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2008/08/02

いよいよ明日が試験本番

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           第58号:2008/8/2  不定期
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いよいよ明日が試験本番です。
本日は総まとめをお送りいたします。

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1 認知症ケアの基礎

 2015年には団塊の世代が65歳以上になりきる年であり、
 高齢化率は26%、認知症高齢者は280万人になると見込まれています。

 65歳以上高齢者(5人に1人):高齢化率20% 
 その中の13〜14人が認知症(現在:160〜170万人 → 2015年:280万人)

 要介護認定者の2人に1人は認知症である。

 認知症の原因別割合
  (1)アルツハイマー型認知症(56.3%)・・・女性に多い
  (2)血管性認知症(20.3%) 

 FAST (Function Assessment Staging)
 日常生活動作能力を総合的に評価し、ATDの重症度を判定する。(7段階)

 血管性認知症
 脳梗塞や脳出血の後遺症の一つ。60〜70歳にかけて男性に多い。
 感情失禁、感情易変動がみられる。(まだら認知症)

 レビー小体病
 脳血管性認知症に次いで多い。
 他の認知症に比べ脳の異常が際立っているため、脳波検査が有効。

 前頭側頭型認知症
 破廉恥な行為を伴い、特有の人格変化が起こるピック病もこの一群に入る。

 ケアの原則
 主体性の尊重・自己決定の尊重
 継続性の保持
 自由と安全の保障
 権利侵害の排除
 社会的交流とプライバシーの尊重
 個別的対応
 環境の急激な変化の忌避と心地よい変化のある生活環境
 その人の持っている能力を大切にし、生きる意欲・希望の再発見への支援
 人としての尊厳の保持
 身体的に良好な状態の維持と合併症の防止


2 認知症ケアの実際・総論

 臨床認知症評価尺度:CDR(認知症の有無を評価する観察法・・・5段階)

 ケアの実践的プロセス
 アセスメント⇒ケアプラン⇒ケアの実践⇒カンファレンス・評価
 具体的で詳細なケアの評価を基に、今後のケアの方向性を決める

 アセスメントスケール
 A:質問式スケール
   ・改訂は長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)・・・20/30点
   ・Mini-Mental State Examination (MMSE)・・・23〜24点ボーダー
 B:観察式スケール
   ・柄澤式「老人知能」の臨床的判定基準
   ・Clinical Dementia Rating (CDR:臨床認知症評価尺度)
   ・Function Assessment Staging (FAST)
 C:その他
   ・N式老年者用日常生活動作能力評価尺度(N-ADL)
   ・Disabilty Assessmennt for Demensia (DAD)
   ・老年うつ病スケース(GDS)
   ・せん妄評価尺度(DRS)
   ・センター方式

 虐待の種類
   身体的暴力(50.0%)
   介護拒否・放任(52.4%)
   情緒的・心理的虐待(63.6%)
   金銭的・物質的虐待(22.4%)
   性的虐待(1.3%)

 身体拘束禁止
 「緊急やむを得ない場合」  切迫性、非代替性、一時性


3 認知症ケアの実際・各論

 代表的な非薬物療法

 見当識訓練(RO:リアリティ・オリエンテーション)
 回想法
 音楽療法
 バリデーション・セラピー(Feilによって開発)

 食事:男性:1600〜1800kcal、女性:1300〜1500kcal
 排尿:1日の正常尿量=1.0〜1.5ℓ
 排便:1日に1〜2回、食後24〜72時間に排便が見られる
 脱水:脱水の3大兆候=舌の乾燥、皮膚の乾燥やシワ、頻脈
 睡眠:高齢者では、早期覚醒、中途覚醒が多い(レム睡眠が不十分になる)
 痰の性状:気管支喘息⇒硝子様透明泡沫
      大葉性肺炎⇒淡紅色または鉄さび色、痰の量は少ない
      気管支拡張症⇒朝多く、時に大量
      肺水腫⇒さらさらした水性、ばら色のことがある
 褥瘡:DESIGN:褥瘡上体評価法(2000年 日本褥瘡学会)       
   第1度・・・発赤
   第2度・・・総称が真皮にまで及んでいる
   第3度・・・皮下脂肪層に及んでいる
   第4度・・・筋肉や腱、ほねにまで潰瘍が及んでいる。医師の処置が必要

 高齢者に多い病気とその徴候
   高齢者に特有な病気が見られる(老化に伴う疾病)
   1人で多くの病気を持っている
   重症化しやすく回復が遅れる
   個体差が大きい
   症状が非典型的である
   水、電解質の異常、精神症状を伴いやすい
   薬物の副作用が見られやすい
   患者の予後には、社会環境の影響が大きい

 生活習慣病
 A:高血圧:収縮期血圧 140mmHg以上、拡張期血圧  90mmHg以上
    ※高齢者になると収縮期血圧のみが上昇するタイプが多い
 B:動脈硬化(高血圧が最大の危険因子)・・・アテローム硬化
 C:虚血性心疾患
    ・狭心症 :一過性の心筋虚血によって心筋への酸素の供給不足による胸痛
    ・心筋梗塞:心筋虚血が一過性ではなく、ある時間持続し、心筋が壊死する
 D:脳血管障害
     ・出血群=頭蓋内出血・・・脳出血、クモ膜下出血、その他の頭蓋内出血
     ・虚血群=脳梗塞・・・・・脳血栓、脳塞栓、分類不能な脳梗塞
 E:糖尿病
    ・1型糖尿病(インスリン依存性)・・・若者に見られ遺伝性素因が関係
    ・2型糖尿病(インスリン非依存性)・・高齢者に多く生活習慣の影響が大
    ※糖尿病の判定基準
      空腹時血糖 110mg/㎗以上
      ブドウ糖負荷試験2時間後の血糖値が200mg/㎗以上
      HbA1c 5.6%以上
 F:悪性腫瘍(悪性新生物)
    ・癌(上皮性)、肉腫(非上皮性)
    (男性)肺、胃、肝・胆、大腸の順、(女性)大腸、胃、肺、肝・胆の順
       男女とも、胃がんが減少し、女性では子宮頚がんが低下傾向にあるが
       他の癌は増加傾向を示す
       特に、男女とも肺がん、大腸がんの増加が目立つ

 せん妄:軽度の意識障害を基盤として起こる。
 老人性うつ病の妄想:罪業妄想、被害妄想、関係妄想、心気妄想、コタール症候群
           血統妄想、誇大妄想
 人物誤認症候群:カプグラ症候群、幻の同居人、鏡徴候、TV徴候
 性的異常行動:判断力の障害や抑制の欠如。性的逸脱行動がもたらされる。
        前頭葉症候群も関与している。

 環境支援指針(PEAP日本版3)8つの次元
    〜現場職員による施設の生活環境を整備する際の環境支援ツール〜
 1.見当識への支援
 2.機能的な能力への支援
 3.環境における刺激の質と調整
 4.安全と安心への支援
 5.生活の継続性への支援
 6.自己選択への支援
 7.プライバシーの確保
 8.入居者とのふれあいの促進


4 認知症ケアのにおける社会資源

 医療保険における高齢者の取扱い
    75歳以上になると、老人保健法に基づく医療の対象となる。
    2008年度以降は、75歳以上の後期高齢者のための独立した医療制度が創設。

 認知症高齢者のための小規模多機能型サービス
   2006年4月から制度化され、日常生活圏に1ヶ所ずつ整備されることになった
   通い、泊まり、居住、訪問を組み合わせたケア
   小規模多機能型サービス拠点の計画に際してのポイント
     ・在宅を支える仕組み
     ・安心で見当の付けやすい、住まいに近い空間
     ・顔の見えるなじみの関係性
     ・在宅に近い姿勢
     ・動きを作る
     ・昼夜の利用者数の変化への対応

 生活保護制度:(生活・住宅・教育・医療・介護・生業・葬祭・出産)扶助

 成年後見制度(2000年4月):判断力の不十分な、認知症高齢者・知的障害者・                  
  精神障害者を保護し、支援するための制度
   <財産管理、身上監護についての契約>・・・後見、補佐、補助(新類型)
   ・任意後見制度

 福祉サービス利用援助事業:都道府県・指定都市社会福祉協議会が実施主体
    福祉サービスの利用援助、日常的な金銭管理、書類等の預かり等を行う
    判断能力が不十分な認知症のある人、知的障害者、精神障害者など

 認知症の相談窓口
 A:老人性認知症センター(都道府県が指定)
 B:医療機関
 C:保健所・保健センター
 D:精神保健福祉センター
 E:地域包括支援センター
 F:在宅介護支援センター
 G:市町村の保健福祉担当課、福祉事務所、社会福祉協議会
 H:高齢者総合相談センター(シルバー110番)
 I:認知症の人と家族の会
 J:その他の相談機関


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 認知症ケア専門士の受験資格、3年以上の認知症ケアの実務経験(教育・研究
 ・診療を含む)を有する者とあるように、日々認知症高齢者の方との関わりを
 多くもたれている方が受験されると思います。
 実際のケアの実践の中から、おのずと答えを見出せる問題が多いと思います。
  自信を持って試験に望んでください。 それでは、頑張って下さい。

            祈合格(2008.8.2)

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