV)〜トラウマの向こうに(その2)
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DVとは、Domestic Violence ドメスティック・バイオレンス、同居関係にある
配偶者や内縁関係や両親・子・兄弟・親戚などの家族ばかりでなく、元配偶者
や恋人から受ける暴力のことを意味します。
日本のDV法については、
http://www.gender.go.jp/e-vaw/law/dv1907.htmlなどをご覧ください。
ここではDVという暴力を臨床心理学の視点でみていきます。
さて、DVから逃げられない8つの理由というものがあります。
パートナーから暴力をふるわれているのに、なぜ逃げないのか、
一度家を飛び出しても、なぜ再び戻ってしまうのか、
その理由として次の8つがあげられます。
1.学習性無力感(Learned helplessness)
2.依存症(嗜癖)(Addiction)
3.共依存(Co-dependency)
4.社会的・経済的考え方(Feminist view)
5.マインドコントロール(Mind control)
6.学習されたモデル(Learned model)
7.強迫的反復(Repetitive compulsion)
8.希望の構造(Structure of hope)
それぞれが重要な概念であり、依存や共依存は特に重要なところですが、これ
らはトラウマの話の中で随所にでてくるので、今回は特に「8.希望の構造」に
ついてお話します。
家族からさまざまな虐待を受けていると、何か希望をもっていないくては生き
ていけません。殴られ、蹴られたりしている中で生きていくために、必死に何
かの希望を持つわけです。
きっと誰かが助けにきてくれる。
きっと親は素晴らしい親に変わってくれる。
そういう無意識の希望をもって生きるのです。それがなければ、激しい暴力の
中で生きていくことはできないので、これらは正当な希望です。
しかし、ここからが問題なのですが、
この希望が一人歩きするようになってきます。この希望への依存が始まるので
す。その希望がなければ生きていけないので、何よりも大切になってしまう。
つまり「きっと誰かが助けにきてくれる。」という希望が消えないことが、一
番の重要事項になってしまうわけです。これはどういうことかと言うと、暴力
を受けつづけることは、その希望が消えることに比べたら大したことではなく
なってくるということです。その希望を消さないために虐待を延々と受けつづ
ける、希望を自分の中に持ちつづけるために、暴力という状況が必要になって
くるのです。
そういう状況になっている人が、環境が少し変わって、家を出られたとします。
すると暴力がなくなってしまう。これはこの人にとって困ることになるのです。
暴力がなくなってしまったら「きっと誰かが助けにきてくれる」という希望を
持つことができなくなってしまうからです。だから、希望を失わないために、
再び暴力のある現場へ戻っていくわけです。具体的には、暴力をふるう配偶者
のもとへ戻ったり、別のパートナーを見つけたけれど、そのパートナーも暴力
をふるう相手だった、ということになるのです。自分の希望を見つける行為を
失わないように、何度も同じような人を選んでしまうのです。
これが希望の構造です。いわゆる、希望へ依存している状態です。一般的に、
希望を持つということは悪いことではありません。しかしこういう形で希望へ
の依存が起きてしまいやすいのが、DVを受けつづける人に共通に見られるパタ
ーンです。
何度もダメ男にひっかかったり女性は、この構造をご自身の心の中に自然に作
り上げているわけです。そういう人はまずこの構造に気が付くこと。気がつく
とは自分の頭で認知することです。その後、ご自身の感情を使い、ご自身の世
界を広げながら、それを乗り越えていきます。そのためにトラウマワークがあ
るわけです。
次は残りのものを見ていくことにします。
参考図書:ドメスティック・バイオレンス(西尾和美:ヘルスワーク協会)
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トラウマシリーズの参考本を決めました。
「心の傷の癒しと成長」(斎藤学)ヘルスワーク協会 です。
この本を道連れとしながら、あっちへ飛んだりこっちへ行ったりします。
ご興味のおありの方が購入されてみてはいかがでしょうか。
3月頃から、この本を使いながらメルマガの連載を進めます。
絵画を使った相談もお待ちしております。
高間しのぶ(心理カウンセラー)
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メールカウンセリングの方法などについては、
http://www.solea.main.jp/?cid=28376 こちらをご覧ください。
ご質問、ご感想は、お気軽にお寄せください。
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