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パイロット、パイロットを目指している人、飛行機好きの人に捧ぐ。技術的な観点から迫る、B747−400の操縦手法。

  • 周期 Hごと
  • 最新号 2008/05/19
  • 発行部数 140
  • マガジンID 0000234572
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2008/05/19

魅惑のボーイング747−400

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エマージェンシー プロシジャー(緊急時の操作手順)


電気機器による煙等への対処の仕方

1.O2マスク、スモークゴーグル着用

2.発生源が特定されている場合:
  発生源の電気機器をシャットダウン

  発生源が不明の場合:
  ・ダイバージョン(代替空港へ直行)
  ・ユーティリティーパワーのスイッチOFF

  フライトデッキの煙の除去が必要な場合:
  ・スモークエバキュエーション(フライトデッキ)の手順に従って処理。



ときどきドキドキコラム

本文では、今のところエマプロを順次ご紹介しています。
今回は少しマジメに。
ところで、なんと言っても、一番クリティカルなのは、T/O時のエンジンフェイル。
アイドリングから、いきなりマックパワー近くにまで回せば、
エンジンに負担がかかって、故障を引き起こしやすいのは、当たり前。
そこで、−200までは、PFが自分でスロットルを押し込んでいたのを、
−400では、自動で押し込みます。
そのほうが、急激なエンジンへの負担がかからないから。
フェイルになりにくい、そして、エンジンも長持ち。
もうひとつ変わったのは、
−200であれば、アクセルストップディスタンスを考慮して、
出来るだけ滑走路長を残して早めにT/Oしていた、
つまり、V1以前のフェイルへの対処を考慮していたのを、
−400では、出来るだけ滑走路長を残さないように、
つまり、滑走路の全長を出来るだけ生かして、ゆるやかにエンジンのパワーを上げて、
エンジンへの負担を低減しています。
これは、ボーイング機では、ある程度。エアバス機になると非常に顕著です。
ご存知のとおり、V1以降のエンジンフェイルに対して、
T/Oをリジェクト(離陸中止)することはありません。
だから、PNFのV1コールと同時に、PFはスロットルに手を添えていたのを離して、
両手で操縦桿を操作します。
リジェクトしない以上、スロットルに手を添えておく必要は無いわけです。
さて、V1以前の様々なフェイルについては、
−400では、T/O後の対処で十分なものについては、T/Oロールの最中には、
表示が出ない、また、警告音が鳴らないようになっています。
判断に対する要らぬ要素を排除するためです。
ちなみに、V1より前であれば、
リジェクトすれば必ず滑走路の範囲でストップ出来るかといえば、
当然そんなことはありません。
アクセルストップディスタンスの範囲を超えれば、
V1以前でも、リジェクトに際してオーバーランしてしまうわけです。
だから、T/Oロールを開始して、リジェクト出来るまでの秒数と、
V1までの秒数の間には、ブランクがあります。
このブランクの範囲の中で、
T/Oすべきかどうか判断を要するケースに遭遇した場合はどうするのか。
それは、あらかじめ、T/Oブリーフィングで、一応確認しておきますが、
CAPの方針次第です。
ほとんどの場合、そのままV1までもってゆきます。
そこのところが、V1より前であれば必ずリジェクトする小型機と大型機の違い。
さて、
−200、−300までは、客室乗務員のほうでも、
747なら、T/Oロールを開始して、60秒で上がらなければ衝撃防止姿勢、
というマニュアルに書いていない決まり、伝統、みたいなものがありました。
もちろんそんなことは、乗客には言いませんヨ。
ロールを開始すると同時に、
客室乗務員が手元の自分の時計を確認している光景を見られた方も多いと思います。
フライトタイムのスタート時のチェックというだけでなく、
それは緊急時に備えての行為。
緊急時、乗客には言わない、言えない決まり、他にも。
それはまた、別の機会に。





発行者: ソラトブウサギ(ペンネーム)
(今のところ個別のご質問にはお答えしておりません。)

注:
・このメールマガジンは、固定翼事業用操縦士免許有資格者(多発、計器飛行証明含)
 または、同等の知識のある方、
 あるいは、わけのわからない航空用語が心地良い方、向けに発行しています。
(なるべく日本語で解説します。)
・内容は、特定のエアラインのオペレーションとは関係ありません。
 また、私見に基くため、実際の運行や、Simトレーニング、チェックライド
 等には使用しないでください。
・コックピットのレイアウトについては、市販のポスターや、747−400関連の
 WEBサイト等を参照してください。

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