2009/11/08
【歴史・一日一話】2009.11.08 第914話 ミュンヘン一揆、ヒトラーが政権奪取のためミュンヘンで暴動
【歴史・一日一話】(毎日2分で読める歴史)
第914話 ミュンヘン一揆、ヒトラーが政権奪取のためミュンヘンで暴動
1923年(大正12年)11月8日、ヒトラーがドイツの政権奪取の
ため、ミュンヘンで暴動を起こしました。
アドルフ・ヒトラーはオーストリアに生まれました。
1914年(大正3年)、第一次世界大戦の勃発と同時に、ドイツ南部
のミュンヘンで軍に志願し、フランス戦線で戦いました。
敗戦により、軍を除隊したヒトラーは『ドイツ労働者党』という泡沫政
党に入党しました。
演説の才能で、たちまち党の実権を握り、党名を『国家社会主義ドイツ
労働党』と改称しました。
ドイツ語の頭文字をとった『NSDAP』が略称です。
『ナチス』または『ナチ』はライバルであった共産党がつけた蔑称です。
したがって、ヒトラーや『NSDAP』がこの蔑称を使う事はありませ
ん。
その当時、ベルリンのドイツ中央政府は、社会民主党が政権の中枢にい
ました。
それに対して、南部のバイエルン州は保守派の牙城でした。
ヒトラーは、ミュンヘンを中心として勢力を伸ばしていましたが、保守
派のすべてがヒトラーを認めていたわけではありません。
さて、当日夜、ヒトラーはミュンヘン最大のビヤホール『ビュルガーブ
ロイケラー』で政治集会を開きました。
この席上で、突然ヒトラーが立ち上がり、「諸君、ベルリン政府は崩壊
した。代わってNSDAPが政権を取る」と宣言しました。
このヒトラーの行動は、バイエルン州政府首相、バイエルン国防軍司令
官は承認していました。
しかし、肝心のバイエルン国防軍の指揮官たちは認めていませんでした。
ヒトラーがこれからやろうとしていることは、『クーデター』です。
軍隊を味方につけない『クーデター』は失敗します。
翌日の11月9日、ヒトラーは街頭デモ行進で退勢を挽回しようとしま
した。
第一次世界大戦の英雄ルーデンドルフを先頭にしてデモ行進が始まりま
した。
英雄のルーデンドルフがいれば、警察、軍隊は発砲しないだろうと、ヒ
トラーは考えたのです。
しかし、途中で待ち構えていた警察が発砲し、デモ隊は潰走しました。
2日後の11月11日、ヒトラーは逮捕され、反逆罪で裁判にかけられ
ました。
この裁判に、ヒトラーは『愛国者』として臨みました。
判決は有罪でしたが、ヒトラーの人気は高まりました。
服役中に口述筆記で出版された書が、『わが闘争』です。
これは、やがて『ドイツ第三帝国』におけるバイブルとなります。
ヒトラーは、この事件で教訓をふたつ得ました。
第一は『国防軍を味方にする』です。
第二は『合法路線で政権を奪取する』です。
そして、ヒトラーは『民主主義の武器』である選挙で、民主主義を破壊
したのです。
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(第914話)(2009年11月08日号)
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