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子どもが育つための最も重要な大原則9ヶ条とは?
 時代に関係なく通用する、普遍的で、シンプルな「子育ち方法」って、どんなもの?
 もし、子育てに不安や悩みがあれば、ここに、その答えが!

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2010/01/03
  • 部数 328部
  • メルマガID 0000228833
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2009/09/04

【子育ちバイブル9ヶ条】vol.129[因果的思考の罠]

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    子育ちバイブル9ヶ条
       
     時代に関係なく通用する、子育ち指針の9つの大原則。
     ときおり、コラムも交えながら、
     普遍的で、シンプルな子育ち最重要9ヶ条をお伝えします。 
                              vol.129

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  第1ヶ条 眠る      第2ヶ条 食べる   第3ヶ条 遊ぶ  
  第4ヶ条 あいさつする  第5ヶ条 耳を澄ます  第6ヶ条 歌う
  第7ヶ条 ゆっくりする  第8ヶ条 敬う    第9ヶ条 楽しむ




  【  第11章 】


   第129回  「因果的思考の罠」


   みなさん、こんにちは。
 
   世親です。


     前回、「数値化」が幼児教育の場に侵入してくる危険性を指摘しました
  が、その「数値化」と同様、私たちがつい陥りやすい思考方法として、「
  因果的思考」というのがあります。

   因果的思考というのは、「こうなれば、こうなる」というように、「原
  因」と「結果」を結びつける考え方のことです。

   このような「結果」になったのは、このような「原因」があったからだ、
  と考えることです。

   私たちは、そのような因果律を、当然のことと考えています。

   小さいときから、そのように教えられ、学校でもそのような思考方法だ
  けを学んでいるからです。

   このような因果的思考方法は、科学分野だけでなく、日常生活全てにお
  いて用いられています。
  
   宗教などの世界においても、「前世で~ だから、こうなった」という
  ようなことが言われます。
  
  「原因」と「結果」のつながりが、相当性をもつかどうか、科学的かどう
  か、迷信的かどうかという違いはあるでしょう。
  
   しかし、科学でも宗教でも、その他のどんな分野でも、「~だから、~」
  と「原因」と「結果」を結びつける因果的思考をしているという点では、
  どれも同じです。
  

   そうした因果的思考には、視点が過去に向かうのか、未来に向かうのか
  ということで二つに分かれます。
  
   視点が過去に向けば、原因追究的な思考となりますが、視点を将来に向
  ければ、それは目的論的思考になります。

   つまり、原因追究的思考とは、親の躾がなってない「から」こうなった
  のだ、とか、親が甘い「から」子どももこうなってしまったのだというよ
  うに、現在の「結果」をさかのぼって、「原因」を探そうとするものです。
  
   一方、目的論的思考は、「こういう結果を出すためには、このようなこ
  とをすればいい」と考える思考です。
  
   たとえば、「将来こういう学校に合格するためには、現在このような勉
  強をしなければならない」というように、未来から現在を設定しようとす
  るのです。

   しかし、いずれにせよ、こうした目的論的思考も、因果的思考であるこ
  とには変わりはありません。

  
   こうした因果的思考は、一見、客観的であるかのように見えますが、実
  は、多くの論理的飛躍と虚構をはらんでいるのです。
  
   たとえば、子どもに何か問題があった場合、その「原因」は、たいてい
  は親とみなされることが多いでしょう。

   割と単純に、子どもの問題については、親にその「原因・結果」が求め
  られます。

   しかし、それはあまりにも単純化しすぎです。

   親の躾がなっていない子でも、問題を起こさない子どもはいますし(む
  しろ、親を反面教師として、かえって立派に育つ場合もあります)、甘く
  育てたからといって、必ず問題児になるというわけではないのですから。

   ですから、一律にそうした親の行動が「原因」で、子どもの問題行動の
  「結果」が生じたとは言えないはずです。

   では、親ではなくて、その子本人の性格が「原因」なのかというと、必
  ずしも、そうとも言い切れません。
  
   それらは原因の一つではあったとしても、原因のすべてであることはあ
  りえません。

   つまり、ある「結果」について、その「原因」は一つということは普通
  考えられず、無数に多くの「原因」が複雑に絡み合っている、と考えるほ
  うが現実的でしょう。

   そうだとすると、それらはもはや「原因」とはいえず、ただ同時存在的
  に、お互いに近接して存在しあう関係だけであって、「原因」が「結果」
  を引き起こすという因果の連鎖とは言えなくなってしまいます。

   なぜなら、そうした、他の因果連鎖はいくらでも無数に存在しうるから
  です。


   確かに、因果的に物事を考えることも、とても大事なことです。

   しかし、物事の見方というのは、因果的思考だけでは、とても偏向して
  しまいやすいのです。

   すべてのことを、人間のことも、自分の子どものこともすべて、因果的
  思考で片付けるならば、それは機械的思考に陥ってしまう危険性がありま
  す。

  「こうすれば必ずこうなる」「こうなったのは必ず原因があるはずだ」と、
  あたかも機械のスイッチを入れれば機械が作動するかのように、全てを捉
  えてしまいかねません。
  
   結果に問題があったら、機械を修理するかのように、原因を探り当て、
  それを除去することだけに専念してしまうということにもなりかねません。
  (特に装置や機械に囲まれている現代なら、なおのことです)

   人間は、子どもは、機械ではありませんし、まして、スイッチのような
  ものなど、どこにもありません。
 
   そもそも、子どもはあなただけが原因で生まれてきたものではありませ
  んし、また、機械のように、あなたの目的に沿って作り出されたものでも
  ありません。

   ただ、親と子と、同時存在的に存在しているのです。

   そこには、目的も、原因も、さらには結果などというものはありません。

   親と子は、無目的に、お互いがお互いを好きでいられる存在のはずです。

   そうしたなかに、あえて、「目的」や「原因」などを強引に割り込ませ、
  因果的思考だけですべてを捉えようとすることは、子どもの息を詰まらせ
  てしまうでしょう。

   そして、さらには、子どもの心の内面の魂というものをも、詰まらせて
  しまいかねません。


   因果的思考だけではなく、目的や因果から離れた、より広がった思考で
  物事を見つめなおすと、より豊かに、より楽しく、子どもたちの世界が見
  えてくるかもしれません。
  
        

     最後まで読んでいただき、ありがとうございます。  

    ご意見・ご感想、講演のご依頼などございましたら、下記メールアドレ
  スまで、お願いいたします。

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   子育ちバイブル9ヶ条

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