日本経済フライトナビゲーション~経済オンチ救います  RSSを登録する

まず、専用のHPを見て下さい!旅客機のコクピットが描かれています。これが日本経済の状況を示しています。このメルマガは、分かりにくい経済データを、旅客機のフライトデータに置き換えて解説、経済が苦手な人を快適な空の旅にお連れします。

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2009/04/06

乗り心地が一段と悪化~日銀短観

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日本経済フライトナビゲーション〜経済が分からない人を全て救います
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        〜2009年4月6日〜

日本経済は1億2000万人が乗る「巨大な旅客機」だ。
コクピットには総理大臣という「機長」と、
日銀総裁とういう「副操縦士」が乗り、
経済政策という「操縦桿」を握っている。
日本経済の飛行状況は? 経済指標というフライトデータは?
機内ではどんなトラブルが起こり、どうやって解決すればいいのか・・・。

このメールマガジンは、
「フライトナビゲーション」の形で、日本経済を分かりやすく解説、
GDPって何?と、いまさら聞けない人のためのメールマガジンだ。
メルマガ専用のホームページ http://www.keizai-navi.com/
を参照しながら、このメールマガジンを読んで下さい。

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1 飛行概況:乗り心地が一段と悪化
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日本経済という旅客機の乗り心地はますます悪化している。企業経営者に
残り心地である景況感をたずねる3月の日銀短観は、景況感を示す業況判
断指数が−58と、第1次オイルショックの−57を超えて、統計を取り
始めてからの最低水準に落ち込んだ。
また、大企業の非製造業の業況判断指数も−31と99年3月以来の低水
準、中小製造業の業況判断指数も前回調査から−28ポイントと、過去最
大の悪化幅を記録した。 
これにともなって企業業績も大幅に落ち込む見通しで、09年度の大企業
製造業の売上高は前年度比−6.5%減、経常利益は−19.7%と極め
て厳しい状況だ。
しかし、明るい材料もある。過去気流を巻き起こしてきたアメリカ経済と
いう旅客機の飛行データが、住宅や自動車販売に底打ちの気配が見え始め
たのだ。また、G20で各国首脳が景気回復に向けての強い意思表示をし
たことも、安心感を与える材料だ。
 アメリカ経済が少しでも持ち直せば、日本経済にも恩恵となるが、先行
きは不透明だ。日銀短観が示したのは、日本経済という旅客機の乗り心地
が過去最悪の状態にあるということ。これが改善される見通しは今のとこ
ろ全く立っていない。

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2 最新の飛行データ:生産活動の低下続く
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@飛行全体を示すデータ
・鉱工業生産指数(2月) 68.7 前月比−9.4%
→5ヶ月連続の低下 1983年3月以来の低水準
 日本経済という旅客機での全体的な生産状況を示す鉱工業生産指数だが、
悪化が続いている。自動車などの輸送機械や一般機械の大幅減産が続いて
いることが主因だ。
在庫は2カ月連続で減少、3月と4月の生産予測指数はともに前月比プラ
スで、生産が底打ちする可能性もあるが、予断は許さない。

@第1エンジン(消費)のデータ
・消費支出(2月) 前年同月比−3.5%
→12ヶ月連続の減少
 消費は依然として減少が続いている。消費者の節約指向が一段と高まっ
ていて、暖房器具や衣料品、食料品など広範囲にわたって消費が落ち込ん
でいる。
 
@空席待ち(雇用)のデータ
・完全失業率(2月) 4.4% 前月比+0.3
→1974年12月以来の大幅な悪化
・有効求人倍率 0.59倍  前月比−0.08
→2003年2月以来の低水準
 日本経済という旅客機に乗れないでいる人の割合を示す完全失業率は、
一段と悪化した。また、空席待ちをしている人1人に対して何席の空席が
あるかを示す有効求人倍率も下がり続いている。
 日本経済という旅客機に乗れずにいる人が、ハローワークという待合室
に溢れているのが現状なのである。

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3 気流の状況〜株式相場&円相場
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@株式相場〜緩やかな上昇気流が継続
 東京株式市場は前週に続いて緩やかな上昇基調を継続、8700円台へ
と上昇した。
NY株式市場が上昇、G20で各国首脳が景気回復に向けた決意を新たに
したことも好材料となり、過去最悪となった日銀短観という悪材料を乗り
切っての上昇だ。
しかし、このまま上昇トレンドを続ける可能性は小さい。市場ではオバマ
政権がビッグ3への救済を行うかどうかなど、市場の動静を大きく左右す
るイベントが続く。3月危機がささやかれていた株式市場は、とりあえ危
機を乗り切ったが、先行きは全く楽観できない。

@ドル・円相場〜ドルが急反発、100円台へ
 ドル・円相場はドルが急上昇した。自動車販売と住宅販売に明るい材料
が出たことから株価が反発、ドル・円相場も大きくドルが上昇し100円
台へと突入した。
 日本経済という旅客機にとっては、輸出企業が多いだけに追い風となる
ドル高・円安。もうしばらく続いて欲しいというのが、輸出企業の本音だ
ろう。

@長期金利〜1.4%台へ急上昇
長期金利は1.4%台へと大きく上昇した。政府が追加の景気対策を行う
ために、赤字国債発行を表明したことから、需給が悪化するとの思惑が広
がり、長期金利は上昇してしまった。
長期金利は企業への貸出金利、さらには住宅ローンにも直結するだけに、
その上昇は向かい風となる。これ以上の上昇は、日本経済という旅客機の
高度をさらに下げる恐れがある。要警戒だ。

@原油価格〜50ドル台の足場固め
原油価格は50ドル台での一進一退が続いている。アメリカの景気回復期
待から上昇する場面もあったが、かつてのような上昇力はなく、結局52
ドル51セントで取引を終えた。しばらくは、50ドル台での攻防が続き
そうだ。

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発行者 玉手義朗
東京銀行(現東京三菱UFJ銀行)や外資系銀行で
外国為替ディーラーとして経験を積む。
その後、TBSへ転職、経済部などを経て、
「JNNニューズバード」の経済担当デスクとして、
CS放送にも出演。
著書:「円相場の内幕」(集英社)
  :「経済入門」(共著:ダイヤモンド社)。
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