2009/04/30
相撲コラム「天下泰平記」
================================= 相撲コラム「天下泰平記」 夏場所番付発表 ================================= 大相撲夏場所の新番付が発表されました。 夏場所は関脇・小結に楽しみな顔ぶれが揃います。 昨年の今頃は日馬富士(当時安馬)・稀勢の里・琴奨菊・豊ノ島の大関争い について、ブログも含めて頻繁に書いていた記憶がありますが、そのとき にも、潜在能力の高い把瑠都と豪栄道が後から追い上げている、と記して いました。 把瑠都と豪栄道に共通するのは、勝ち越しを続けながらも、相撲内容に常 に物足りなさが付きまとう点です。 把瑠都は大きな体の割りに、重心の安定した四つ身が出来るのが最大の特 長と言えるでしょうが、時に引っ張り込むような上手の取り方をするのが 難点で、まだ相撲の型が出来上がってないのが大勝ちできない要因です。 下位力士の頃の把瑠都は、最も大物喰いの匂いを漂わせていましたが、期 待の横綱戦では“善戦マン”の域を脱していません。 白鵬との相撲は、廻しを引き付けあった見応えのある相撲になりますが、 物足りないのは、上手を欲しいあまりに、立合いで常に後手に回るケース で敗れているという点です。先に仕掛けるのはいつも白鵬の方から、とい うパターンになっています。 良い相撲を取りたいという意識からの、ぎこちなさを感じます。朝青龍の 全盛時代に、三段目あたりから既に注目されていた把瑠都に当時の多くの 大相撲ファンが期待したのは、その巨体で朝青龍を吹っ飛ばすような相撲 ではなかったかな、と思います。夏場所には、もう少し吹っ切れた豪快な 相撲を見たいところです。 ぎこちないと言えば、豪栄道にも同じ思いを持ちます。勝ち越しを続け、 関脇に上がったというのに、何故でしょう。豪栄道の相撲のぎこちなさは 低く立って右の廻しを狙いにいくとき、象徴的に感じられます。 千代の富士の速攻相撲をイメージしたような、低い立合いを目指している ように見えますが、千代の富士のように左の前ミツを引くよりも、右の前 廻しを引いたときに力を出すのが豪栄道です。 右下手から、腰をぶつける相撲が豪栄道の持ち味だと、この感じは以前か ら変わっていません。しかし今の立合いは、重心の動きが左前ミツを狙う 型でありながら、右の前ミツを引く流れになっています。そのため半身に 近い体勢のまま寄っていく、これが豪栄道の相撲をぎこちなく見せている 原因だと思われます。 把瑠都・豪栄道ともに、まだ自分の相撲の型が出来ないまま勝ち越しを続 け、関脇の地位にいるという印象で、それはやはり潜在能力の高さに通じ ます。きっかけ次第で、大勝ちする可能性が大きいということです。 両力士が東西の関脇に並ぶ夏場所は、非常に興味深い場所です。そして、 さらにその次の新しい波、鶴竜・栃煌山の両小結。東前頭筆頭の豊真将と 上位の楽しみは尽きません。 稀勢の里・琴奨菊・豊ノ島の巻き返しも、もちろん・・・ですね。 ================================= 発行者サイト http://blog.sumomania.com 関連サイト http://ameblo.jp/tailac/ 医療保険・がん保険のアフラック http://tailac.com 配信停止はこちら http://www.mag2.com/m/0000229202.html


