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2009/07/07

ウェブマーケティングは時代遅れ

テーマ:ウェブマーケティングは時代遅れ

今日のジャンル
ウェブマーケティング

教科書:ナウエコノミー―新・グローバル経済とは何か 野呂 一郎

価格:¥ 3,465(定価:¥ 3,465)

http://www.amazon.co.jp/dp/4762015873/ref=nosim/?tag=noroworldco07-22

参考ページ:
P295 プッシュ型プロモーション終焉の時代
P323 ナウエコノミーの方向性 IT→ヒューマンスキル

■なぜ、メルマガが読まれないか

 メルマガ発行が遅れて申し訳ありません。といっても、最近の調査では、メルマガ解約の理由のトップが

「発行頻度が多すぎる」ということで、メルマガそのものがあまり期待されていないのかもしれないと思うと、

少し複雑です。たしかに、最近のメルマガは、広告だらけで、読む気がしないというのはわかりますね。

最近は「ウェブはバカと暇人のもの」という本に代表されるように、ITメディアの批判が多いわけですが、

そのひとつの理由は、ウェブマーケティングが、旧態依然の売り手側の発想から抜け出れていないことに

あると思います。

■マーケティングは企業の都合から抜け出せないのか

 筆者は拙著で今のマーケティングを、売り手の論理のマーケティングであると批判しています。

今のマーケティングは、ワン・トゥ・ワン・マーケティングとか関係性などと、最新の言葉を使って

顧客重視を打ち出しているように見えて、その実はなんら、旧来のマーケティングと変わっていない。

企業の合理性という本音があからさまです。ウェブマーケティングは、マーケティングの歴史から

いうと最新のマーケティングといえますが、顧客の立場に立っていないという点では、むしろ

それよりも退歩している、といえるでしょう。なぜか。それは、広告を出す側、つまりマーケティングを

やる側が、ウェブサイトを人間不在であるかのような、無人の荒野と考え、人間社会のルールや

常識が存在しないかのような振る舞いを、平気でしているところにあります。

■商業主義をはびこらせるだけのアフィリエイト

 例えばアフィリエイト。ウェブ上に商品の宣伝を書けばお金が入るしくみです。

これを企業は個人に奨励しています。ウチの商品の記事を書いて、それがクリックされればお金を

払いますよ、というわけです。ちょうちんもち記事以外、誰も書かないですよね。書くほうも単に

お金が欲しいだけ、書かれる企業側は、いい宣伝になると平気な顔です。

インターネットプロバイダーも、こぞってこのしくみを売ろうとしています。

これっておかしいと思いませんか。ネットでは、そんな子供でもわかるようなリクツに、

消費者が気づかないと思っているのでしょうか。メルマガもそうです。

懸賞付きメルマガというのがあります。メルマガを購読すれば、5万円当たる、などというものです。

メルマガの読者を、金で釣ろうと言うわけです。メルマガの内容でなく、懸賞にひかれて購読する。

そんなことで読者を増やしてどうするのか。それは「このメルマガは10万人に読まれています。

広告効果絶大です」とやるためです。そしてそのメルマガを購読すれば、広告の山。

こういう広告だらけのメルマガを読者に押し付けて、平気な顔をしている発行者がいます。

「しくみ」で読者を増やそうとする、クリック数を増やそうとするのがウェブマーケティングの

世界なら、いずれ破綻するでしょう。

■メルマガの読者数はバブルのようなものか

 また、購読者数が多いから、広告効果があるメルマガだ、と思って広告枠を買う企業がいます。

どんな手段を使っても読者数を集めたい、この発想自体が、まともとはいえない。

だってそれはコンテンツの魅力ではない、真正の実力ではありません。

でもウェブって、クリック数とか、アクセス数とかが絶対的な価値だと思われている。

よくウェブマーケティングと称して、相互紹介でアクセスを増やそう、なんているセオリーがあります。

これも単に見せかけの読者数を増やしているだけに過ぎない。相互紹介なんて、自分たちのサイトに

きてほしいから、お互いをヨイショするだけです。かくして、何万人の読者がいるメルマガや、

何万件のアクセスがあるブログ、ホームページが誕生するわけです。

これらのやり口は明らかに邪道で、邪道からは安定したビジネスは生まれない、

そのことに気がつく必要があると思います。


■オンライン広告はハラスメントか

 一般のオフラインの市場で、商品を見ただけで買わない人も、その商品を買ったことにするなんて

ありえない。しかし、ウェブ上になるとなんでそんなあからさまな、自分の欲だけむき出しになって

しまうんでしょう。結局ネット上の評判なんて、あてにならない。そういう風潮が出てきています。

そろそろみんな気がついたようです、数だけ増やそうとするやり方のあざとさに。

こうしたウェブ上の広報活動が、逆に製品やサービスの価値を落としている現実に、

まだ気がついていない企業は多い。アフィリエイトなんてやめるべきです。そもそも、見たいサイトに

行ってみたくもない広告が目に飛び込んでくるなんて、我々の広告を見たくない権利の侵害では

ないでしょうか。街のビルボードならば、眼を背けることもできる。

しかし、目の前のスクリーンという小さな空間に目が縛り付けられているところにもって、

チカチカ動画が踊っているのはある種の暴力的なハラスメントであるともいえます。

これも人間重視のナウエコノミー的現実には、相容れないことです。


■時代錯誤のウェブマーケティング

 マーケティングの効果とは、広告を見せる側が、見る側にパーミッション(許可)をとった場合に

高まることは、証明された事実です。押し付けマーケティングは、現実社会では古いのに、なぜか

最先端のウェブサイトでは大手を振っている。

プッシュ型のマーケティングはなくなり、プル型のマーケティングの時代にはいって久しいというのに、

ウェブサイト上では、昔に逆戻りです。

ITは人間のこころや常識を忘れさせてしまうものなのでしょうか。


                                         以上
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