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【2007新人賞3位受賞】「パパ見てー」に「すごいね!」と答えたことは?実はこの返事、子どもの自立心や感性を伸ばすためには不適切かも。パパコーチくろさわが子どもゴコロを解説し、子育てに必要なスキルをお届けします。子ども理解力アップしたい全ての方へ。

  • 周期 週刊(毎週金曜日発行)
  • 最新号 2008/10/10
  • 発行部数 3142
  • マガジンID 0000233760
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2008/05/30

【父親術 057】文句が言いたい!

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子どもが育つ“父親術” 第057号(2008/05/30)

◇◆ 文句が言いたい! ◆◇


子どもが、何か気にくわないモノ・コトに対して文句・
不平・不満を言ってきた時、皆さんはどうしていますか?
『じっくり聞いて、その上でどうしたら良いか
 アドバイスしてあげる』
という方が多いのではないでしょうか。

また、子どもが何かを一方的に悪く言うのを聞いて、
ついつい相手方を擁護するようなことを言ったり、
「それはカクカクシカジカの事情があるから仕方がないんだよ」
と子どもを諭そうとしてしまうことも、実際には少なくない
と思います。

ただ、反論したり諭そうとしたところで、子どもが
「なるほど、そうなんだ」なんてスンナリ納得しないことも、
皆さんご経験済みですよね(笑)


今号では、子どもが不満を言ってきた時の接し方について
お届けします。

私がお勧めするのは、ひたすら『聞く』という接し方。
目指すのは、
『子どもが自分で自分の不満に対処できるようになる』
状態です。


まず気をつけたいのは、子どもの気分に任せて言いたい
放題にさせるのではない点。
(聞き方がまずいと、かえって不満を募らせてしまう
 恐れも。それでは子どもがかわいそうです)

適切な『聞く技術』『引き出す技術』をもって聞いてあげる
ことで、子どもの問題解決を手伝うというスタンスが重要です。
(不満に対処するのは子ども自身です。この点をお忘れなく!)

それでは、具体的な方法とコツについて、順を追って
ご説明します。

(1)まずは聞く
最初は、子どもの思うがまま話させます。
「この不満を訴えたい!」との思いが強い時は、
言いたいことを一度言いきらないと、人の話を聞ける
状態にならないからです。

(2)相槌
思うがままに話す子どもに対して、一言一言に「うん、うん」
と相槌を打ってあげましょう。
いっぱいいっぱいになってしまっている子どもの気持ちが、
「うん」を1回聞く毎に少しずつ落ち着いていきます。
(子どもによっては、変化が目に見えるほど効果があります)

(3)理解
子どもの訴えが、最初から筋道が立っていることはまず
ありません。バラバラの断片が順不同で出てくることが
多いので、要所要所でまとめて確認してあげます。

「そうか。ケントがセロテープを取ろうとしたら、一緒に
 いろんなものが落ちてきちゃったんだね。それで、
 片付けなきゃいけなくて面倒でイヤだなぁ、ってケントは
 思っているんだね。」

こうやって大人が再確認するのを聞いて、子どもが
『やっぱりちょっと違う』と感じて主張を言い直すことも
あります。言い直しが始まったら、また(2)→(3)と
付き合ってあげましょう。
時には2回・3回と言い直しになることもあるかも知れ
ませんが、状況が許す限り『10回だって20回だって
聞いてあげるぞ!』くらいの気持ちで接してあげたい
ところです。

また、子どもの話が支離滅裂で、まとめてあげることが
不可能な場合もあるでしょう。その時は2択か3択の
質問で確認してあげる方法が必要です。

「セロテープが取りにくくて困っているのか、セロテープと
 一緒に落ちてきたものが当たって痛かったのか、それとも
 片付けることが面倒でイヤなのか、どれがケントの
 気持ちにいちばん近いだろう?」

提示された選択肢の中に適当なものがあってもなくても、
この質問は子どもが自分の考えを捉えなおす取っ掛かり
として役に立ちます。
子どもが何を訴えているのか全く見当がつかなければ、
あてずっぽうでも良いので問いを投げてあげましょう。

(4)共感
訴えの内容について自分がどのように感じようとも、
まずは一度、言葉に出して共感してあげてください。

「そうかぁ。ケントはセロテープの置き場所のことが
 イヤなんだね。取りにくいし、他のものが一緒に
 落ちてきて散らかりやすくて困っているんだ」

ここまで来ると、最初にぎゃーぎゃー言いだした時に比べて、
かなり子どもの気持ちが落ち着いてきます。

ここでつい“親からのアドバイス”“大人からのコメント”
を言いたくなる誘惑に駆られますが、それを抑えるのが
大切なポイントです。
思い出してください、子どもの不満に対処するのは
子ども自身。どのように対処するかを考えて決めるのも、
子ども自身です。

(5)望みを聞く
子ども自身に対処させるといっても、それができない
からこそ、親に向かって不満を言うという行動に出ている
のも事実です。
子どもが自分で対処する方向に進めるようになるためには、
“子どもの望みを聞く”という働きかけが非常に効果的。

「じゃあ、ケントは、どんなふうになっていたらうれしい?」
「どういう具合だったらケントは楽しいか、パパに教えて
 くれる?」

この問いへの答えも、前述の(2)(3)(4)を
実践して聞いてあげてくださいね。

この会話をすることにより、2つの良い影響があります。
ひとつは「じゃあどうしようか」という前向きの発想が
生まれてくること。
もうひとつは、うれしいこと・楽しいことを話すことで
気分がよくなり、気持ちに余裕が生まれること。
この2つの相乗効果で、子どもは一気に
『自分の不満に自分で対処する』方向へ、歩みを始められる
ようになるのです。



子どもの不満に対するこの対応方法は、子ども同士の
ケンカの時にも威力を発揮します。
子どもたち自身がそれぞれの不満に対処できる方向に
向かうので、“仲裁”する必要さえなくなる素晴らしい
スキルです。

ただし、同時に不満を抱える子ども複数に向き合わなければ
ならないので、別の技術も必要になり、難易度は上がります。
次号ではそのお話をお届けいたします。


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今週もお付き合いいただきありがとうございました。

ご意見・ご感想・ご質問・ご相談など、皆さんの声をお寄せ
いただけたら嬉しいです。お気軽にメールください!
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いろいろな事例を通じて、皆さんと一緒に『父親』として
進歩していけたら嬉しいです。
それではまた、来週!

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