2009/08/03
★実践プロマネ[利用者の教育と研修(1)]★
2009/08/03 No.119 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ★ 実践プロマネのメールマガジン ★ (プロマネ経験からの実践的なアドバイス) 「実践プロマネのメールマガジン」で発行した情報は http://home.g00.itscom.net/project/index.html にタイトルをつけて掲載しています。こちらもご覧下さい。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ITシステムの利用者が戸惑うことなく、そのシステムを利用するためには、 システム対する理解度が重要です。 これには利用者部門にシステム企画段階で構築プロジェクトにかかわって頂 く必要があります。 システム検討をする際、導入企業の情報システム部門が業務担当にヒヤリン グしてシステム要件をまとめることがあります。 業務システムの利用者部門はシステムが完成して導入教育を受けるまで、シ ステムのイメージがつかめないこともあります。 これでは導入教育を受けても、なかなか業務システムを理解できませんし、 愛着もわきません。 結局、ITシステムに対して後ろ向きなクレームをつけることになります。 自身でシステム検討に参加していれば、業務との整合を取った仕様を盛り込 めますし、利用時点で受け入れ易くなります。 少し使い勝手が悪くても、運用で工夫することを考えます。 初期に開発したITシステムは利用者にとって完全なものにはなりえません。 しばらく(2~3ヶ月)活用して、運用の工夫では限界があること、改善す れば飛躍的に効率が上がるような課題に対して、積極的に建設的な意見が出 てきます。 利用者部門がシステム検討に携わり、導入前に計画的な研修を行うことで、 ITシステムの効率的な利用が促進されます。 それでは、利用者の教育と研修のプロセスの説明とコントロール目標につい て確認していきます。 【プロセスの説明】 IT部門内を含むITシステムの全ユーザに対して効果的な教育を実施する には、ユーザグループごとの研修のニーズを特定する必要です。 このプロセスには、ニーズの特定の他に、効果的な研修のための戦略の策定 と実施、および結果の測定が含まれます。 効果的な研修プログラムにより、ユーザによるエラーの減少、生産性の向上、 および主要コントロール(ユーザセキュリティ対策など)へのコンプライアン スを強化し、技術を一層効果的に利用できるようになります。 利用者の教育と研修のコントロール目標は、 アプリケーションおよび技術的ソリューションの効果的かつ効率的な利用と、 ユーザによるポリシーと手続へのコンプライアンスを保証することを、ビジ ネス要件とします。 重点をおくべきコントロールは、ITユーザの研修ニーズを明確に把握し、 効果的な研修戦略と結果測定を実施することです。 実現するための手段は、次の4項目です。 1)研修カリキュラムの作成 2)研修の準備 3)研修の実施 4)研修の有効性についてのモニタリングと報告 その成果の測定指標は、次の3項目です。 1)ユーザ研修を実施しないことに起因するサービスデスクへの問い合わせ の件数 2)実施された研修内容に満足している利害関係者の割合 3)研修ニーズの特定から研修実施までに要する時間 【コントロール目標】 DS7.1 教育と研修のニーズの特定 研修対象の各従業員グループに対し、以下を考慮して研修カリキュラムを策 定し、定期的に更新します。 ・現在/将来のビジネス上の必要性と戦略 ・企業の価値基準(倫理基準、コントロールおよびセキュリティの企業風土 など) ・新規ITインフラストラクチャやソフトウェア(パッケージおよびアプリ ケーション)の導入 ・現在と将来のスキル、能力プロファイル、公的資格、資格取得に関する必 要性、および必要に応じた見直し ・実施方法(セミナー型、eラーニング型など)、対象グループの規模、参 加のしやすさ、および実施時期 DS7.2 教育と研修の実施 特定された教育と研修のニーズに基づいて、研修対象グループとそのメンバ ー、効果的な実施方法、講師、トレーナー、およびメンターを定めます。 トレーナーを任命し、適時に研修セッションを計画する。登録者(受講の前 提要件を含む)、出席状況、訓練セッションの成績評価を記録します。 DS7.3 受講研修内容の評価 教育と研修の終了後、その実施内容について、妥当性、内内容の質、有効性、 保有知識、費用と価値の面から評価します。 この評価の結果を、将来のカリキュラムの策定と研修セッションに役立てま す。 次号では、「利用者の教育と研修(2)」の詳細に触れます。 【以下は前号までを参照のこと】 [COBITの歴史] [COBITの4つのドメインと34のコントロール目標] [ITCのプロセスガイドライン] 参考資料 COBIT 4.1 日本語版 (Japanese) 情報システムコントロール協会 (ISACA) 参考資料 ITCプロセスガイドライン Ver.1.1 ITコーディネータ協会 ------------------------------------------------------------------ 「実践プロマネのメールマガジン」で発行した情報は http://home.g00.itscom.net/project/index.html にタイトルをつけて掲載しています。こちらもご覧下さい。 ぜひ、プロマネの皆様の<悩み>や<抱えている問題>を http://home.g00.itscom.net/project/index.html の 「ご意見ご質問のメールはこちらからお願いします。」 から投稿して下さい。匿名でも構いません。 ------------------------------------------------------------------ [ご意見、ご感想] 今週号の感想はこちらから(8月10日まで) http://home.g00.itscom.net/project/index.html バックナンバもこちらから http://home.g00.itscom.net/project/index.html ================================================================== [実践プロマネのメールマガジン]


