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鳥取県倉吉市を中心に、アザレア(つつじ)の季節にかけて開催する「アザレアのまち音楽祭」のオフィシャル・メールマガジンです。耳寄りな情報をお届けします。

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2009/05/13

倉吉「アザレアのまち音楽祭」メールマガジン【第32号】

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    AZALEA MUSIC FESTIVAL 2009  
     倉吉「アザレアのまち音楽祭」の楽しみ方 オフィシャル メールマガジン
             第32号 2009.5.13発行
   ☆☆================== http://kura-azalea.hp.infoseek.co.jp/ ===★★
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   ★ 目次
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   01: アザレアのまち音楽祭がはじまりました
   02: すみれ旬間のご紹介

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   ★ 01: アザレアのまち音楽祭がはじまりました
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    アザレアのまち音楽祭がオープンしました。これから一ヵ月半、連日のコン
   サート三昧が楽しめます。今年のアザレア室内オーケストラの評判は素晴らし
   いものがありました。また、ゲスト参加していただいた、倉吉市出身の小椋順
   二さん、中嶋由紀子さんのソロも素晴らしく、これまでにない高いレベルでの
   コンサートとなりました。
   
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   ★ 02: すみれ旬間のご紹介
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   5/19(火) 19:30【道谷増夫サクソフォン・コンサート】
    道谷氏の紡ぎ出す音楽は、いつも情感豊かで少しウエットなセンチメンタル
   を感じています。これは私だけが感じることかも知れませんが、その道谷氏の
   感じやすく壊れやすいボヘミアングラスの透明感が、なんとも魅力的なのです。
   鉛を多く含んだボヘミアングラス独特の色合いの微妙さが、道谷氏のサックス
   には潜んでいるのです。ところが、道谷氏は頭脳明晰であり過ぎ、何事も分析
   して解釈するクセがある様にも感じています。ですから、音楽はいつも妙に安
   心して聴いていられるのが、不満と言えば不満です。
    技術的な完璧さは、行き着くところまで到達しています。しかし、音楽はそ
   れからがスタートであり、音楽表現の問題にたどり着くのです。道谷氏は齢を
   重ねるごとに、カミソリのような薄い刃先を、徐々に太らせ、日本刀のもつ力
   強さを感じさせるようになっています。これは感性を鈍らせるのではなく、意
   識して刃こぼれのない音楽センスを磨いているように感じます。道谷氏の音楽
   表現は、いよいよこれからが旬になることでしょう。
    特にフランスものの楽曲に於いては、誰も真似の出来ない佳境に至るものと
   期待しています。
   
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   5/23(土) 19:30【アザレア弦楽四重奏団演奏会】
    このカルテット(四重奏)は、元々、アクエリアス弦楽四重奏団として松江を
   中心として活動していますが、アザレアのまち音楽祭に出演する時のみ「アザ
   レア弦楽四重奏団」として名乗っています。と言いますのは、音楽祭のフラン
   チャイズ団体として評価し、継続して出演し続けることが保証されているから
   です。アザレアのまち音楽祭への出演は、単なる依頼コンサートとは異なり、
   団としての演奏レベルを保持し、団体のポテンシャルを維持し、その可能性と
   しての力を現実のものとする演奏努力が課せられているのです。そんな意味か
   らも、毎回聴衆の鋭い鑑賞眼に晒されて、進化し続けたアザレア弦楽四重奏団
   は、アザレアのまち音楽祭の誇りです。
    私たちは、このカルテットによって、生演奏では聴く事の出来なかった様々
   な楽曲に対面し、多くの恵を授かってきています。弦楽四重奏は、音楽マニア
   の究極の到達点だともいわれますが、アザレアのまち音楽祭では日常的な音楽
   の楽しみになっています。昨年のボロディンなど、めったに聴く事の出来ない
   名曲にも出会い、お馴染みのベートーヴェン、モーツァルト、ドボルザーク等
   は定例化し、ファンが固定して毎回満席になるほどです。
    今年は、前半に定例のモーツァルトを、そして第2部にウイーンの香りたっ
   ぷりの贈物が用意されています。シュトラウスのワルツが満載です。今年は定
   番の倉吉博物館にもどり、芳醇な響きの音楽の楽園を作り出していただきます。
   どうぞ、お楽しみ下さい。
   
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   5/24(日) 11:00【打吹音楽倶楽部ブレーメン・コンサート】
    「書を捨てよ、町へ出よう」と寺山修二が語って久しくなります。閉鎖され
   た自己を打ち破り、自由にものを考える世界への誘いでしたが、音楽について
   も同じことが言えます。
   日本の吹奏楽は、本来の野外演奏を忘れて、ホールで行われるコンクールを目
   指したものとなり、野外演奏を邪道のように思い違いする向きもあります。昨
   年の、ブレーメンが公演したパープルタウンでの演奏は、正に吹奏楽の魅力を
   十二分に発揮するものであり、大きな啓発になったと思います。そもそも、吹
   奏楽の楽器編成は、野外での演奏を最大限に考慮したものであり、作曲もその
   効果をねらって作られています。ですから、ブレーメンの挑戦は、ホールを捨
   てよ、町に出ようの実践なのです。
    なんと言っても、ブレーメンの魅力はポップスの切れの良いリズム感です。
   特にパーカッションの魅力は絶大です。そして、トゥッティ(全合奏)の力強い
   ハーモニーは、聴くものの心をとらえて離さないものがあります。大人の音楽、
   大人のお洒落、大人だからこそ表現できる音楽の魅惑、どれもブレーメンの魅
   力です。どうぞお楽しみ下さい。
   
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   5/24(日) 14:00【新田恵理子ピアノ・コンサート】
    新田恵理子さんは、毎回新しい挑戦を見せてくれますが、今回のプログラム
   はチェンバロが登場します。第一部はチェンバロのみの演奏でバロック音楽を
   聴かせてくれます。近年、チェンバロの代用として、本物と見紛う電子楽器が
   登場しています。本物と電子楽器の違いは、聴く方にしてみると、ほとんど区
   別がつかないほど進化しています。いやむしろ調弦のことや調律の煩わしさを
   考えると、電子楽器の方が遥かに優れているでしょう。平均率で調律された
   チェンバロが一般的ですが、かつては曲の調整に合わせた純正調の楽器が使わ
   れていたものです。ですから、ト長調の曲を弾いた後に、ヘ長調の曲をそのま
   ま弾くことは不可能だったのです。ところが、現代の電子チェンバロは、平均
   率も純正調も、その調性もスイッチ一つで瞬時に変換される優れものなのです。
   ところが、電子楽器がどうしても本物に負けるのは、鍵盤の感触なのです。本
   物のチェンバロは、鳥の羽軸で作った爪が、弦をはじいて音を出します。その
   弦をはじく時に、指先に伝わる感触が作れないことです。キーを押さえると弦
   は持ち上げられ、限界に来て爪が糸をはじく瞬間の、触覚がないことです。そ
   の触覚をコントロールする事で、チェンバロ演奏の是非が問われるのです。で
   すから、逆に言えば、爪が弦をはじく感触のない電子チェンバロは、ピアノが
   弾ければ誰だって弾きこなせる優れものなのです。
    チェンバロの最大の長所は最大の短所であり、一時、時代から取り残された
   経緯があります。つまり爪が糸をはじく瞬間のテンションは、強く抑えようが
   弱く抑えようが一律になってしまうと言う事です。ですから「弱く」や「強く」
   と言う演奏が出来ず、チェンバロを二段鍵盤にし、上段だけ弾けば一本の弦が
   弾かれ、下段を弾けば二本の弦が同時にならされ、大きな音が出る仕組みだっ
   たのです。そんな中で、何とか指の押さえ方によって様々な音色を作りたいと
   の欲求から、弦をはじくのではなく弦を叩くというチェンバレンの発想からピ
   アノが生まれたと言われます。
    チェンバロの演奏の難しさは、ピアノのようにクレッセンドやディクレッセ
   ンドが出来ない事です。表現の幅がずっと小さいのです。ですから、テンポ設
   定やアゴギーグが表現のすべてになります。本当に、表現する力量がないと演
   奏は難しいと言われる所以です。新田氏が、どんなバロックをどんな風に調理
   して見せるか楽しみです。
    後半は、一部とは全く逆の、豊かな表現力をもったメンデルスゾーンのピア
   ノ曲ばかりです。まさに、新田氏の真骨頂を見せていただけるプログラムに
   なっています。無言歌とは、具体的な言葉を持ちませんが、聴衆のみなさまが、
   そのメロディーからどんな言葉を手繰り寄せるかが楽しみなのです。メロディ
   ーは何もなくても言葉なのです。「北の国から」のテーマソングもボカリーズ
   (無言歌)であり、イメージの固定した言葉を超えて、聴くものの心に生み出さ
   れていく情感の流れが支持されてヒットしたのでしょう。メンデルスゾーンの
   無言歌もそんなイメージを無限に広げてくれるものです。どうぞお楽しみ下さ
   い。
   
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   5/26(火) 19:30【鶴崎千晴ソプラノ・コンサート】
   鶴崎千晴さんが、初めてアザレアのまち音楽祭に登場したのは2004年のファイ
   ナルコンサートでした。その時の印象がとても鮮烈で、特にトスカの「歌に生
   き、愛に生き」の高音の冴えた響きが今も耳に残っています。鶴崎さんの歌声
   は、オペラしか知りませんでしたが、昨年のサロンでは歌曲を中心とした、小
   さな空間で聴く選曲になっており、特に後半の日本の歌は、洒脱で心うきうき
   する歌唱だったと記憶しています。その中でも最後に謳われた「カチューシャ
   の唄」は、とてもドラマティックな仕立てであり、激しく心を揺すられました。
   単純なメロディーを、歌うことほど歌唱力が試されるものはありませんが、そ
   れを見事にクリアした歌いっぷりには、感動させられました。そして、相棒で
   あるピアノの兼田恵理子氏との絶妙なアンサンブルは、他の追従を許さない信
   頼関係が見て取れ、コンサートの芸術的レベルが倍加していました。
   今年は、日本人の耳に親しみのある平井康三郎と團伊玖磨の作品をたっぷり聴
   かせていただけます。そして後半はイタリア歌曲の定番「トスティの歌曲」が
   散りばめられています。サロンの特質を十二分に考慮されたプログラムが用意
   されています。どうぞお楽しみ下さい。
   
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   5/29(金) 19:30【前野佑実クラリネット・コンサート】 
    昨年に引き続いての登場です。昨年は、初めてのソロ・コンサートであり、
   傍目にも緊張した様子が見て取れ、ガンバレと声援を送ったものです。
   クラリネットという楽器は、一見易しく見えますが、本来は中々音楽になりに
   くい楽器でもあります。中学生たちが、初めてクラリネットに触れて、一週間
   もすると簡単な曲は直ぐに吹けるようになってしまいます。しかし、楽器でメ
   ロディーが吹けることと、音楽を作り出すことは別の次元の問題であり、中々
   厄介なものです。ピアノであれば、出した音のピッチが悪かったり、和音がに
   ごったりするのは、奏者の責任ではなく、楽器を調整する調律師の責任です。
   しかし、作音楽器であるクラリネットは、そのすべてが奏者の力量として判断
   されてしまう怖さがあります。「音は金成り」といった時代もありましたが、
   やはり、音に対するイメージの豊かさが決定的な資質になるのが吹奏楽器であ
   り、クラリネットがその最たるものなのです。
    メロディーの始まりは意志を伝達する言葉として生まれたと言われますが、
   具体的な言葉を持たない器楽曲のメロディーにも、実は言葉が宿っているので
   す。それをいかに楽器に伝えていくかがアーティキュレーションと呼ばれるも
   のであり、演奏の善し悪しは、ほとんどそれが決定的となります。しかし、口
   腔内で言葉を話す形を作り上げるアーティキュレーションは、バロック・リ
   コーダーで一旦終息し、より大きな音を目指したクラリネットでは簡単なタン
   ギング(舌使い)と、スラー奏法で音楽を作らねばなりません。しかし、ジャッ
   ク・ランスローのような、大雑把に見えて細かな表現技術を駆使した演奏を聴
   かされると、クラリネットの可能性が飛躍的に感じられます。
    前野さんのクラリネットは発展途上であり、今後、コンサート活動という修
   羅場を潜り抜けることによって「タミーノ」(オペラ「魔笛」の主人公)が得た
   栄光を手にすることができるのです。
    今回のコンサートでは、第2部にビオラの生原幸太氏をゲストに向かえ、
   モーツァルトのクラリネット三重奏曲を演奏してくれます。アンサンブル上手
   の生原氏が加わる事で、コンサートの楽しみは倍加することでしょう。どうぞ
   皆様のご声援をお願いします。
   
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    【発行】アザレアのまち音楽祭実行委員会
        682-0817 鳥取県倉吉市住吉町77-1 リフレプラザ倉吉内 
        TEL&FAX 0858-23-6095 
        ホームページ http://kura-azalea.hp.infoseek.co.jp/
        メール 22azalea2004@infoseek.jp
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