子どもが育つ“父親術” RSSを登録する

【2007新人賞3位受賞】「パパ見てー」に「すごいね!」と答えたことは?実はこの返事、子どもの自立心や感性を伸ばすためには不適切かも。パパコーチくろさわが子どもゴコロを解説し、子育てに必要なスキルをお届けします。子ども理解力アップしたい全ての方へ。

  • 周期 週刊(毎週金曜日発行)
  • 最新号 2008/07/04
  • 発行部数 3148
  • マガジンID 0000233760
  • 個別ページ
最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2008/07/04

【父親術 062】能力〜「できる」ようになること(上)

この記事を取り寄せる

子どもが育つ“父親術” 第062号(2008/07/04)

◇◆ 能力〜「できる」ようになること(上) ◆◇


「○○ちゃん、もうお箸が使えるなんて、すごいわね〜」
「うちの子、×歳なのにまだ自分で靴が履けないんですよ…」

よく、耳にするフレーズです。
今週は、子どもが何か新しいことを『できる』ようになる
プロセスについて、細かく(そしていつも通り理屈っぽく(笑))
お話しします。

さっそくですが、子どもが何かを『できる』ようになる時は、
以下のようなプロセスを通ります。

■興味がわく
 ↓
■やってみる→失敗する(何度も繰り返す)
 ↓
■やってみる→偶然うまくいく→またやってみる→失敗する
 (これも繰り返す)
 ↓
■うまくいく確率が上がる
 ↓
■他人から「能力がついた」と言われる

留意いただきたいのは、決して『能力が芽生えて→できる』
の順ではなく、最初に湧き出るのは『興味』だということ。

もうひとつの重要なポイントが、「興味がわく」ことは、
完全に本人だけのものだということ。
(子どもがいつ何に興味を持つかは、親が決めることではない)

そして、「やってみる」ことも、本人だけのものです。
(子どもがいつ何をやってみたいと思うかも、親が決める
 ことではない。親が決めた時点で「やってみたい」では
 なく「やってあげなきゃ」「やらされる」に変質して
 しまう)

これらのことを踏まえたうえで、子どもが様々な能力を
身につける=「できる」ことを増やしていくために、親に
できることは何かと考えると、以下の2つに絞られます。

(1)そばで見守る
新しいチャレンジを始める時、子どもは振り返って親がそばに
いることを確認します。その瞬間にそばにいてあげて、
関心を持って見守っていることを視線で示してあげられれば、
子どもは大きな勇気を得られます。

(2)危険から守る
ごくまれに、子どもはとんでもなく危ない事態を招くかも
知れません。
その際に、取り返しのつかない事故だけは防ぐよう守って
あげたいです。

この2つはしっかり心に留めておいていただきたいのですが、
実際の日常では、『過度な手出し・口出し』の方こそ気を
つけたほうが良い場面も多そうです。

やってしまいがちな『過度な手出し・口出し』の例は、
このようなものです。

□守りすぎ…多少の痛みやビックリ感、恐怖感などは、
 「こうすると危ないんだ!」と学ぶ大切な体験。
 なのに子どもを守りたい思いから、過度に危険を予防
 しすぎてしまう。

□失敗体験のジャマ…大人の目から見れば、絶対にうまく
 行かないやり方で悪戦苦闘する子ども。あまりにも何度も
 同じ失敗を繰り返すのを見かねて、つい手出し・口出しを
 してしまう。
 (子どもが「このやり方はダメか」と納得して次のやり方に
  移るために必要な失敗体験を積むことをジャマしてしまう)

□褒めすぎ…プロセス中の『偶然うまくいく』や『うまく
 いく確率が上がる』に対して、子どもを励まそうとして
 (親自身の嬉しさからも?)褒めすぎてしまう。
 すると子どもの「自分でうまくできた!」との満足感に
 「褒められてうれしい!」「パパに喜んでもらえた!」が
 上塗りされてしまう。
 これを繰り返すうちに、親に褒められること・親を喜ばす
 ことに夢中になって、自己の内から湧き出る達成感・
 満足感を感じることを忘れてしまう。
 (これは重大な問題です。厳しい言い方をすれば、
  子どものモチベーションを奪って、代わりに親への
  依存を植えつけているとも言えます)
 どうしても声をかけたければ『達成感・満足感に共感する』
 スタンスで。
 「うまくできて、本当に嬉しいんだね」
 「りくがとっても得意な気持ちになっていること、パパにも
  伝わってくるよ」


子どもの成長を支えることに熱心な方ほど、これらを注意
できると良いかも知れません。


最初にも述べた通り、子どもが何かをできるようになる
プロセスの起点は、子ども自身の興味だけ。

そこを子どもの興味だけに任せず、もう少し積極的に関わり
たい(何かが「できる」ように、促したい)と考える方には、
2点ほどお伝えしたいことがあります。

1点目は「放っておいてあげてください」です。
子どもが、いつ・何に興味を持って、能力を身につけて
いくかは、子ども自身から自然と湧いて出てくるものです。
その子にとって準備ができていないものを親の考えで
要求しても、お互いにストレスになるばかりでしょう。

仮にうまく何かを習得したとしても、子ども自身が得られる
達成感・満足感は、自分で身につけたときの1/100にも
満たないはず。
満たされるのは、親の満足感だけです。

2点目は、それでも何かしたい場合の働きかけ方。
最初に述べた基本のプロセスは変えられないので、親に
できるのは
「子ども自身が興味を持つように働きかける」
「子ども自身がやってみたくなるように働きかける」
とのアプローチだけ。
具体的には、子どもが見ているところで親自らが楽しんで
いる姿を見せる方法になります。

「やった!お箸でお豆が取れた〜」
「えーと、靴を履くときは、片方ずつやるとうまく行くん
 だよな。ベルトを外すと足が入れやすいから、一旦外して、
 足を奥まで入れたら、またベルトを締める、っと。
 イェーイ、うまく履けて、歩きやすい♪」
(決して「ほら見てなさい、こうやるんだよ」なんて言わない
 ように!これでは「親に興味を持たされている」になって
 しまいます。あくまでも“独り言”で!)

仮に子どもがその誘いに乗ってこなかったとしたら、
「まだこの子はこれを習得する時期ではないんだ」と理解して、
深追いしないよう自制くださいね。


────────────────────────────

今週もお付き合いいただきありがとうございました。

「個別カウンセリング」引き続きお受けしております。
これまで率直なご相談・ご質問をお寄せいただいた皆さま、
ありがとうございました。

ここ数日はご依頼数が落ち着いているので、ご相談いただくには
良いチャンスです!無料期間終了まであと1週間ですので、ぜひ
お早めにご連絡ください!
http://archive.mag2.com/0000233760/20080613192500000.html
面談・電話・Skype・メールのいずれも対応中です。
(7/12までにお申し込みいただければ、面談日が7/13以降でも
無料とさせていただきます)

いろいろな事例を通じて、皆さんと一緒に『父親』として
進歩していけたら嬉しいです。
それではまた、来週!

◆携帯版メルマガ「子どもが育つ“父親術”」◆
http://mini.mag2.com/m/M0080893.html

PC版のバックナンバーを45週遅れで配信中。
復習用にもお勧めです!

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る