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柏鵬全盛時代から今日の大相撲まで、なつかしい話や応援および鋭い突っ込みも入れるコラムです。

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2008/02/19

相撲コラム「天下泰平記」

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           相撲コラム「天下泰平記」

              立合いの変化

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先月はブログも含め、白鵬と稀勢の里の立合いについて、かなり頻繁に
触れましたが、今回は立合いの変化に関して書いてみたいと思います。

最近特に目立つのは、立合いの変化で意外にあっさりと勝負が決まって
しまうことです。もちろん注文相撲は今に始まったものではありません。
しかし、かつては変化する側に、決まらなかったときの覚悟があったよう
に感じます。それだけの大きなリスクが、立合いの変化にはあったという
記憶があります。

この頃は、何か変わり得のような雰囲気があります。変化をして勝った
力士に「勝ちにこだわったようですね」という解説には違和感を覚えます。
変化した方が勝つ確率が高いような言い方です。バッタリと手をついた
力士に「情けないねえ」と北の富士さんのように、一言で切り捨てていい
と思いますが。

速攻力士だった北の富士も、立合いの変化にやられた方の力士でした。
当時の立合いの変化といえば、突き落としや蹴手繰りがほとんどで、突き
落としも相手の首根っこや肩口を強烈に張り倒す荒技でしたし、蹴手繰り
にしても "蹴って" "手繰る" わけですから、単純な技ではありません。
変化が、単なる引き技が多い最近の土俵とは違います。

しかし、変化の成功率が高くなっているのも確かなような気がします。
何故、変化がこれほど決まってしまうのでしょうか?

最近の立合いで感じるのは、歩幅の広さです。スポーツ全般に言えますが、
短距離を速く動くためには、最初の一歩目は小さく踏み出します。大きく
一歩を踏み出せば上体が起きてしまうからです。前傾姿勢を取れなければ、
スピードもパワーも生まれません。広い歩幅で前傾姿勢を保とうとすれば、
体には大きな負荷が掛かります。

大きく踏み込む力士は、後ろ側の足を摺り足で送ってやれば、歩幅は広く
はなりません。後ろ側の足が生きているか流れているかがポイントになり
ます。最近は、流れている力士が多いと言えるでしょう。

足を送れず、下半身で支える能力の範囲を体に掛かる負荷が超えてしまう
と、相手の体がツッカイ棒の役割となり、それが外されるとバッタリと前
に落ちるというわけでしょう。この下半身の能力と支えるべき体重のバラ
ンスが崩れると、前傾姿勢を保てる範囲はどんどん狭くなってきます。

無理な前傾姿勢は、相手よりも低く当たりたいという意識からでしょうが、
頭で当たる立合いでも頭が下がれば意味がありません。上目遣いで相手を
視界に入れているかどうか。どんなに激しく頭で当たっても、上目遣いで
相手を睨むのではなく土俵の砂に目が向いていれば、叩かれても仕方あり
ません。落し物を探しているわけではないのですから。

摺り足・前傾姿勢・上目遣いは引き技そのものが決まるかどうか、そして
淡白な相撲が増えるか減るかにも関わってきます。

変化が簡単に決まらない土俵を期待しましょう。立合いの呼吸と張り差し
については、またの機会に。

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ブログ http://blog.sumomania.com では15,16,17日と3日連続で吊り出し
をテーマにして書きました。メールマガジンやブログを始めたのは、吊り
出しが減り、淡白な相撲が増えたことがきっかけと言っても過言ではあり
ません。力が入って、ややこしい文章になってしまいましたが・・・。

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相撲コラム「天下泰平記」 http://www.sumomania.com

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