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まず、専用のHPを見て下さい!旅客機のコクピットが描かれています。これが日本経済の状況を示しています。このメルマガは、分かりにくい経済データを、旅客機のフライトデータに置き換えて解説、経済が苦手な人を快適な空の旅にお連れします。

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2009/04/27

見え隠れする楽観論

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日本経済フライトナビゲーション〜経済が分からない人を全て救います
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        〜2009年4月27日〜

日本経済は1億2000万人が乗る「巨大な旅客機」だ。
コクピットには総理大臣という「機長」と、
日銀総裁とういう「副操縦士」が乗り、
経済政策という「操縦桿」を握っている。
日本経済の飛行状況は? 経済指標というフライトデータは?
機内ではどんなトラブルが起こり、どうやって解決すればいいのか・・・。

このメールマガジンは、
「フライトナビゲーション」の形で、日本経済を分かりやすく解説、
GDPって何?と、いまさら聞けない人のためのメールマガジンだ。
メルマガ専用のホームページ http://www.keizai-navi.com/
を参照しながら、このメールマガジンを読んで下さい。


〈お知らせ〉次週5月4日号は休刊とさせていただきます。

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1 飛行概況:見え隠れする楽観論
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 「機体が持ち直すかもしれない・・・」
 悲観論一色だった景気だが、一部に底を打ったとの見方が出始めている。
企業の在庫調整が急速に進み、生産活動に回復の兆しが見え始めたというの
だ。また、政府の景気対策の結果、中国における需要が回復し始め、輸出に
明るさが見え始めたこともこうした見方を支えている。また、アメリカでも
住宅関連のデータに明るさが見え始め、株価も回復基調になっていることか
ら、当面の底を打ったとの見方が、一部のエコノミストの間から出され始め
ている。
  週末に開かれた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)でも、こう
した認識が示された。「景気後退速度の鈍化やいくらかの安定化の兆候を示
すデータも出てきた」とした上で、「世界経済は今年後半には回復に向かう
」との見通しを示した。
 しかし、基本的な状況に変化はない。コックピットの副操縦士である日銀
の白川総裁も楽観論を戒める。白川総裁は23日、NYで行った講演で、
「日本経済は1990年代の低成長においても、何度か一時的な回復局面を
経験したが、このことは経済がついにけん引力を取り戻したと人々に早合点
させる働きをしたように思う」と指摘。その上で「これは『偽りの夜明け』
とも言うべきものだったが、人間の常として、物事がいくぶん改善すると楽
観的な見方になりがちだ」と述べ、一時的な回復を本当の回復と見誤ること
に警鐘を鳴らした。
 一方で白川総裁は、「終わりのない経済危機というものはない」と強調、
悲観論一色に傾くともに対しても警鐘を鳴らしている。
 100年に一度といわれる経済危機。もし、これが現段階で底を打つとし
たら、世界中のエコノミストや政府関係者、著名な投資家たちが全て間違っ
ていたことになる。
 経済データに幾分明るさが見え始めたことは事実であり、短期的な景気回
復が起こる可能性は十分ある。しかし、経済全体がバランスを取り戻し、危
機を乗り切ることができるのは、まだかなり先のことになると考えざるを得
ない状況だ。「偽りの夜明け」にだまされてはならない。 

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2 最新の飛行データ:機内温度が急速に低下
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@第1エンジン(消費)のデータ
・スーパー売り上げ(3月) 前年同月比−4.0%
→4ヶ月連続の減少
 消費は相変わらずの低迷ぶりだ。スーパーの売り上げは、これまで比較的
好調だった食料品の売り上げもダウン、厳しい状況が続いている。
 消費者心理は冷え切ったまま。定額給付金の支給も、消費を一気に拡大さ
せる効果は期待できない。メインエンジンの出力不足はまだまだ続くことに
なりそうだ。

@第3エンジン(輸出入)のデータ
・貿易統計(3月)
 輸出   前年同月比 −45.6%
 輸入   前年同月比 −36.7% 
 貿易黒字 前年同月比 −99.0%
 第3エンジン(輸出入)は、引き続き出力ダウンが続いている。しかし輸
出の減少幅が幾分縮小し始めている。これが一部に出始めた楽観論の根拠と
なっているようだ。
 しかし、現段階では明確な底打ちの兆しは見えない。もうしばらく、デー
タを見守る必要があるだろう。

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3 気流の状況〜株式相場&円相場
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@株式相場〜9000円台は厚い壁
 回復基調が続いている株式市場だが、9000円の壁は厚いようだ。この
水準に近づいてくると、当面の利益を確定しようと言う売り注文が出て、跳
ね返されてしまう。
 一方、NY株式市場も金融機関の決算が回復したことから、一段と楽観論
が強まっている。しかし、こちらもビッグ3の再建の行方が確定しないこと
から、上昇基調を維持できないでいる。
 懸念材料はあるものの、株式市場の基本的な流れは上昇気流だ。いずれか
のタイミングで、大きく上抜けする可能性があり、少しは期待できる状況と
いえるだろう。

@ドル・円相場〜ドルが反落
 100円をはさんでの一進一退が続いていたドル・円相場だが、ドル安に
振れ始めた。ビッグ3への破産法適用が現実味を帯びるなど、外国為替市場
では、アメリカ経済に対する不安感が先行している。
 しかし、NY株式市場が上昇力を強まる可能性があることから、ドル・円
相場もこれ以上のドル安は考えにくい。95円台が当面のドル底値になるだ
ろう。

@長期金利〜1.4%台での一進一退
長期金利は1.4%台での展開が続いている。国債の増発を控えて、長期金
利に対する上昇圧力が強いが、一方で、景気の状況は依然として厳しく、金
利の上昇を押さえている。
しかし、長期的には長期金利の上昇余地は大きい。取引の中心は次第に1.
5%へとシフトアップする可能性が高いと言えるだろう。

@原油価格〜40ドル台後半に軸足を移す
50ドル台での一進一退が続いていた原油価格だが、先週は40ドル台に下
落した。アメリカの景気底打ち期待が出始めたことから買いが出ていたが、
なかなか定着しない。しかし、下値も限界的であり、再び50ドル台へ戻さ
れる可能性が強い。


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発行者 玉手義朗
東京銀行(現東京三菱UFJ銀行)や外資系銀行で
外国為替ディーラーとして経験を積む。
その後、TBSへ転職、経済部などを経て、
「JNNニューズバード」の経済担当デスクとして、
CS放送にも出演。
著書:「円相場の内幕」(集英社)
  :「経済入門」(共著:ダイヤモンド社)。
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