2009/02/23
財務大臣が飲酒疑惑?で交代。コックピットの混乱続く
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 日本経済フライトナビゲーション〜経済が分からない人を全て救います ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 〜2009年2月23日〜 日本経済は1億2000万人が乗る「巨大な旅客機」だ。 コクピットには総理大臣という「機長」と、 日銀総裁とういう「副操縦士」が乗り、 経済政策という「操縦桿」を握あっている。 日本経済の飛行状況は? 経済指標というフライトデータは? 機内ではどんなトラブルが起こり、どうやって解決すればいいのか・・・。 このメールマガジンは、 「フライトナビゲーション」の形で、日本経済を分かりやすく解説、 GDPって何?と、いまさら聞けない人のためのメールマガジンだ。 メルマガ専用のホームページ http://www.keizai-navi.com/ を参照しながら、このメールマガジンを読んで下さい。 ****************************** 1 飛行概況:「酔っぱらい疑惑」でクルー交代 ****************************** 急降下を続けている日本経済という旅客機、そのコックピットでとんでもな い事態が発生した。クルーの中でも機長に次ぐ重責を担っている財務大臣が、 「酔っぱらい疑惑」で交代させられたのだ。G7会合後の記者会見で、世界 に醜態を晒した中川財務・金融担当大臣。一度は続投を宣言したものの、結 局は辞任に追い込まれてしまった。機能不全に陥っているコックピットを象 徴する出来事だ。 こうした中、日本経済という旅客機は墜落寸前の状態だ。昨年の10〜12 月期のGDP成長率は前期比−3.3%、年率で12.7%と大きく落ち込 んだ。35年ぶりの2ケタのダウンだ。こうした状況はさらに続くと見られ ていて、機体が立て直されるめどは全く立っていない。 麻生機長の交代を求める動きも活発化するなど、コックピット内の混乱は深 刻さを増している。日本経済はどうなってしまうのか・・・。機内の不安は かつてないほどに高まっている。 ***************************** 2 最新の飛行データ:35年ぶりの急降下 ***************************** 08年10〜12月月期のGDP速報が発表された。その詳細をチェック してみよう。 @高度変化(GDP成長率) 前期比 −3.3% (年率換算 −12.7%) 3四半期連続の低下。年率2ケタの減少幅は、第1次石油ショック後の7 4年1〜3月期以来で、戦後2度目の事態だ。 4つのエンジンの出力状況を見てみる。 @第1エンジン(消費) 前期比 −0.4% @第2エンジン(設備投資) 前期比 −5.3% @第3エンジン(輸出入) 輸出 前期比−13.9% 輸入 前期比 +2.9% @第4エンジン 政府支出 前期比 +1.2% 政府支出を除く3つのエンジンで出力ダウンとなっていて、その落ち込み 幅も極めて大きい。第3エンジン(輸出入)の輸出の落ち込みが戦後最大、 第2エンジン(設備投資)の落ち込みも極めて深刻だ。 頼みの綱である第4エンジン(政府支出)も、コックピットのゴタゴタで、 さらなる出力アップは望み薄。 猛烈な勢いで高度を下げている日本経済という旅客機、しかし、誰も操縦桿 を握っていない。これが偽らざる現実なのである。 ***************************** 3 気流の状況〜株式相場&円相場 ***************************** @株式相場〜下降気流が継続中 株式市場には一段と悲観的な見方が広がっている。NY株式市場も金融危 機の再燃が懸念される中で値を崩していて、下値が見えない状況だ。 今週はさらなる下値を探る厳しい展開となりそうだ。株式市場の下降気流は、 まだまだ続くと考えざるを得ない。 @ドル・円相場〜円に対する失望感広がる ドル・円相場は一時94円台となるなど、ル高・円安に振れている。日本 経済に対する不信感からの「円安要因」がその背景にある。 アメリカ経済への不安感も残されているが、麻生政権のゴタゴタに比べれば、 相対的にましだという判断があるようだ。95円を超えてのドル上昇は考え にくいが、当面は円高に振れる可能性が低くなった。輸出業者にとっては上 昇気流となるドル高・円安。悪いデータばかりの日本経済という旅客機にと って、数少ない好材料といえるだろう。 @長期金利〜1.2%での一進一退 長期金利は1.2%台での一進一退となり、大きな動きは見せなかった。株 式市場の下落で「質への逃避」がある一方で、国債の増発懸念が根強いこと から、金利の低下にも限界がある。 当面は1.2%台での綱引きが続くことになりそうだ。 @原油価格〜30ドル半ばでの展開続く 原油価格は30ドル台での一進一退が続いている。景気の低迷から、大きく 需要が伸びる可能性は小さいが、一方で供給量も絞られていて、30ドル台 が当面の均衡点と考えられる。 円安・ドル高と原油価格の安値安定が、日本経済という旅客機にとっての数 少ない好材料といえるだろう。 ****************************** 発行者 玉手義朗 東京銀行(現東京三菱UFJ銀行)や外資系銀行で 外国為替ディーラーとして経験を積む。 その後、TBSへ転職、経済部などを経て、 「JNNニューズバード」の経済担当デスクとして、 CS放送にも出演。 著書:「円相場の内幕」(集英社) :「経済入門」(共著:ダイヤモンド社)。 ******************************


