2009/04/20
★実践プロマネ[ソリューションおよびその変更の導入と認定(1)]★
2009/04/20 No.105 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ★ 実践プロマネのメールマガジン ★ (プロマネ経験からの実践的なアドバイス) 「実践プロマネのメールマガジン」で発行した情報は http://home.g00.itscom.net/project/index.html にタイトルをつけて掲載しています。こちらもご覧下さい。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ITシステムのユーザ企業とその利用者部門は、業務システムをベンダーに 開発委託し、完了までの過程で実施すべきことがあります。 利用者の教育もさることながら、新しく稼動するシステムの動作環境を整備 し、マスタデータや既存業務データを移行します。最後に運用テストを実施 して実運用に移行します。 このプロセスをおろそかにすると、運用開始後に必ず大きな問題が生じます。 システム移行計画、運用者への教育計画、運用テスト計画など、概要計画か ら具体的な手順に落とし込んだ詳細計画を立案します。 特に運用テストでは、要件定義で設定した機能要件および非機能要件を検証 することになります。 既存システムが存在すれば、数日から数週間の並行稼動を経て、データを検 証した後、正式運用に入ります。 運用改善(機能改善)、機能拡張を盛り込んでいれば、業務チームの新シス テムに対する運用の慣れが必要です。 準備が整わず、無闇に本番に移行すると痛い目に会います。 それでは、ソリューションおよびその変更の導入と認定のプロセスの説明と コントロール目標について確認していきます。 【プロセスの説明】 新規システムの開発完了後、そのシステムを実際に運用可能な状態にする 必要があります。 これには、適切なテストデータを使用した専用環境における公式的なテスト の実施、展開と移行の指示書の策定、リリース計画策定と実際の本番環境へ の移行、および導入後のレビューが必要です。 これにより、運用システムが合意された計画と成果に合致していることを 保証します。 ソリューションおよびその変更の導入と認定のコントロール目標は、 新規システムまたは変更されたシステムの導入後、重大な問題を発生させず に実装することを、ビジネス要件とします。 重点をおくべきコントロールは、アプリケーションとインフラストラクチャ ソリューションについて、本来の目的に適合していることとエラーがないこ とをテストし、本番環境に移行するためのリリース計画を策定することです。 実現するための手段は、次の4項目です。 1)テスト方法の確立 2)リリース計画の策定 3)ビジネス部門の管理者によるテスト結果の評価と承認 4)導入後レビューの実施 その成果の測定指標は、次の4項目です。 1)不適切なテストに起因するアプリケーションダウンタイムまたはデータ 修正量 2)導入後プロセスによる測定において、期待される便益を実現した システムの割合 3)文書化および承認されたテスト計画があるプロジェクトの割合 【コントロール目標】 AI7.1 研修 すべての情報システムの開発、導入、修正プロジェクトの一環として、 策定された研修計画と導入計画、および関連資料に従って、影響を受ける 部門のスタッフやIT部門の運用グループのスタッフに研修を実施します。 AI7.2 テスト計画 組織全体の標準に基づいて、役割、実行責任、開始基準、および終了基準を 定義するテスト計画を策定する。テスト計画について関係者からの承認を 得ます。 AI7.3 導入計画 代替/変更取り消しを含む導入計画を策定する。関係者からの承認を得ます。 AI7.4 テスト環境 セキュリティ、内部統制、運用上の実践方法、データ品質、プライバシーの 要求、および作業負荷に対応して計画された運用環境を想定した安全な テスト環境を定義、確立します。 AI7.5 システムおよびデータの変換 監査証跡、変更取り消し計画、代替計画を含む組織の開発手法の一環として、 データ変換とインフラストラクチャ移行の計画を策定します。 AI7.6 変更のテスト 本番環境への移行前に、定められたテスト計画に従って、独立して変更を テストする。テスト計画においては、セキュリティと性能を考慮します。 AI7.7 最終受け入れテスト ビジネスプロセスオーナとIT利害関係者がテスト計画に従ってテスト プロセスの成果を評価します。 テスト計画とその他必要な回帰テストで特定された一連のテストを通じて、 テストプロセス中に明らかになった重大なエラーを是正します。 評価を実施した後、本番環境への移行の承認を行います。 AI7.8 本番環境への移行 テストを実施した後、導入計画に従って、変更したシステムの運用段階への 移行をコントロールします。 ユーザ、システムオーナ、現場管理者など主要な利害関係者から承認を得 ます。 可能な場合は、旧システムをある一定期間並行して実行し、運用状況と結果 を比較します。 AI7.9 導入後レビュー 導入計画の規定に従い、変更管理に関する組織の標準に基づいて導入後 レビューを実施するための手続を定めめす。 次号では、「ソリューションおよびその変更の導入と認定(2)」の詳細 に触れます。 【以下は前号までを参照のこと】 [COBITの歴史] [COBITの4つのドメインと34のコントロール目標] [ITCのプロセスガイドライン] 参考資料 COBIT 4.1 日本語版 (Japanese) 情報システムコントロール協会 (ISACA) 参考資料 ITCプロセスガイドライン Ver.1.1 ITコーディネータ協会 ------------------------------------------------------------------ 「実践プロマネのメールマガジン」で発行した情報は http://home.g00.itscom.net/project/index.html にタイトルをつけて掲載しています。こちらもご覧下さい。 ぜひ、プロマネの皆様の<悩み>や<抱えている問題>を http://home.g00.itscom.net/project/index.html の 「ご意見ご質問のメールはこちらからお願いします。」 から投稿して下さい。匿名でも構いません。 ------------------------------------------------------------------ [ご意見、ご感想] 今週号の感想はこちらから(4月27日まで) http://home.g00.itscom.net/project/index.html バックナンバもこちらから http://home.g00.itscom.net/project/index.html ================================================================== [実践プロマネのメールマガジン]



