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JAL国際線乗務30年/滞空2万時間の経験で「一万メートル上空から観た世界の人生成功学」を多くの方々に流布して[自分と握手の出来る人生]を過ごしてもらう、異業種自己啓発勉強会を全国で定例的に開催中。会場日程案内と会員5200人からのNEWSを随時お知らせいたします。

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2009/11/08

黒木安馬の「気変わりメニュー」メルマガ

INSTITUTE OF SUCCESS TECHNOLOGY JAPAN®

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⇒ パイクン(Pilot訓練生)がカラスになって空を飛ぶ その2

「あのお・・・コーヒーはいか、いかがです・・・かあ」
スチュワーデスのエプロンを掛けたぎこちない男が、
おどおどしながらキャビンの通路に突っ立っていた。
向こう側の通路ではスチュワーデスがきびきびと日本茶をついで回っている。
「あのお、コーヒーは・・・」
と、まだこちらではデクのボウが食事中のおじいちゃんの顔をじっと見つめたまま、
ディキャンター(コーヒーを入れたポット)を持って動かない。
反応がないので次の席に移動しようとした時だった。
「おい、お兄ちゃんよ、せっかくだからコーヒー一杯、貰うべよ」
そう言うと、カップに入っているお茶を急いで飲み干すと、空になったカップを差し出す。
「いやあ、今日のサービスはいいねえ、やっぱりこれだからJALは最高だよさあ!」
すると、まわりのお客さまも次々に「俺も、私も!」とコーヒーを注いでもらい始めた。
「だってよお、おネエちゃんたちは綺麗で上品だけどさあ、頼もうかなあと思う間もなく目を上げたら、
もう近くにいないんだもんよ。せわしないよなあ。飲み物のお代わりどころか、お済みですかって、
まだ食べている最中に自分の都合で下げ始めるからあわてるよねえ。
さっきの姉ちゃん、ひどいのは、こっちの好みを聞きもしないでさあ、お茶です!て、
もう勝手に一方的についでいるんだもんよお」
まわりは大笑いしている。
その通りだといわんばかりで手をたたいている。
「そうだよ、俺たちは田舎モンだから、おっかなびっくりで何一つ頼むのも怖くてねえ、
その点、お兄ちゃんは安心だべ、さすがはJALだよ、ガンバレよ、若いの! なあみんな」

 私は、その反応を見ていて不思議な感動を覚えた。
感動と言うより、ハッと本来の自分に還ったというべきか。
新人として飛び始めの頃は、どの客室乗務員も
GALLEY-DUTY(機内食の下準備作業担当)を主に任される。
お客さまの接客、キャビンに出るのはウン十年早すぎるという訳だ。
それでも、限られた飛行時間内に全員分の食事を片付けていくのは戦争みたいに
一刻を争う仕事だから、マンパワーとしてキャビンに出てそれなりに動き回らないと間に合わない。
ある路線で、お客さまがガラガラの便だった時のことである。
ファーストクラスなどは温めたパンをバスケットに入れて持ちまわるサービスだが、
エコノミークラスはミールトレイ(オードブル、サラダ、デザートやナイフ・スプーンなどの機内食を
あらかじめセットして搭載してあるトレイ)に、ビニール袋に入った冷たいパンが置いてあるだけである。
私は、トレイからそのパンをすべて取り出して、オーブンで温め、
それをナプキンを敷いたバスケットに盛り付けた。
キャビンで持ち回りサービスをしたらお客さまは大喜び。
冷え切った硬いパンと、温かくてふっくらとしたパンでは雲泥の差がある。
私も有頂天になって自己満足していた。
ところが・・・である。
「バカヤロ~、お前は何を勝手なことをしているのだ! 
いいか、この飛行機は次の空港で俺たち乗務員は交代するけど、
お客さまはずっと乗ったままで、離陸したらまた次の食事が出るのだぞ。
その時に、さっきは温かいパンのサービスがあったのに、
どうして今度は冷たいの?と、クレームに変わるのだぞ。
良かれと思ってやったことでも、その気まぐれ個人プレーがチームワークを乱すことになる。
結果的にはクレームがJAL全体の評価を落とすことになるのが分からんのか! 
悪しき前例を作ることは、“勝手な真似は左遷!”になるぞ」
「・・・前例が無いって、じゃあ百年待てば前例ができるのですかいな?」
とムカツキ、でもお客さまは喜んでいたじゃないですか、と反論しようにも、
適当な説得力のある言葉が見つからなかった。
それから数ヵ月後、本部長表彰を受けた。
国際線機内誌にコメントカード(お客さまの感想を書く社長宛の手紙)を挟んであるが、
お客さまが素晴らしいとグッド・コメントを記入して提出した中に、
私の個人プレー・サービスを高く評価したものがあり、それが、月間MVPだったと言うわけだ。
能の世界に“離見”という言葉があるが、現場からすこし離れて観ると、何が正しいかが見えてくる。
最前線で右往左往している現場では、木を見て森を見ずで、目先のことしか目に入らないが、
スタンスを持って離れている者にはよく分かるということだろう。
銭湯の高い煙突に“松の湯”とか大きな文字で書く看板屋さんに聞いたことがあるが、
文字の体裁を確認するには、毎回ハシゴで下まで降りて確認するのではなく、
ロープで身体を支えて煙突を大きく蹴って、その“離見”をやるらしい。
表彰式に参加していた、その時の上司はバツが悪そうに視線をそらしていた。

管理職になると、寄せられたコメントカードがすべて閲覧用に回って来る。
苦情のバッド・コメントは、該当者乗務員に当時のやり取りなどを詳しく事情聴取をして、
再度上層部へ報告書を提出しなければならない。
世界中に散らばっているから、本人をつかまえるだけでも時間がかかる。
それが終わってから、お客さまへは正式なお詫びなり釈明の手紙が本社から届くことになる。
本人の言い分を聞いていると、なるほど、こちらに非は無いのだなと一応納得するが、
不思議なもので、同じようなバッド・コメントは幾度も同じ人間宛に来ることが多い。
いつも遅刻してくる人は、決まってその都度それなりのもっともらしい理由を述べ立てる。
根本の原因はすべて本人にある。
お褒めのグッド・コメントは、圧倒的にベテランのスチュワーデスへより、新人に対してのほうが多い。

 スチュワーデスには同時遂行能力が求められる。
 大型旅客機の機体は両翼が六十一メートル、尾翼の高さは十八メートル以上、
全長が七十四メートル近くある。
その長い距離で、客室前方から最後尾のギャレーまで何か足りない物を取りに行くとする。
通路の途中で必ずと言っていいほど、お客さまにつかまって何か頼まれる。
毛布、飲み物、雑誌・・・と言う具合に、
お客さまは乗務員が通りかかるのを今か今かと待ち構えているのである。
ベテランになると、自分の用件を優先させないと仕事が先に進まないのが分かっているので、
なるだけお客さまと視線を合わせないようにして、まっすぐ見据えて直進する。
聞こえない振りをしてシカトするのもスマートと心得ている。
お客さまに不快感を与えないようにして、いかに自分の効率を優先させるかがベテランの域である。
それでも、あからさまに回りにも聞こえるようなお客さまの要望の動きがあれば
無視するわけにもいかないので、複数の用件をさっさと聞きとどけて、自分の目的を果たした帰り道には、
ちゃんと頼まれたものはすべて提供しながら戻ってくる。
なるだけ自分の流れを邪魔されないように、それでも頼まれたものは確実に、それがベテランたるプロ。
新人は、その、ふてぶてしい百戦錬磨のスマートさを身に着けていないから大変である。
つかまっては頼まれ、頼まれたものを運んではまた頼まれ・・・
本来の目的を果たして持ち場に戻って来るまでにはかなりの往復を繰り返す。
最悪の場合には、何をしに持ち場を離れたのかさえも失念してしまう。 
頭は一つでも、手が沢山ある千手観音でなくてはスチュワーデスは勤まらない。
脳科学の研究では、人間は一度に覚えきれるのは最大七個までと言われているが、
単細胞のガキの使いでは間に合わないのである。
だが、ここでも言えることは、スマートな“仕事のできるベテラン”よりも、
“仕事のできない新人”の方が、はるかにお客さまの評価が高いと言うことである。
 お客さまの評価はいつも、ONLY FOR MEが満たされたときに賞賛に変わるのである。
 ITデジタル機器文明が日々進化して、無機的なハイテクで物理的に便利になればなるほど、
人はローテックの、心の触れ合いであるハイタッチを求めるようになる。
経費効率と便利さだけでフライトが運航できるのであれば、極論として、
人件費のかさむスチュワーデス全員を飛行機から降ろしてしまい、
ギャレーをすべて自動販売機に改修すれば済むことである。
お腹がすいたり喉が渇いたお客さまが、それぞれ好きな時にカップヌードル自販機に向かうようにすれば、
浮いた人件費分で運賃がかなり安くなるかもしれない。
もちろん、スチュワーデスは接客サービス要員としてだけではなく、
定期的に法律で定められた緊急脱出訓練を受けなくてはいけない有資格者の
“保安要員”でもあるから無くすわけには行かないが、
仮にその役目をガードマン会社に委託して置き換えたところで、
それをやる航空会社はなかなか出てこないだろう。
ワンマン・バスや無人モノレールは存在しても、ワンマン飛行機では、
空を飛ぶことへの不安心理もあって、まだ何か満たされないのかもしれない。
自宅に四十人以上の、お互い面識も無いお客さまを一度に招待して、
飲み物やフルコースの食事、一人ひとりに会話や接待、トイレの案内に至るまで
たった一人で受け持つとすれば・・・想像するだけでも大変な仕事であるが、
スチュワーデスは毎日これをこなしている。
それも、空気が二割も薄い一万メートル上空機内で、上下左右に雲の中で揺れながら、
時差のある世界中の空で二十四時間、この現在もである。
きつくなくて、忙しくなくて、給料をくれる会社は無い。
日本一の郵便配達夫として表彰されている人をニュースで見たことがあるが、
配達の途中で留守宅も巡回し、電球が切れているのを交換してあげたりして、
仕事とは一切関係ない、細やかな心配りで感謝されていた。
人は懸命さに心打たれるものである。
自己を高揚させる誇りは必要だが、下手な見栄のプライドは人間性を浅くする。

⇒ 続く

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⇒連続「小説球磨川」空撮平家落人伝説ロマンに潜む八百年の謎
⇒国際線機長が挑む平家伝説ミステリー歴史ロマン“小説球磨川”連載。
 後半は執筆中の、その続編“超古代文字Cockpit殺人事件”予定。
⇒国立国会図書館 書籍及び朗読テープ全8巻収蔵作品
⇒様々の賞の対象となり、映画化進行中の作品です。
⇒筑紫哲也さんなど、その斬新な切り口とサスペンス タッチや、
 歴史調査の深さと造詣を激賞。朝日新聞などにも取り上げられました。
━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━
⇒ 連続小説 “小説 球磨川(くまがわ)” (連載小説37)
(作者 黒木安馬のひとこと)
この作品の始まり部分、宮磨啓介が魚捕りをしている夜に
何者かに斬られる、そこにまた戻って――が、第一章です。
この作品は、下書きも粗筋も何も準備しないで、
国際線フライトの合間に外地で思い思いに創作しながら書き進んだ作品です。
こういう展開になるとは作者である自分でも信じられない驚きでした!
休暇を取って九州椎葉村や下関・赤間宮などへレンタカーで取材に行ったのが懐かしい!! 
ワクワク、ドキドキの霊気が漂う様々の現地、
その先祖たちが私に多くのPowerを届けてくれた日々でした。

⇒ “小説・球磨川”は、騎虎(きこ)書房から出版された豪華装丁本と、
 後に文庫本の上下巻でワニ・ブックスから出版された2種類があります。
騎虎書房版は、ナポレオンヒルなどの成功学術書籍を多く出している
田中孝顕社長と機内で話がすぐにまとまり、出版されたものです。
書籍の後記に、
《お願い:これを読み終わった後は、それぞれの先祖の霊が静かに眠れるように祈りながら、
必ずこの本を焼却処分してください》
と書いたせいで、原本が手元に残っていない!との声が多く聞かれます。
私の書斎に約30冊ほど記念版として大事に保存したものがあります。
このまま眠らせていてもモッタイナイ!ので、
ご希望の方に、この350ページもあるハードカバー装丁本に署名入りでお分け致します。
保存版⇒ ¥1680+送料〒実費  yasuma@myad.jp まで

第二章 その2

「LOCALIZER CAPTURE!(ローカライザー・キャプチャー)」
と、右席のコーパイ(副操縦士)が、滑走路約二十キロメートル手前にある着陸進入コース確認信号を
計器で捕捉して声にすると、機長もそれと同じ言葉で復唱する。
続けて、「CONTINUE APPROACH!(コンティニュー・アプローチ)」
 と、進入続行を告げ、そして「 GEAR DOWN――!(ギヤ・ダウン)」
 と、フロント・パネル中央にある車輪(ランディング・ギア)を降ろす太いレバーを押し下げた。
視覚的にも初歩的間違いを犯すことが無いように、レバーの先端は黒い車輪の形をしている。
コンピューターを駆使した最先端を行くハイテク・ジャンボ機であっても、
意外な原始的人間的な面も結構残されているから愛敬がある。
これも人間工学に基づいたものだろうか。
間も無く、ガクンと空気抵抗の衝撃が伝わり、
グォーッとライオンの咆哮(ほうこう)にも聞える低く太い唸りになり、急に機体のスピードに重みを感じ始める。
びっしり並んだコックピット・パネル(操縦席計器盤)の中で、
脚が無事に降りたことを示すインディケイター(表示灯)が次々に、パッ、パッとグリーンに点灯していく。
「FLAP 30(フラップ・スリーゼロ 補助翼角度30度に設定)!」  と、キャプテン(機長)。
やがて「 RUNWAY  IN SIGHT(ランウェイ・インサイト 滑走路視認)!」
と、コーパイがやや不安から開放されたように口にする。
低くどんよりと垂れ込んだ雲の切れ間から、アプローチライト(滑走路の進入灯)が彼方の直線へ煌煌と光り、
閃光のストロボが導くように向こうへと点滅を続け、ぼんやりと切れ切れに視界に広がって来る。
と、同時にコントロールタワー(管制塔)から
「CLEARED TO LAND――」と、着陸許可が降りる。
高度は既に千フィート、約三百三十メートルの東京タワーと同じ高さ位で進入態勢に入っている。
コンピューターの合成音が人間に近い声で「1000!(ワン・サウザンド)」と
背後のスピーカーから高度を告げる声を掛ける。
「BEFORE LANDING CHECK―LIST!」
と、コーパイが緊張気味に、ランディング・チェックリスト(着陸前点検項目一覧表)を読み上げる。
機長は計器類の一つずつを丹念に指差呼称して目視確認する。
「CHECK LIST COMPLETED――!」
と、点検を完了し、やがて高度計は五百、三百フィートと示し、
滑走路を浮かび上がらせるランウェイ・ライト(燈火)がもやの中に消え入るような形で
向こうまで一直線に輝いて待ち受けている。
それは進むに従って、途中でふいに消えて見えなくなる。
視界は確かに最悪だ。それに地表に近づくに従って断続的な横殴りの風も強くなり、
巨人機の機体も上下左右に激しく浮つき、勢い操縦桿を握る両手にも力がこもる。
高度百メートル近く、三百フィートを過ぎる時、コーパイが着陸続行か中断するかの最終決断を機長に促す、
「APPROACHING  MINIMUM!(アプローチング・ミニマム 決心高)」
  と、高度計を口早に読み上げる。
「LANDING――!(着陸する)」
と、虎雄は前方の視界と計器から目を離さずに操縦桿を握り締め、明確にリスポンス(反応)した。
滑走路入り口脇の進入角度燈の灯かりに目をやる。
それは機体が低すぎると赤色に見え、高すぎると白色に映る。
赤白と四つあるランプが、左から赤・赤・白・白と見えた時に適正な進入高度であることを示している。
OK――! と、心の中で呟いた。
今までの豊富なフライト経験からしても、何もこれ程の視界では、
GO AROUND(着陸やり直し)するほどのことは無い。 
いつも航空安全の鉄則として、迷った時には勇気ある撤退をしろと言われてはいるが、
むしろ、万が一にもやり直ししたり、ホールディング(空中待機)したりした場合の燃料残量の方が心配だった。
成田空港から十二時間以上も無着陸でシベリア大陸を飛んできたから、
その燃料搭載の重量分だけでも半端じゃなかった。
貨物とで離陸重量もぎりぎりだったが、ドラム缶に換算して千二百本分を満載していた。
それは主翼や尾翼の中などもタンクになり、一分間にドラム缶一本分を消費して飛ぶ計算になる。
だが予想以上に強いジェット・ストリーム(偏西風)の向かい風で遅々として前進せずに
消費量も何時もより大きかった。
一万メートル上空では地上からは想像できないほどの強風が吹いている。
大陸から日本の上空を抜けて太平洋、アメリカ方面へと、西から東へ地球の自転に合わせて常時流れている。
冬場になれば特に強くなり、凄い時は時速三百五十キロメートルを優に越える。
超大型台風や新幹線のスピード以上の強風が吹いているのに、
透明な大気圏中ではそれも全く目には見えない。
だから燃料はもう殆どを使い切っていて、いつ回復するか分からない天候を待つほどの余裕は既にない。
無論、空港閉鎖などの緊急事態も想定して、ダイバート(代替空港に着陸)する迄の予備燃料、
約一時間分は計算してあるが、今はそんな事は微塵も念頭になかった。
それにメッセージの内容も気掛かりだし、現に先行他社の飛行機も何とか着陸している。
「100(ワンハンドレッド)・・・・、50(フィフティ)・・・・、30(サーティ)・・・・」
と、無機質なコンピューターの声がせき立てるように高度を読み上げて来る。
ILS(計器着陸装置)で、着陸にほぼ間違いが起きる筈は無いのだが、心理的に不安は拭えない。
地表すれすれまで来ているが、未だ視界は不良のままで前方がクリアではない。
もう十メートル足らず。途端に霧雲が開けて、雨に濡れた黒いランウェイ(滑走路)が視界に飛び込んでくる。
目の前に白線がやたらと鮮明に見える。両脇の燈火がコックピット(操縦席)の真横を飛んで流れ始める。
もう既に接地直前だ。
左手でコントロール(操縦桿)を操り、パネル中央に四本あるパワーレーバー(エンジン推力調整)の
総てを右手で揃えて手前に引く。エンジン推力が弱まり静かになる。
揚力が衰えた巨大な機体が大地に吸い寄せられるように沈んで行く。
白鳥が翼を大きく広げて着水する寸前に似ている。
機首角度は四度ほどの上向きでアプローチ(接近)してきたが、
ここで心持ち操縦桿を押さえる感じで二度くらいに戻す。
ショックを和らげる為に、スカートのフレアでフワッと表面を撫でるように、
突っ込む角度を直前で浅くスムーズに接地させる。
 ワン、ツー、スリー・・・・ドドーッと地響きするような衝撃と振動で、
胴体と主翼部分の四個所、計十六個のメイン・ギア(主車輪)が接地する。
すかさずリバース(逆噴射)レバーを引き揚げる。
続いてノーズ・ギア(機首車輪)もスーッと沈んで接地し、
前につんのめる勢いの急ブレーキが逆噴射の轟音と共に掛かる。
地面の凹凸がいきなりゴトゴトと、後ろに飛び去る景色とともに伝わり始め、
同時にやっとで大地に足が着いた安堵感でホッとする。
息をつく間も無く、管制塔からは普段の当たり前のような、
冷静で機械的な口調で次の駐機場への指令が伝わってくる。

⇒ 次号に続く
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    ※ 転送は自由です。どうぞお知り合いにもご紹介ください。
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□ 11月14日(土) 九州地区【3%の会】定例会
熊本市下通1-7-18 Hotelサンルート熊本 096-322-2211
14時開始~18時  懇親会18:30~

□ 11月21日(土) 四国地区【3%の会】定例会
  香川県社会福祉総合センター7F 第一中会議室
 13時開始~17時 高松市番町1-10 087-835-3334

□ 11月28日(土) 北陸地区【3%の会】定例会
  金沢市文化ホール 第6会議室 
尾山神社前 NewGrandホテル隣  13時開始~17時

□ 12月5日(土) 名古屋【3%の会】定例会&「望念会」
鶴舞Plaza 特別会議室 052-733-1141
鶴舞駅 徒歩5分  13時開始~17時

□ 12月6日(日) 関西【3%の会】定例会&「望念会」
  堺東駅 Hotel第一堺 072-222-8000
⇒ 定例会 午前11時~午後3時 (昼食を挟んで)
⇒ 登山家 栗城史多(くりき のぶかず)講演会 午後3時~6時
世界初「単独・無酸素での7大陸最高峰登頂」挑戦中
残すは来春3月下旬のEverest制覇のみ!http://www.3percent-club.com/kuriki.html
⇒午後6時から、同Hotelで「望念会」

□ 12月23日(祝日) 東京【3%の会】定例会&「望念会」
  ⇒ 新橋「生涯学習センター」 303号室 03-3431-1606 新橋駅・烏森口 3分 13時~17時
⇒ 「望念会+苦しみ増・暗さ増じゃない明るいX’mas party」 午後5時15分開始~
 新橋定例会場隣15秒の「魚金(うおきん)本店」 03-3431-1785 
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事前参加申込が必要です ⇒ info@3percent-club.com  
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