2009/10/02
【父親術 127】自己有能感を育てる
子どもが育つ“父親術” 第127号(2009/10/02) ◇◆ 自己有能感を育てる ◆◇ 「自己有能感」というと、すこし難しい感じがしてしまうでしょうか。 ここでは、子どもが自分自身に対して「自分にはこんな得意なことがある」 「頑張れば、きっとうまくいく」と感じられる状態、くらいの意味で 使っています。 「自分はコレが得意!」と思えるものを持っていること自体は、 絶対に必要というわけではないかも知れません。 しかし、ある種の有能感については、ぜひ育ててあげたいと 考えています。 私が特にお奨めしたいのは、子どもに「人を喜ばせることができる」 「人を感動させる力がある」という種類の自己有能感を持たせて あげること。 ―お絵描き、粘土細工、ブロック・積み木、朗読などのアート系 ―走る・跳ねる、でんぐり返り、鉄棒・うんてい、サッカー・野球、 水泳などのスポーツ系 ―家のお手伝い、小さい子のお世話、パパの肩揉みなどの献身系 分野は何でも構いません。上に挙げたもの以外にも「この子、すごいな」 「お、がんばってるな」と思えることは全て対象になります。 子どもが自分の“得意”を発揮している時こそ、子どもの 「自己有能感」を育てる絶好のチャンスです。 その際に気をつけるのは、声のかけ方。 子どもに対して「褒め」たり、「賞賛」したりするのはお勧めできません。 この声のかけ方だと、子どもの中には「自分は人を喜ばせることができる」 という感覚以上に、「褒めてもらえてうれしい!」というインセンティブを 発生させてしまう恐れが大きいのです。 場合によっては、人を喜ばせたいとの純粋な気持ちから始まった行動が、 褒めてもらうための手段に変わってしまうこともあり得るので、できれば 避けたいところです。 適切な声のかけ方は、「独り言で、喜ぶ・感動する」です。 子どもに向かって声をかけるのではなく、独り言で(でも子どもに ちゃんと聞こえるように大きい声で(笑))「感動した」「嬉しい」を 言うのです。 ▲「おや、なっちゃん、お絵描きが上手だねぇ!」 ○「おお、なんて素敵な絵なんだ!この絵を見ていると、南の島に 来たような気分になるぞぉ~」 ▲「ケンは走るのが速いねぇ!園でいちばん速いよね!」 ○「わ。今すごく速く走っている子がいたぞ。あんなに速く走れたら、 気分いいだろうなぁ!」 ▲「リサは小さい子のお世話がちゃんとできて偉いね」 ○「うんうん。リサが小さい子のお世話をしてくれるから助かるなぁ。 子どもたちもリサにお世話してもらって、すごーく嬉しそうだ!」 ついでに添えると、子どもが何も『結果』を出していなくても、この 働きかけは可能です。 例えば、子どもが何かに夢中になっていることを材料に、 「さっきはユウがものすごく集中していたなぁ。あれほど頑張っている 様子を見ると、見ているほうもワクワクしてくるなぁ」 と言うこともできます。 (集中している所を邪魔しては悪いので、一段落した時に言いましょう) なお、子どもの“得意なこと”は、ずっと一貫して同じものである必要は ありません。 去年はジャンプだったのが、今年はお絵描きになって、半年後には玄関 掃除になっていても、全く問題ありません。 むしろ、親の先入観で子どもの“得意”を固定してしまうことの弊害の 方が心配なので、いくらか無節操なくらいでちょうどよいでしょう。 こうして、自分の行動で他者の喜び・感動が起こる体験を重ねるほどに、 子どもの中には「自己有能感」が育っていくのです。 また、自分に自信が持てていると、不得意なこと・初めてのことに チャレンジする勇気も持ちやすくなるもの。自己有能感を育てることは、 子どもが自ら育つことを支える上で、効果的なサポートとなるのです。 今日は「自己有能感」のお話でしたが、その基礎には「自己重要感 (自分という存在には意味がある・価値がある)」が欠かせません。 「子どもが何もしていない時の、子どもを大切に思う一言」も忘れずに! →006号:「存在を認める」とは言うけれど。 http://archive.mag2.com/0000233760/20070608193500000.html あまり子どもに手を掛けようとし過ぎてはいけませんが、ちょっとした 心掛けで子どもの自信、そして積極性を養える側面があることも事実。 子どもと一緒に過ごす1日は、ちょっと気にしておいていただけると 嬉しいです。 ─────────────────────────── ◇◆ 感想・質問などをお寄せください ◆◇ このメルマガに「返信」すれば、くろさわに届きます。 お気軽に感想やご質問などを送ってくださいね! ◇◆ 講演などのご依頼について ◆◇ 同じくこのメルマガへの返信メールにて、ご相談・ご依頼を お受けしております。 ─────────────────────────── 発行者:パパコーチ くろさわ <プロフィール> 小学校3年生の息子と年長児の娘の父ちゃん。 息子誕生後、子どもと過ごす時間を確保すべく2002年に 育児休職(社内男性初)を取得。その後、育児時短勤務 (5時間/日、同じく社内男性初)→業務委託勤務(出社 義務なし)へと仕事の形態を変えて、現在は自宅を拠点に 自営業。 毎日15時~21時を子どもと過ごす時間として確保し、地元 小学校では放課後になると校庭に現れる“サッカーおやじ” として知られる。 <PC版メールマガジン 子どもが育つ“父親術”> http://www.mag2.com/m/0000233760.html <携帯版メールマガジン 子どもが育つ“父親術”> http://mini.mag2.com/m/M0080893.html ※空メールで登録できます→M0080893@r.mag2.com <ブログ 子どもが育つ“父親術”> PC版メルマガと連動して記事を掲載します。 http://papakuro.blog56.fc2.com/ ───────────────────────────


