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2008/06/17

《貧乏こそ億万長者》

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★★★第302号−2008.6.17★★★

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《貧乏こそ億万長者》

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人には持って生まれた運命がある。



心の大きさや性質は、生まれながらに、

また幼少期の育てられ方で殆どが形作られてしまっている。



物心ついてからの努力によって、

ある程度きうを拡大することも無理ではないが、

もって生まれた運命の器を広げるのは至難の業だ。



生まれつき、柄杓の大きさが決まっているのだ。



利己心に縛られているものほど、柄杓は小さい。



自分の利益だけ考えているようでは儲けは少ない。



人の利益を考え、与えることで富を自分の元へ還流させ、

益々栄えるのが大富豪なのである。



喜捨は、執着を捨てるというほかに、

利己心を超え、利他を考えるからこそ、

その人の徳となって柄杓の幅を広げることになるのだ。



また喜捨には、寄付の意味もある。



お金ばかりではなく食物でも良い。



減らした半膳を人のために喜捨すれば、

なおさら陰徳を積むことになる。



そうなれば、もって生まれた運命さえ変える事になるのである。



運命を良くするには、

総じて「徳」を積むこと。



相手に喜びや幸福感を分け与えるような好意であれば、

何でも良い。



難しいことではない。



また、何事も貪らないようにすることも「徳」につながる。



性欲や惰眠など、コレまで貪っていたと自覚するなら、

それを節制することでも運命は良くなる。



そういうと、

都会でテント暮らしをしているような人はこういうかもしれない。



「俺は本物のビンボーだ。やるものは何もない。

食い物も拾っているんだぞ。もらうのは俺のほうだ」

そういう人も、結構お互いに食べ物を分け合っている。



テントもなく、拾う弁当もないという人でも、

「無財の七施」があった。



素っ裸で財産が何もなくても、

人は七つの施しができるという仏教の教えだ。



七つとは、

「なごやかな眼差し」

「にこやかな笑顔」

「優しい言葉」

「体を使った奉仕」

「思いやり」

「譲り合い」

「気持ちのいい待遇」。



なるほど、コレなら出来そうだ。



衣食が足りた都会の方にこそむしろ必要ではないか。



満員電車でコレがあっただけでも、

通勤はずいぶん楽なる。



ウチにもコレがあったらなあ、

という人も居るかもしれない。



それさえあれば、

居酒屋になんか寄らずにまっすぐうちに帰るのに、

という肩身の狭い方もあろう。



仏教では、貧乏なのは過去生で貪ってきた報いだという。



無罪で貧窮しているなら、

施しを求めるのは当然だ。



しかし、運命を変えるには、

むしろ貧困だからこそ、

米の一粒でも提供しなくてはならなかったのである。



目先の小銭ではなく、

ボロは着てても、

そうやって心の錦を求めていると、

必ず組めども尽きない富の泉が噴出すのだ。



貧乏の一灯。



貧乏は、億万長者になるための千載一遇のチャンスだった。



大ジャンプをするために、

あえて貧乏のどん底まで滑降したのだと思うのが、

貧者の心意気である。



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