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みるみる「冠詞力」をつけるマガジンです。講師歴20年の「講師K」による「ネイティブ・スピーカーも知らない」体験的冠詞学習法をお見せします。

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2008/04/13

〜わが冠詞洞察の日々〜

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発信日:4月13日     
マガジン:第35号
          
          
       
           私はこうして『冠詞力』をつけた!
         
             〜わが冠詞洞察の日々〜

                エビローグ
              
              
  
序■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■エピローグ


   クラスの年度が変わり、あわただしく2008年度の研修や準備などで時間を
   
 大幅にとられてしまいました。挙句、配信するのが二週間も遅れてしまい、誠
 
 に申しわけない次第です。
 
 
   今回の35回をもちまして本講座の終了とさせていただきたく、エピローグ
   
 と題し、「さらなる冠詞への誘い」をあるストーリーで新たな風景の旅へ一緒
 
 に出てみたいと思います。本項はエピローグですが、冠詞の散策はこれからも
 
 気の向くまま、思うままのスタンスで受け止め、続けていただきたいと思いま
 
 す。
 
 
                                                            講師K
 
  ----------
本■もし・・・■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■エピローグ
    ----------
    

   もしあなたが映画「キャスト・アウェイ」のように、無人島に漂着してし
   
 まったら、救援隊がくるまでどんな生活が待っていることでしょう?とにかく
 
 生きてゆかねばならないのですから、衣食住は確保しなければと本能的な閃き
 
 のもと、毎日を過ごすことになるのかもしれません。
 
   
   いや、そんなことより、まず自分と同じ人間が近くにいるかどうかを確か
   
 めたくはならないでしょうか?自分しか生きていない、周りにはことばの通じ
 
 る生き物がいないとなれば、「ことば」を話す必要もなくなってしまう。
 
 
   いや、そうじゃないかもしれない。自分が一人ぼっちであっても、ことば
   
 は等しく重要になるのかもしれません。他人がいない分だけ自分の存在が危う
 
 くなる、そんな自分になるのが怖い、だから自分を確保したいがために、「自
 
 分の記憶」をどこかで保存したいという衝動にかられるということは考えられ
 
 る可能性です。


   とにかく自分は生き続けてゆきたい、と宣言しなくても、誰に語らなくて
   
 もはっきりと自覚できる「自分」があるとしましょう。そこに同じく自分は生
 
 き続けたいと語らずともはっきり自覚している別の人間が出てきたとしましょ
 
 う。二人は生きるために食を求め、安全に寝るための住処を作り、気候・天候
 
 に合わせた衣服を調えるようとするでしょう。理屈で動くのではなく、本能で
 
 動くことになりますが、生きる術を生み出すのは人間が賜わった「思考」とい
 
 う能力のおかげです。
    
    
     二人はまず「水」の供給源を確保しようと探索をはじめます。しばらくし
     
  て二人はある水源を見つけますが、そこは匂いが異様に鼻をつく熱い鉱水であ
  
  るとわかり、飲料水には向かないと判断しました。飲み水を見つけないと生き
  
  続けることは困難です。二人はさらに探索を続けると、ほどなくして小さな川
  
  を見つけます。水は澄んで外気の明るさをいっぱい反射しています。この川の
  
  水は飲めるとわかり、ここを飲料水の水源と決めることにしました。
  
  
    さて、決めたからには「名前」をつけたくなるのが性です。川はこれまで
    
  ひとつしか見つけていないので、川に名前がなくてもいいのでしょうが、水は
  
  二種類あります。湧き出てくる鉱水は毒が混ざっている可能性も高く、安易に
  
  飲むことはできません。なのでまず「水」の明確な識別が必要になります。二
  
  人は相談して、飲める方の水を water と呼ぶことにし、飲めないほうの水のこ
  
  とを the water と呼ぶことに決めました。
  
  
    なぜ飲めないほうに定冠詞を配したのか?二人は英語が母語ではなく、い
    
  ずれも外国語として使っています。そのような意味で、英語が正確に伝わらな
  
  いと誤解が生じ、生きてゆくためのコミュニケーションに支障をきたします。
  
  そこで二人は、間違いのないよう、「飲んじゃあいけない」ほうの水に警告を
  
  発するが如く "the" をつけ加えたのです。
  
  
    これは考え方によっては、まったく逆さまの状況を設定してみてもいいで
    
  しょう。飲めるほうだけを "the water" とし、それ以外はすべて water とい
  
  う非特別なものとして扱うのです。二人は水源がまだふたつしか見つかってい
  
  ないので、飲める水のほうを the water とすることに決定したのです。飲める
  
  ほうが重要だからです。
  
  
     さて、水源の水はこれでいいとして、この目の前を流れる川にもやっぱ
     
  り名前をつけたくなりました。そこで二人は話し合った結果、川の水が空の青
  
  をいっぱいに受け入れ、とにかく透き通った「青」であり、「青い川」という
  
  意味を込めて
  
  
     "Blue River"
     
     
  と名付けることにしました。
  
  
     ところが、探索をつづていてゆくと別の川に出くわしました。この川は
     
  同じように青々として外気の光をまぶしく反射しています。二人はさっき「青
  
  い川」を見てきたばかりで、しかも、この川の色はさらに青かったのです。二
  
  本の川はいずれも青が基調なので、なるべく「青」を名前からはずしたくはな
  
  い。そこで新しいほうの川を
  
  
     "The Blue River" 
     
     
  と名付けて気がついたのは、最初に発見した川の名前とほとんどかわらないと
  
  ころなのです。そこで二人はこう考えたのです。最初に見つけたほうは、はじ
  
  めての「川」だったから、川の部分を強調すること、二番目に見つけたほうは
  
  とにかく青がきれいなので、以下に修正することにしたのです。
  
  
     "River Blue"
     
     "The Blue"
     
     
  River Blue は「川」が主語、Blueは述語という配列になっていますから、川に
  
  トーンができています。The Blue は思い切って River を切りとることにより
  
  単語のインパクトを強くさせようとしたのです。そしてこの The にすべてを注
  
  入しようと考えたのです。そう、「青いヤツ」という気持をこめて。
  
  
     しかし困ったことに、川の形状がよく似ているため、どっちがどっちな
     
  のかわからなくなりそうだ、と同時に二人は思いつきました。そしてこれもほ
  
  ぼ同時に、二つの川の間に小さな山があることに気づいたのです。そしてどち
  
  らともなく、この山を
  
  
     "Mount Small" 
     
     
  と名付けることにしました。一瞬 Small Mountain ではダメなのか、と二人は
  
  考えたのですが、よくよく辺りを見回すと、さらに小さい小山の峯があちこち
  
  に見えるので、Small Mountain が音として発音すると small mountain と識別
  
  することが不可能な上、不定冠詞をつけて a small mountain 、または複数の
  
  small mountains に聞えたりすることもあり、非常に紛らわしい。Mount Small
  
  とすれば、ひとつだけしかないことになりますから、間違えることが少なくな
  
  る、と納得したのです。そして川の目印になる Mount Small は非常に重要なの
  
  で、そのはるか後ろにそびえる低い山の峰を
  
  
       "The Small Mountains" 
       
       sdfa 
  つまり、「小山連峰」という風に名付けてこの水源の一枚の絵を作ることに同
  
  意したのです。さて、住処を得るなら水源の近くがいい、しかし、集中豪雨な
  
  どによる洪水から逃れるため、少し小高い丘を目指し、二人はこれから川沿い
  
  を歩いてゆくのです・・・
  
  
  
  
結■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■エピローグ
  
  
     本能的に自分の生活感からくる言葉の定着化に冠詞と名詞の動きを入れ
     
  てたとえてみたわけですが、いかがでしたでしょうか?冠詞にはルールがある
  
  のですが、ルールの中に状況を入れるのではなく、状況に合わせて冠詞は生き
  
  物のように動き回ることがお伝えできればと思って架空のお話のはじめの部分
  
  を書いてみました。このように、ストーリー・テリングと並行して冠詞の誕生
  
  を物語る方法もあるのですが、これは現段階発展中なので、いずれ機会があれ
  
  ばご紹介したいと考えております。
  
  
     長い間お付き合いしていただき、ありがとうございました。次回には以
     
  前にもお伝えしていました通り、有料メルマガを予定しております。それまで
  
  しばらくメルマガは休刊となります。
  
  
     ご愛読いただき、重ねて御礼申し上げます。
  
  
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■エピローグ
 
発行人:講師K

URL:http://i-am-koushi-k.cocolog-nifty.com/blog/
        http://eigakyokoushik.blog96.fc2.com

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