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【山と旅のはがき画】。雲わく碧い空、雄大な景色が広がる稜線。その足元に咲く高山植物。いまでは人の気配もない深山の峠。このメールマガジンは山・花・峠を愛する人たちが寄稿した写真・俳句・書・墨絵・イラストなどの山と旅の絵はがきをお送りしています。画像にリンク。

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2009/07/24

山岳はがき画(09年7月24日号)

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メルマガ「山岳はがき画」 (09年7月24日号)
発行【はがき画の会】とよた 時

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みなさん、こんにちは。このメールマガジンは山・花・峠・自然を
愛する人たちが寄稿した写真・俳句・書・墨絵・イラストなどの山
の絵はがき情報を発信しています。

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▼目次
石仏紀行「ひまわり蔵王権現」 でん☆ゆたか
ぶらり絵散歩「矢切の渡し」 須山八重子
山旅はがき画「北陸白山御前峰の天狗」 とよた 時

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▼石仏紀行「ひまわり蔵王権現」 でん☆ゆたか

 ふつう「蔵王」というと東北の蔵王連峰を思い浮かべます。しか
し、蔵王権現は奈良時代、修験道の祖役ノ行者が、苦しむ人たちを
救うにふさわしい神を求めて、奈良県の吉野金峰山(きんぷせん)
に籠もり、苦行のうちに感得した悪魔降伏の菩薩。金剛蔵王菩薩と
もいうそうです。
 像は一面三目の顔で、青黒色の憤怒相。怒髪天をつき、右手に三
鈷杵(さんこしょ)を高く振り上げてにぎり、左手は剣印(けんい
ん)という印を結んで腰にあてています。

 右足を踏み上げ、左足で岩の上に立っています。これは仏典には
説かれていない日本独自の神だそうです。ご利益は魔障除去、怨敵
退散、所願成就、商売繁盛、事業繁栄と書かれています。

 蔵王権現の最初の記録は「今昔物語」(巻第十一、第三)で、「金
峰山(みたけ)の蔵王菩薩は、この優婆塞(うばそく)が祈った結
果、生じなさった菩薩である」とあり、まだ「蔵王権現」とはいっ
ていません。

 室町時代の「三国伝記」には、行者は岩屋のなかに座し「この山
の権現として、金峰鎮護の霊神となるべき端相をあらわし給え」と
祈ったところ、はじめに弥勒菩薩があらわれました。

 「この柔和で慈悲のお像では争いに叶うべきか」と祈っていると
次に千手観音が湧出しました。「まだ足らない」とさらに祈り続け
ると、今度は釈迦如来があらわれました。

 行者は「このお像でも六種の魔境を退け、後百歳の悪業深重の民
衆に利益することは難しい」と思いました。すると堅固不壊の金剛
蔵王が化現しました。行者は今度は「善なるかな」とその像を安置
したとあります。

 江戸時代の「役公懲業録(えんこうちょうごうろく)」には、最
初に弁財天があらわれましたが行者は「女性で優しすぎる」と思い
さらに祈ると、天女は天河に去っていきました。(これが奈良県天
川村の天河弁財天だそうです)。次に地蔵菩薩が出現しました。

 「温和で厳しさがない。もっと荒々しい仏が欲しい」と祈りまし
た。菩薩は吉野の川上に去りました。すると突然凄天地が振動して
大地からこんどは蔵王権現が湧出しました。

 その勢いは大きな峰も動かすほどでした。それは釈迦と観音と弥
勒が合体した像でした。行者は「偉大なるかな神の威徳」と大いに
喜び、その姿をサクラの木に彫ったという。

 このように役ノ行者が感得した蔵王権現をまつったのが吉野の金
峯山寺蔵王堂で、いまでも蔵王権現三体がまつられ多くの人の信仰
を集めています。

 平安時代以降密教が盛んになるにつれ全国に広がり、東北の蔵王
連峰や木曽御嶽山はじめ、日本各地の名山、霊山にまつられていま
す。

 謎の石仏群が人気の修那羅峠にも口をとがらした蔵王権現の石仏
がいまにも飛び上がらんとした姿勢で鎮座まします。背後の御影を
夏を満喫しているヒマワリとみました。

※詳細と画像は下記からどうぞ。
http://toki.cool.ne.jp/mt-hagakiga/

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▼絵散歩・6号 矢切の渡「伊藤左千夫「野菊の墓」

 船で河から市川へ出るつもりだから十七日の朝小雨の降るのに、一切の
持物をカバン一個につめ込み、民子とお増(ます)に送られて、矢切の渡し
へ降りた。

 僕は民さん それじゃ……と言ふつもりでも咽がつまって声が出ない。

・「野菊の墓」文学碑(矢切・西蓮寺)

※詳細と画像は下記からどうぞ。
http://toki.cool.ne.jp/mt-hagakiga/

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▼山旅はがき画「北ア・水晶岳の水晶」とよた 時

北アルプス・黒四ダムで有名な黒部川の源流にそびえる水晶岳(29
78m・富山県)という山があります。ここから赤牛岳を経て奥黒部
ヒュッテに下る読売新道の下山道にあり、水晶がとれるためにこの
名がついたといいます。

「この辺は履(ふ)みくづす砂利の中から、石榴石と水晶が多量に
表れる、結晶は一般に小さく、形の明瞭なものは二十四面体が多く、
菱形十二面体のものはやや大きいけれど不完全である」と、明治42
年(1909)水晶岳に登った、明治中後期の日本山岳会のパイオニア
の一人辻村伊助は「飛騨山脈の縦走」(第四日紀行)の中で書いて
います。

水晶は、六角結晶体をなすところから六方石の異名もあります。昔
はこの山を「六方石山」と言っていたらしく、江戸時代の絵図に記
載されているという。

水晶岳は、黒々とした色から黒岳の異名(長野県側の呼び名)もあ
ります。すぐ南に赤褐色の断崖をもつ赤岳、西北にみえる薬師岳の
灰白色の山肌との対比がおもしろい。山頂の岩くずの中から、いま
でも水晶が拾えます。

ここは双耳峰になっていて、三角点は北峰にあります。『日本百名
山』(深田久弥)に選ばれているため、訪れる人は多いが、たいが
いは三角点には気もとめず南峰だけに登って帰ってしまうのが気の
毒です。

※詳細と画像は下記から【293号】をどうぞ。
http://toki.cool.ne.jp/gaten/gateback/gateback.html
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