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2009/07/06

黒木安馬の「気変わりメニュー」メルマガ

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今回の原稿⇒ 「今よみがえる、インカ帝国の秘宝」 

五風十雨(ごふううじゅうう)、5日に一度ほど風が吹いて
10日に一回ほど雨が降るぐらいが農作物には好ましい、
転じて、天下泰平を言う。南米大陸を太平洋プレートが押し上げて隆起させ、
ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリまで、
北から赤道をまたいで南極に近い突端まで南北に7500kmも続くアンデス山脈。 
日本最高峰の富士山は3776mだが、
そこには7千m近い最高峰アコンカグアなど6千m以上の山が20座もあり、
標高差で気温も熱帯から氷河までと激しい。
「標高はどのくらいの所で生まれたの?」が初対面での挨拶である。

ジャガイモ、とうもろこし、トマト、かぼちゃ、ピーナッツ、ひまわり、パイナップルを始め、
世界の食卓に欠かせない農産物の7割近くの発祥の地である。
欧州の大飢餓を救ったのが、そのジャガイモだったことは周知のこと。

3mずつ上がる段々畑が40段あり、3,000段の階段でつながっている
空中の楼閣と呼ばれるマチュピチュ遺跡で有名な高地に栄えたインカ帝国。
山岳地帯では役に立たなかったのか車輪の発明は無かったが、
縄の太さや結び目で数を表すなど高度な文明を残す。

スペインで豚の飼育人だったピサロは、
たった13丁の火縄銃と馬37頭に180人を連れて、
その天下泰平の文明を、コロンブスに続くこと40年後には壊滅させ、
植民地にしてしまう。
インカ帝国時代に1000万を越えていた人口が
18世紀末のペルーでは108万人になるほど、金銀財宝は総て奪われ、
先住民は鉱山発掘で酷使されて激減する。
食事をしなくても一日中元気で労働ができると、
インカ時代から知られていた覚醒作用を持つコカの葉。
空腹感や恐怖心をなくすとしてお茶として今でも飲まれるが
、石灰などを混ぜて精製すると麻薬のコカインになる。

北京オリンピックの100m陸上で9秒69の世界記録を
出したジャマイカのウサイン ボルト。
同僚のアサファ パウエルなども薬物使用ではないかと疑われる驚異の成績だったが、
実は彼らは、マカ(maca)の愛用者だったのである。

日系2世のフジモリ元ペルー大統領が、
外貨獲得資源として国外に宣伝するようになって
マカが知られるようになるのが1998年と、ごく最近のことである。
加工品以外はペルー国外に持ち出すことは法律で禁止されている。
マカは富士山より高いアンデスの標高4000m以上の地帯、
東京都面積の10倍もある台地のボンボン高原で採れる
アブラナ科のカブみたいな一年草の根菜で、
収穫後3ヶ月間は強烈な太陽で天日乾燥される。
粉末になった味は、黄な粉に似ていて独特の旨味がある。
特権階級の食物として献上され、
戦勝をあげた兵士へは褒賞として与えられたという記録もある。
滋養食として現地の代表的な家畜であるリャマと少量のマカが取引されていたらしい。
リャマしかいなかったインカに、ピサロが連れてきた貴重な馬が
薄い空気で死んでしまう危機に直面し、
マカを馬に食べさせてみごと馬の繁殖に成功、
結果的にインカ帝国の征服に成功したという記録がスペインに残っている。

朝鮮人参と同様、収穫後の土地では10年間近くは作物ができないと言われるほど
エネルギー吸収率が高く、必須栄養素を大量に含んでいるため、
NASA宇宙飛行士の機能性食料にも採用されている。

大手商社出身で中南米貿易の経験が長い片桐賢二さんは、
ペルーへ出張した15,6年前にマカを知り、その魅力に取りつかれ、
今では兄弟とも思うペルー人弁護士とその弟の医師と共に、
現地生産農家と“マカ生産者連合会”を立ち上げ、
現地法人を設立。首都リマから250km、山道を車で登るだけでも7時間もかけて
昼夜の温度差が20度以上というボンボン高原の標高4105mに、
有機の加工生産ができる自社のプラント工場を建設。
需要に応えるために安易に平地で化学肥料を使用して栽培すると、
大きくなりすぎるだけでなく似て非なるマカになるのを避けたかったと言う。

その真摯な取り組みが評価され、オランダ本部の国際有機認証機構、
日本のJAS、米国のUSDA、ECのOrganic・Farmingなどの正式認証を獲得、
世界にマカを輸出する中で、日本企業では唯一、
自社生産工場を持つ会社として信頼される企業になっている。
効能evidenceは、即効性の血流増強作用があり、
低体温症に効くため不妊症や抗肥満作用などに効果がある一方、
天然バイアグラとも呼ばれるほど男女とも強精力作用があるため、
とみに世界的なブームになりつつある。
バイアグラが頭皮の血流増強剤、ハゲの特効薬として開発されたにも関わらず
下半身の増強に役立ったことを思えば、頷ける話である。

無酸素・単独で七大陸最高峰登頂の世界初を目指し、
最終のエベレストに挑戦中の栗城史多さんからマカが欲しいと頼まれて、
片桐さんから本人に送って貰ったが、
彼が制覇した暁にそれを証明して、さほどの効能があるとすれば、
これはマカ不思議な現代の妙薬ということになるだろう。
アンデスの地元民がそろって子沢山で元気が良いのに習って、
我ら男性も七大陸世界最高女性登頂! と意気込みたいものである。

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⇒ 連続小説“小説 球磨川”~空撮、平家落人伝説ロマンに潜む八百年の謎~ 
⇒ 国際線機長が挑む平家伝説ミステリー歴史ロマン“小説 球磨川”を連載。
  後半は、まだ執筆中の、その続編“超古代文字Cockpit殺人事件”予定。
⇒ 国立国会図書館 書籍及び朗読テープ全8巻収蔵作品
⇒ 様々の賞の対象となり、映画化進行中の作品です。
⇒ 筑紫哲也さんなど、その斬新な切り口とサスペンス タッチや、
 歴史調査の深さと造詣を激賞。朝日新聞などにも取り上げられました。
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⇒ 連続小説 “小説 球磨川(くまがわ)” (連載小説19)

啓介はゾーッとした。
もうダメだ――絶望と脱力感で再びそこに座り込んでしまった。
脂汗が頬を伝って流れ、目にしみる。
ひどく寒気がする。
身体にもうほとんど力が入らなくなってきている。
至る所の傷口から血が流れている。
このままでは夜になっても当て所もなくさまよい続けるだけだ。
何でこんなところで俺は死んでしまうのか、
何とかして、誰でも良いから姿を見せてくれ――!
死と直面する恐怖と疲労の極みで、次第に気が遠くなり始める。

横を振り向いた時に意外なものを発見した。
気を持ち直し、冷静になってしっかりと目を凝らした。
ケモノ道が、かろうじて人が通りそうな、そこだけはシダが生えていなくて、
しっかりと枯れ葉が踏み固められたように小径が
遠く向こうまで続いているではないか。

どう見てもこれは人の往来があるとしか想えない。
啓介は小踊りして立ち上がった。
この先を辿れば道に出られる――!

それは途中で途切れたり、見失いそうになりながらも
何とか細々と延びていた。
やっとで見つけた光明らしきものに一縷(いちる)の望みを託す。
やがて切り株が所々に散見されるようになってきた。
何とかなるかも知れない、淡い希望が少しずつ湧いてくる。

目の前が、意識が覚醒した。
そこにはシイタケ栽培のホダ木が整然と組まれていたからだ。
近い、民家の近くまで間違いなく来ているのだ。
急に歩足が速くなる。
転倒しては起きあがり、そしてまた転げるようにして走った。
  
あったあ――! 
その小径の向こうに屋根が見えた。
ヒノキ皮で葺(ふ)いた民家が、どんどん近くなる。

啓介は径に面しているその家の裏木戸から
思いっきり声を出して呼びかけた。
返事はなかった。
静まり返ったままの森は人の気配もしない。
急いで家の反対側に回り込んだ。
庭を通り抜けると閉まったままの雨戸の上に
竹竿に吊るしたトウモロコシが並んでいる。
雨戸を叩き、声を懸命に掛けるが誰も出てこない。
どうやら留守らしい。
ひょっとしたら今はもう誰も住んでいないのか。
いやそんな筈はない。
真新しい生活の匂いがあたりかしこにあるのだ。

だが次第に脱力感で目の前が暗くなる。
もうこれ以上は動けない、ここまで来てもやはりもうダメか、
啓介はとうとう精気を失って、そのままそこで倒れ込んだ。

バキッ、バキッと小枝を折る音がする。
すぐ耳元だ。
それは遠い黄泉(よみ)の国から聞こえて来ている。
潤いのある優しい木霊(こだま)にゆったりと暖かく包まれて、
身体を横たえている安らぎの桃源郷のようにも感じられる。
心地よい安堵感。
パチパチと薪が弾けて燃え上がる音がする。
今ここはいったい何処なのか、薄目を開けようとするが、
見えているのかどうなのか、ぼんやりとして何も区別が付かない。
目の前にモヤがかかっていて、
自分の身体がふわふわと雲海を漂っているようにも見える。
ぼそぼそと話し声らしきものが聞こえてくる。
やがて人間の会話として、おぼろげに聞き取れるほど近くなる。
重い瞼が少しずつ開いて、
薄紫色の煙が煤けた天井に白くこもっているようだ。
ハッと我に返る。
しっかりと眼を開けようとするが瞼が重い。

傍に人がいる。
長い白髪を後ろで束ねた老婆の深い皺だらけの顔が、
赤い炎にてらてらと照らされて鬼面のようにうつむいている。
山姥(やまんば)の老獪(ろうかい)が
人肉をあぶるために焚き火をしているのか、
まさにそんな妄想に陥る情景が飛び込んできた。

気を確かに戻そうと、もう一度、意識して眼を見開く。

あれ! 
啓介は頭を持ち上げて辺りを見回した。
「おお、やっとで眼ば覚ましたなあ。どぎゃん――、具合は?」
老婆とは反対側から女の声がする。
覗き込んでいる目と目が合う。
見知らぬ人だ。
啓介は驚いて起きあがろうとした。
身体の節々に激痛が走る。
 呪縛されているように重くて起きあがれない。

「あら、まだ無理するこたあ、なか――」
「あのお、ここは何処ですか? 何のことか、よう分からんとですばってんかあ」
「あらあら、そらあ、こっちの方から聞こうごたるこつばい。何処から来たとな――? 
いったいどぎゃんしたとな?」
  と、その女が矢継ぎ早に訊いてくる。
「ええ――あのお――」
 啓介にようやく記憶がおぼろげに蘇ってきた。
「――ヤマメ釣りに来てえ――ああ、そいでえ、川に転落してですね。
やっとで助かった――滝に落ちたとですよ。
ばってんか、乗ってきた車の場所が分からんごとなって、そいでえ――
ああ、そいでえ、山ん中でずうっと迷うとったとですたい」
「ああ、そいで、こぎゃん怪我ば、しとっとたいなあ。
ばってんか、よう、こん家ば探し当てたなあ。
よう見つけたもんばい――そらあ、本当(ほんな)こつ、たった一人でな――?」
と、いやに一人かどうかに力が入っているように聞こえた。
「ええ――」
老婆はまんじりともしないで、背中を見せている。

熱いお茶を貰って、唇の傷口に滲みるのを我慢しながらすすっている時に、
向こうで板戸を引いて開ける音がした。
「ただいま――」
 若い女の声がした。
「えらい遅かったじゃなかね――!」
叱責するようなきつい言い方だ。
その帰ってきた、娘と想われる女は、
スーッと母親らしい側の女と老婆の近くに両膝をついて、
「只今、帰りました――」
 と、妙に改まって帰宅の挨拶をする。


        (⇒ 次号に続く)

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【3%の会】定例会のお知らせ 誰でも参加OKですが、
定員制のため必ず事前予約をお願いします。

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◎ 名古屋地区 7月5日(日)  午後1時~5時まで
  鶴舞駅5分 鶴舞PLAZA 特別会議室

◎ 新潟地区 7月11日(土) 佐渡ヶ島 午後1時~5時まで
   佐渡市佐和田 ホテル・シルバービレッジ佐渡

◎ 東京地区 7月18日(土) 赤坂区民センター 午後1~5時
青山通り 赤坂警察署隣

◎ 金沢地区 7月26日(日) 金沢市民ホール 午後1時~5時
   尾山神社前・New Grandホテル隣

◎ 全国BBQ大会 8月1日(土) 千葉・東金 黒木安馬自宅で
正午から明け方まで 浜松町⇒東京駅八重洲中央口⇒東金まで
直行バスが1時間ごとにでております。

◎ 8月21日(金)~23日(日) 佐渡ヶ島 特別合宿
新潟港からフェリーで佐渡へ、プライベートビーチや漁船で魚釣り

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【3%の会】は定例的に全国各地で展開しており、
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登録済み【3%の会】会員証ID所有者&家族¥3000 
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黒木安馬 自分と握手のできる人生創造支援事業グループ 
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