ITシステム開発の実践プロマネ  RSSを登録する

 プロジェクトマネジメントで日々悩んでいるあなたにお届けします。ITシステム開発プロマネ歴27年の発行者が実践的なマネジメント手法について具体例で紹介します。さあ、あなたも未経験のプロジェクトマネジメント領域にチャレンジしましょう。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/03/02

★実践プロマネ[技術インフラストラクチャの調達と保守(2)]★

2009/03/02 No.098
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
      ★ 実践プロマネのメールマガジン ★
     (プロマネ経験からの実践的なアドバイス)

   「実践プロマネのメールマガジン」で発行した情報は
   http://home.g00.itscom.net/project/index.html
   にタイトルをつけて掲載しています。こちらもご覧下さい。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


ハードウェア及びインフラストラクチャは構築するアプリケーション
ソフトウェアの動作環境であり、整合性が確保されていることが大前提
です。

近年では、ASP、SaaS、PaaSといったアウトソーショングを
利用することも視野に入ってきました。

運用面、コスト面、拡張性の観点からも十分利用に値するレベルにまで
成熟してきました。

インフラストラクチャを自社で整えるのか、アウトソーシングを利用する
のか選択肢が増え、ITユーザ企業でも高い見識にたった導入検討が必要
になってきました。



それでは、技術インフラストラクチャの調達と保守の
マネジメントガイドラインと成熟度モデルについて確認していきます。


【マネジメントガイドライン】


技術インフラストラクチャの調達と保守アの達成目標と
その評価指標を以下に示します。
(↑↓測定)は達成目標とその評価指標の関係を表します。
(↓設定)はIT、プロセス、アクティビティの関係を表します。

★IT
達成目標
 ・統合および標準化されたITインフラストラクチャの調達と保守
 ・ITインフラストラクチャ、資源、および能力の最適化
 ・機敏なIT能力の構築
(↑↓測定)
評価指標
 ・陳腐化した(または、すぐに陳腐化する)インフラストラクチャにより
  サポートされている重要なビジネスプロセスの数

(↓設定)

★プロセス
達成目標
 ・定義されたITアーキテクチャおよび技術標準に合致するビジネス
  アプリケーションのための適切なプラットフォームの提供
 ・信頼性の高い安全なITインフラストラクチャの整備
(↑↓測定)
評価指標
 ・定義されたITアーキテクチャおよび技術標準に合致しない
  プラットフォームの割合
 ・社内における部門ごとに異なる技術プラットフォームの数
 ・調達プロセス外で調達されたインフラストラクチャコンポーネントの
  割合
 ・サポート対象外(または近い将来サポート対象外になる)インフラ
  ストラクチャコンポーネントの数

(↓設定)

★アクティビティ
達成目標
 ・技術インフラストラクチャ計画と整合性がある技術調達計画の策定
 ・インフラストラクチャの保守の計画
 ・開発環境およびテスト環境のインフラストラクチャの整備
 ・内部統制、セキュリティ、および可監査性の測定指標の導入
(↑↓測定)
評価指標
 ・インフラストラクチャコンポーネントに加えられた緊急変更の回数
  およびタイプ
 ・未解決の調達要求の数
 ・インフラストラクチャコンポーネントの構成に要した平均時間


【成熟度モデル】


「統合および標準化されたITインフラストラクチャの調達と保守。」
というITに対するビジネス要件です。

このビジネス要件を満たす上で、「技術インフラストラクチャの調達と保守」

プロセスにおける管理の成熟度は、以下のとおりです。


成熟度0 −不在−

技術インフラストラクチャの管理が、対応すべき重要な問題であると認識
されていない。


成熟度1 −初期/その場対応−

新たなアプリケーションが導入されるごとにインフラストラクチャに変更が
加えられており、全体的な計画が存在しない。

ITインフラストラクチャが重要であるという認識はあるが、一貫した
総合的なアプローチは存在しない。

保守活動は、短期的な必要性に応じて実施されている。

本番環境とテスト環境が切り離されていない。


成熟度2 −再現性はあるが直感的−

ITインフラストラクチャを調達および保守する際の戦術的なアプローチ
に一貫性がある。

ただし、ITインフラストラクチャの調達と保守は、策定された戦略に
基づいておらず、サポートすべきビジネスアプリケーションの必要性も
考慮されていない。

いくつかの正式な実践基準により、ITインフラストラクチャの重要性は
理解されている。

予定されている保守もあるが、すべて完全に予定および調整されているわけ
ではない。

一部の環境では、独立したテスト環境が存在している。


成熟度3 −定められたプロセスがある−

ITインフラストラクチャの調達と保守について、明確に定義され、
概ね周知されたプロセスが存在する。

このプロセスは、重要なビジネスアプリケーションの必要性に対応しており、
IT戦略およびビジネス戦略と整合されているが、一貫して適用されている
わけではない。

保守は計画、予定化、および調整されている。テスト環境と本番環境が
完全に切り離されている。


成熟度4 −管理され、測定可能である−

技術インフラストラクチャの調達と保守のプロセスは、ほとんどの状況下で
適正に機能するレベルにまで整備されており、一貫して適用されている。

また、プロセスでは、技術インフラストラクチャの再利用性に焦点が当てら
れている。

ITインフラストラクチャは、ビジネスアプリケーションを十分にサポート
している。

プロセスは適切に体系化されており、変化を先取りしている。

拡張性、柔軟性、および統合性の目標レベルに到達するためのコストと
準備期間が、一部最適化されている。


成熟度5 −最適化−

技術インフラストラクチャの調達と保守のプロセスは事前対応的であり、
重要なビジネスアプリケーションおよび技術アーキテクチャとの厳密な
整合性が確保されている。

組織は技術的ソリューションに関する優れた実践基準に倣い、最新の
プラットフォーム開発および管理ツールについて把握している。

インフラストラクチャコンポーネントの合理化と標準化、そして自動化
ツールの利用によりコストが削減されている。

技術に対する高い見識があり、アウトソーシングも含め、事前対応的に
パフォーマンスを改善する最適な方法を見出すことが可能である。

ITインフラストラクチャの整備は、ITの活用を促進する主要動因として
認識されている。



次号では、
「運用と利用の促進」の詳細に触れます。


【以下は前号までを参照のこと】
 [COBITの歴史]
 [COBITの4つのドメインと34のコントロール目標]
 [ITCのプロセスガイドライン]

参考資料 COBIT 4.1 日本語版 (Japanese) 
     情報システムコントロール協会 (ISACA) 

参考資料 ITCプロセスガイドライン Ver.1.1
     ITコーディネータ協会


------------------------------------------------------------------

「実践プロマネのメールマガジン」で発行した情報は
http://home.g00.itscom.net/project/index.html
にタイトルをつけて掲載しています。こちらもご覧下さい。

ぜひ、プロマネの皆様の<悩み>や<抱えている問題>を
http://home.g00.itscom.net/project/index.html の
「ご意見ご質問のメールはこちらからお願いします。」
から投稿して下さい。匿名でも構いません。

------------------------------------------------------------------
[ご意見、ご感想]

 今週号の感想はこちらから(3月9日まで)		
 http://home.g00.itscom.net/project/index.html
 バックナンバもこちらから
 http://home.g00.itscom.net/project/index.html

==================================================================
[実践プロマネのメールマガジン]
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る