2009/04/20
麻生機長の表情に余裕が・・・
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 日本経済フライトナビゲーション〜経済が分からない人を全て救います ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 〜2009年4月20日〜 日本経済は1億2000万人が乗る「巨大な旅客機」だ。 コクピットには総理大臣という「機長」と、 日銀総裁とういう「副操縦士」が乗り、 経済政策という「操縦桿」を握っている。 日本経済の飛行状況は? 経済指標というフライトデータは? 機内ではどんなトラブルが起こり、どうやって解決すればいいのか・・・。 このメールマガジンは、 「フライトナビゲーション」の形で、日本経済を分かりやすく解説、 GDPって何?と、いまさら聞けない人のためのメールマガジンだ。 メルマガ専用のホームページ http://www.keizai-navi.com/ を参照しながら、このメールマガジンを読んで下さい。 ****************************** 1 飛行概況:余裕が戻った麻生機長 ****************************** 麻生機長の表情に余裕が戻ってきた。下がり続けてきた支持率が上昇に 転じたのが最大の理由だ。これに伴って、与党内に高まっていた「麻生降 ろし」の動きも収束、週末の「桜を見る会」では笑顔が絶えなかった。 景気悪化のペースが鈍り始めたことも、笑顔の一因だろう。飛行状況の 報告である4月の「月例経済報告」は、景気の基調判断を「急速な悪化が 続いており、厳しい状況」としたものの、2ヶ月連続で判断を据え置いた。 さらに、輸出と公共投資については判断を上方修正、景気の先行きについ ても悪化テンポが緩むとの期待が明記された。機体は依然として降下して はいるものの、そのペースは僅かながら鈍ってきたというのだ。 しかし、景気が厳しい状況であることに変わりはない。麻生機長の支持 率上昇も、ライバルの民主党・小沢代表のスキャンダルという「敵失」に よるもの。その基盤は依然として脆弱だ。 今年度の補正予算で、過去最大の景気対策を打ち出した麻生機長。これ を一刻も早く成立させ、本格的な景気回復に道筋をつけることが何より求 められている。そして、景気回復に成功したときこそ、本当に微笑むこと ができるのである。 ***************************** 2 最新の飛行データ:機内温度が急速に低下 ***************************** @第1エンジン(消費)のデータ ・デパート売り上げ(3月) 前年同月比−13.1% →13ヶ月連続の減少 消費は落ち込みが続いている。天候不順で春物衣料が落ち込んだことも 重なって、デパート売り上げは2ケタの減少となった。 回復の見込みが立たない消費。頼みの綱は定額給付金だが、その効果は 限定的と見られているだけに、厳しい状況が続きそうだ。 @機内温度のデータ ・企業物価指数(3月) 前年同月比−2.2% →02年5月以来、6年10ヶ月ぶりの大幅な低下 機内温度の低下が加速している。日本経済という旅客機の天井付近の温 度を示す企業物価指数が大幅に低下したのだ。 景気の悪化による需要低下が原因で、品目別にみると、建設や自動車な どの製造業向け需要の減退によってステンレス鋼板などの鉄鋼が−1.8 %した。また、鉄くずなどスクラップ類も−12.4%下落、中国向け輸 出が減少したことや国内電炉の減産など需要減が物価を下げる主因となっ た。 機内温度が下がり続ける日本経済という旅客機。デフレという「氷河期」 が刻一刻と近づいている。 ***************************** 3 気流の状況〜株式相場&円相場 ***************************** @株式相場〜上昇気流が継続中 東京株式市場では、緩やかながらも上昇気流が継続、日経平均は900 0円台に接近している。この水準では売りも出てくることから、なかなか 突破できないが、相場の上昇力は次第に蓄積されつつある。NY株式市場 も、金融機関の業績回復を材料に上昇力を強めていて、これも好材料とな っている。 9000円が天井となっている東京株式市場だが、ここを突破すると一気 に上昇する可能性がある。久しぶりの強い上昇気流が期待できそうな情勢 だ。 @ドル・円相場〜100円をはさんでの一進一退 ドル・円相場は大きな動きが見られない。100円をはさんでの一進一 退が続いている。しかし、アメリカの景気に幾分明るさが見え始めたこと から、ドルが優勢な情勢だ。100円台を中心とした現在の水準が当面続 くことになりそうだ。 @長期金利〜1.4%半ばでの展開 長期金利は1.4%台の半ばで一進一退が続いている。しかし、追加の景 気対策のための国債増発を考えると、さらに上昇する余地がある。長期金 利は1.5%、1.6%と次第に上昇する可能性が高い。 @原油価格〜50ドル台の足場固め 原油価格は50ドル台での一進一退が続いている。しかし、アメリカの景 気底打ち期待が出始めたことから、今後は上昇する可能性がある。60ド ル程度までの上昇はあり得そうだ。 ****************************** 発行者 玉手義朗 東京銀行(現東京三菱UFJ銀行)や外資系銀行で 外国為替ディーラーとして経験を積む。 その後、TBSへ転職、経済部などを経て、 「JNNニューズバード」の経済担当デスクとして、 CS放送にも出演。 著書:「円相場の内幕」(集英社) :「経済入門」(共著:ダイヤモンド社)。 ******************************


