2009/10/16
【子育ちバイブル9ヶ条】vol.135[子どもの遊び場]
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子育ちバイブル9ヶ条
時代に関係なく通用する、子育ち指針の9つの大原則。
ときおり、コラムも交えながら、
普遍的で、シンプルな子育ち最重要9ヶ条をお伝えします。
vol.135
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第1ヶ条 眠る 第2ヶ条 食べる 第3ヶ条 遊ぶ
第4ヶ条 あいさつする 第5ヶ条 耳を澄ます 第6ヶ条 歌う
第7ヶ条 ゆっくりする 第8ヶ条 敬う 第9ヶ条 楽しむ
【 第11章 】
第135回 「子どもの遊び場 ~ 第3ヶ条『遊ぶ』~」
みなさん、こんにちは。
世親です。
以前は、家周辺の道路や空き地などの空間も全て、子どもたちの遊び
場でした。
そして、家全体もまた、子どもの遊び場となっていました。
しかし1960年代になって、部屋のひとつひとつの機能役割が決められ、
ここは寝室、ここはリビング、ここはダイニングというように区分けさ
れるようになっていきました。
それと同時に、屋根裏や縁の下や物置、縁側、土間などといったスペ
ースがどんどん失われていきました。
さらに時代が進むと、畳、ふすま、押入れなど、取り外し自由なもの
も少なくなっていきました。
そしてその代わりに、ほとんど動かすことのないダイニングテーブル
や椅子、ベッド、机、応接セット、ソファーなどといった固定物が部屋
のほとんどのスペースを占めるようになりました。
その結果、取り外し自由で、一体感のあった家は細切れにされ、さら
にその細切れになった部屋も、固定物でいっぱいになり、子どもは、家
の中で自由に遊び回ることができなくなりました。
そのため、子どもはここで過ごしなさいと、子どもには「子ども部屋」
があてがわれるようになったのです。
もちろん、そこは遊ぶ部屋ではなく、勉強するための部屋「勉強部屋」
なのですが。
いずれにせよ、子どもたちは、遊ぶことが禁止されている、固定物でい
っぱいの家では遊ぶことはできなくなってしまいました。
かといって、では、家の外はどうかというと、道路は車に占領されるよ
うになり、今まで道路で遊んでいた子どもは道路から追いやられ、原っぱ
はマンションに取って代わられ、わずかに残った空き地は柵で立ち入り禁
止になっています。
子どもたちは、原っぱから締め出され、空き地から追いやられ、道路か
ら追い払われ、その罪滅ぼしとばかりに、お粗末な児童公園をあてがわれ
ています。
子どもは、公園で遊んでさえいればいいとばかりに、行政が子どもの遊
びの本質を無視した公園をたくさん作っていきました。
(しかし、皮肉なことに、というか当然のことにというか、その児童公園
に子どもたちの姿はなく、お年寄りのグラウンドゴルフの場になってい
るわけですが)
そうした公園は、それを設定した大人の側の論理で設定していますから、
大人の発想のもとで、きちんと整備され、安全に配慮し、「子どもらしく」
明るく、清潔で、健全・健康的な空間に仕上がっています。
そのため、そうした公園は、子ども本来の「遊び」をおこなう魅力と機
能をほとんど失っています。
本来、子どもの遊びというのは、きちんと整備されたものではなく、む
しろ混沌としたものなのです。
しかも、遊びは安全なものではなく、むしろ危険な要素をもつものであ
り、また、ほの暗さや非健康的なものも併せ持ったものであるのです。
そうした混沌とした無秩序な要素、秘密やスリル、暗さ、汚らしさ、と
いった要素こそが遊びの創造力の源となるのです。
そのような要素を一切排除した、「立派な」公園は、もはや子どもの遊
び場たりえないものとなっています。
たとえば、公園にも土はありますが、その公園に運ばれてくる土は、選
定された均質な人工的な土なので、生命の息づくふかふかの土ではなく、
すぐにセメントのように弾力のない硬く平板なものになってしまう死んだ
土です。
(それは、学校の運動場の土にも言えることですが)
ですから、その土の上で転んだり倒れたりしたら、アスファルトの上で
転んだのと同じくらい、冷たく痛い感覚を子どもは感じてしまうでしょう。
そういう公園では、子どもは遊びません。
また、子どもは大人が見ていないところで遊ぶことを欲するものですが、
しかし、公園では、常に母親が、子どもの遊びを監視し、安全性に目を光
らせています。
そうしたなかでは、子どもは創造的な遊びが発展することはあまりあり
ません。
家の中でも、畳の部屋は減っていき、きれいに洗練された固定家具(こ
れは公園の固定遊具に該当します)や、均整のとれた家電製品にあふれ、
夕方でも夜でも常に不自然な蛍光灯の明かりで煌々とした明るさを保って、
子どもの遊びの創造性をことごとく失くした空間になっています。
こうして、戸外では、子どもたちの遊び場を奪い、その代償として子ど
もたちに児童公園をあてがい、家の中では、子どもたちが自由に遊びまわ
る空間を奪った代わりに、子ども部屋をあてがっていきました。
それは新大陸に侵略してきた人たちが、先住民であるインディアンの土
地を奪い、インディアンを追い出し、申し訳程度に、居留地を与えて、そ
こにインディアンを閉じ込めた構図とほとんど重なるものがあります。
インディアンは自分たちの空間を追い出され、本来の生活を奪われ、与
えられた居留地で、魂を骨抜きにされていきました。
そうしたインディアンが辿っていった末路を、子どもたちも同じように
辿っていくのでしょうか。
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子育ちバイブル9ヶ条
発行者:世親
プロフィール:大学院で幼児心理学を学ぶ。温暖な九州宮崎の地で、
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配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000228833.html
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