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まず、専用のHPを見て下さい!旅客機のコクピットが描かれています。これが日本経済の状況を示しています。このメルマガは、分かりにくい経済データを、旅客機のフライトデータに置き換えて解説、経済が苦手な人を快適な空の旅にお連れします。

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2009/05/18

機体に下げ止まりの兆し

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日本経済フライトナビゲーション〜経済が分からない人を全て救います
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    〜2009年5月18日〜

日本経済は1億2000万人が乗る「巨大な旅客機」だ。
コクピットには総理大臣という「機長」と、
日銀総裁とういう「副操縦士」が乗り、
経済政策という「操縦桿」を握っている。
日本経済の飛行状況は? 経済指標というフライトデータは?
機内ではどんなトラブルが起こり、どうやって解決すればいいのか・・・。

このメールマガジンは、
「フライトナビゲーション」の形で、日本経済を分かりやすく解説、
GDPって何?と、いまさら聞けない人のためのメールマガジンだ。
メルマガ専用のホームページ http://www.keizai-navi.com/
を参照しながら、このメールマガジンを読んで下さい。

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1 飛行概況:機体に下げ止まりの兆し
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 急降下を続けてきた日本経済という旅客機だが、下げ止まりの兆しが見
え始めた。
 3月の景気動向指数の中の「先行指数」が上昇に転じたのだ。景気動向
指数は、機首に取り付けられた「先行指数」、中央部に取り付けられた
「一致指数」、尾翼に取り付けられた「遅行指数」の、3つのセンサーで
機体の飛行状況を示すもの。
 3月は「先行指数」が前月比2.1ポイントの改善となった。6ヶ月ぶ
りの改善で、機首が少しだけ上向いたことを示している。また、「一致指
数」も前月比−0.3ポイントと8ヶ月連続で低下したものの、前月の−
2.8ポイントから低下幅は大幅に縮小し、ほぼフラットといってよい状
況となった。
 また、日本経済という旅客機の乗り心地(景況感)を聞く「景気ウォッ
チャー調査」も改善してきた。4月の現状判断指数は前月比+5.8ポイ
ントと4ヶ月連続の改善を見せている。
 こうした状況を受けて、コックピットからも「景気の現状は厳しいもの
の、このところの悪化に歯止めがかかりつつある」、「下げ止まりの兆し
が見られる」という報告が出始めている。
 また、副操縦士の日銀も、飛行状況の報告である「金融経済月報」で、
景気の現状判断を、4月までの「大幅に悪化している」から小幅に上方修正
する検討に入ったという。
 下げ止まりの兆しが見えてきた最大の理由は、生産活動の回復だ。在庫処
分も進み、中国の需要回復、アメリカにも景気底打ちの兆しが見えることか
ら、回復基調を強めているのだ。現在審議中の補正予算による景気対策が実
施されれば、当面の景気底割れは回避できるだろう。
 「墜落」の危機は当面脱したが、「上昇飛行」へ転じる力は補どんど見ら
れないのが、日本経済という旅客機の現状なのである。

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2 最新の飛行データ:第2エンジン(設備投資)の出力不足続く
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@第2エンジン(設備投資)のデータ
・機械受注(3月:船舶、電力を除く民需) 前月比−1.3%
→2ヶ月ぶりの減少
 第2エンジンの出力は不安定だ。設備投資の動向を示す機械受注は、製造
業が+21.8%と大きく増えたものの、非製造業が−3.1%と足を引っ
張ってしまった。
 4〜6月の見通しも前期比−5.0%と厳しい状況が続く。生産活動が回
復し始めたことから、設備投資も増加期待が持たれているが、その力は弱く、
機体を大きく上昇させることは難しいのが実情だ。

@第3エンジン(輸出入)のデータ
・貿易収支(3月) 
 輸出    前年同月比 −46.5%
 輸入    前年同月比 −37.8%
 貿易収支  前年同月比 −89.3%
 第3エンジン(輸出入)は、輸出が依然として不調で、かろうじて貿易赤字
という「逆噴射」は回避したが、出力は極端に落ち込んでいる。
 しかし、アメリカに景気底打ち期待が広がっているなど、明るい材料も見え
始めている。中国の需要回復も進んでいて、出力回復の可能性も高まりつつあ
る。

@機内温度のデータ
・企業物価指数(4月) 前年同月比−3.8%
→87年6月以来、21年10ヶ月ぶりの大幅下落
 日本経済という旅客機の天井部分の温度に相当する企業物価指数だが、大き
く低下している。比較対象の1年前が、原油高騰の時期に当たっていたことも
あり、大幅な下落率となった。
 デフレ懸念が一層高まっていることを示すデータだが、一方で原油価格が上
昇に転じるなど、状況に変化も見られる。物価の下落がこのまま続くのかどう
か、注意深く見守る時期にさしかかっている。

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3 気流の状況〜株式相場&円相場
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@株式相場〜上昇気流が一服
 前週に9000円の壁を突破、上昇気流となった株式市場は、11日に一時
9500円台を回復した。
 その後は、牽引役だったNY株式市場の回復が一段落となったことから、じ
りじりと値を下げる展開となったが、潜在的な上昇力は残されている。900
0円を下値に、10000万円台を模索する上昇気流が続くことになるだろう。
 
@ドル・円相場〜ドルが一転して下落、一時95円割れ
 前週にドルが大きく上昇していたドル・円相場だが、一転して下落の展開と
なった。NY株式市場が反落していることが原因で、週末には一時94円台と
3月20日以来のドル安値を付けている。 
 ドル・円相場は大きなトレンドが生まれにくい状況にあるようだ。当面は9
5〜100円のレンジの中での一進一退が続くことになりそうだ。

@長期金利〜1.4%台での一進一退
 長期金利は、1.4%台での展開が続いている。国債の増発による上昇圧力
は依然として強いが、一方で企業物価指数の急落などデフレ懸念も強いことか
ら、一方向には動けない状況にある。
 しかし、原油価格のじり高など、相対的には金利上昇要因が多く、1.5%
台へ向けて長期金利はじりじりと上昇して行くことになるだろう。

@原油価格〜上昇基調を維持
原油価格は、NY株式市場の上昇が一服するなど、相場を支える材料が弱かっ
たことから、60ドル手前で動きを止めている。
しかし、アメリカの景気回復期待を背景に資金が流入していることに変わりは
ない。70ドル程度までの上昇を視野に入れておく必要があるだろう。

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発行者 玉手義朗
東京銀行(現東京三菱UFJ銀行)や外資系銀行で
外国為替ディーラーとして経験を積む。
その後、TBSへ転職、経済部などを経て、
「JNNニューズバード」の経済担当デスクとして、
CS放送にも出演。
著書:「円相場の内幕」(集英社)
  :「経済入門」(共著:ダイヤモンド社)。
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