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2009/08/31

ペットビジネスで独立開業・犬のくらし

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   ペット業界発! ペットビジネスから犬や猫を守る
   Vol.003 2009年8月31日(月) 発行
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 ペットビジネスで独立開業・犬のくらし 
 http://www.pet-business.net/


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  第1章『ペットと飼い主の「幸福」を考えるビジネス』
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金儲け主義の悪質な業者が悲劇を助長させる

また、一部の悪質な繁殖業者(ブリーダー)により、自治体に持ち込まれる犬
や猫も多い。可愛い子犬や子猫は欲しがるが、その可愛いらしさのピークが過ぎ
たペットは商品価値がなくなる。商品なら過剰在庫ということになり、会社の経
営を圧迫することからできるだけ早く処分しようと低価格でディスカウントショ
ップなどへ売りさばかれる。しかし、犬や猫といったペットの場合、無償で譲渡
できればいいほうで、なかなか善意の飼い主を見つけるのはむずかしい。売れ残
ったからといって自分のところで飼育するには、餌代やワクチンをはじめ、自治
体への登録料や狂犬病の予防接種料など経費がかかるために、自治体の動物愛護
管理センターへ持ち込むことになる。

それはブリーダーだけではなく、悪質なペットショップでも同様である。前述の
高級犬18頭を路上に捨てたという話は、ペットショップを開くため、10〜20万円
のいわゆる血統書付のブランド犬をペットショップから譲り受けたり買ったりし
たもので、結局は、餌代など費用がかかる上に、排泄物の清掃やトリミングなど、
適正な世話をしないと悪臭がするために手間もかかる。そのため飼いきれなくな
ったから、路上に捨てたという。

いま、人間の世界でも子供や高齢者への虐待が問題になっているので、虐待が暴
力など体に危害を加えるだけではなく、育児放棄や介護放棄といった、保護者な
どが子供や高齢者・病人などの世話をするべき相手を放置する、いわゆるネグレ
クトも含まれることはご存知のかたも多いだろう。ペットを路上に捨てることは、
飼育放棄であり、動物虐待に当たる。また、十分な水や餌を与えず、散歩や糞尿
の掃除をしないなど劣悪な環境で犬猫などのペットを飼うことも虐待だ。

では、一般に虐待にはどういうケースがあるのかというと、ひとつは、故意・意
図的な虐待である。わざと動物に殴る蹴るなどの危害を加えたり、水や餌を与え
ないで衰弱させたり、捨てる、などだ。2つめは、無知・怠慢による虐待で、犬
をつないだまま散歩もさせない、狭いケージに閉じこめたまま、あるいはその動
物にふさわしくない食べ物を与える、病気になっても手当や世話をしない、など。
3つめは、社会的な虐待で、極端に狭いケージ、不自然な餌、経済効率優先で動
物の福祉をかえりみない飼育方法などだ。3つめの社会的な虐待は、一般的にペ
ットショップや繁殖施設、実験施設、畜産施設などで見られるケースである。

また、虐待には飼い主の故意や無知などによって起こることもあれば、第三者が
引き起こすこともある。つまり、他人が飼っている犬や猫などに危害を加えるこ
とだ。この動物虐待に関しては、1970年代以降の米国で凶悪犯罪者や暴行事
件の犯人などに過去の動物虐待経験と関連性が高いことがわかり、注目を集める
ようになった。

日本においても、88年から89年にかけて起こった東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事
件の犯人が年少時より動物に残虐な行為を繰り返していたという証言や、神戸連
続児童殺傷事件を引き起こした少年が猫を殺害し、その死骸を放置して周囲の反
応を楽しんでいたとか、奈良市小1女児殺害事件の容疑者がたびたび勤務先の犬
を蹴っていたなど、凶悪事件との関連性を指摘する声もある。

一方、幼少時に虐待を受けた子供の中には、自分の受けた虐待行為を動物に対し
て行なう傾向が見られるという。子供が幼い時期には、とくに男の子は昆虫の羽
根や足をむしりとる行為やペットを乱暴に扱うといった行為が見られることもあ
るが、普通、そうした行為は成長するにつれておさまる。

しかし、一部には20代を過ぎても動物虐待傾向が終息しないでむしろ増大するケ
ースもあり、これらのケースでは動物虐待を行わない人に比べ、暴力事件で4倍、
薬物乱用やその他の反社会的行動で3倍もの「犯罪を起こしやすい」傾向が見ら
れるという指摘もあり、動物虐待と犯罪の関連性に社会的な関心が高まってきて
いる。

そうした社会的な背景もあり、今日、私たちの意識も、「自分の所有物であるペ
ットをどう扱おうが勝手」という考えから「動物虐待は犯罪である」という認識
に変わりつつある。ところが、一方では残念ながら、悪質な業者による悲惨な事
件も起こっている。

最近は動物愛護活動をしている人や団体が増えているが、そうした活動団体に寄
せられた話である。あるペットショップ経由で、同じ業者仲間としてもあるブリ
ーダーのやっていることがひど過ぎる、最近は餌もやっていないようなので心配
だから見に来てほしいという依頼があったそうだ。東北のある地方での話だが、
積雪が多い年で除雪作業の人からも、最近犬舎への道路が除雪されていないとい
う通報があった。犬がいれば餌を与える必要があるため、急いで現場に行ってみ
たところ、目を覆うような光景だったそうだ。

犬舎の中は一見空いたケージばかりだったが、よく見ると犬の死骸が数多くあり、
ガソゴソと物音がし、その死骸からネズミがぞろぞろと走っていった。そこには
目や内臓を食べられた死骸や骨の上に皮をかぶせただけのような死骸がいくつも
あった。持ち上げると骨がぼろぼろと落ちたというような、言いようのないもの
すごい状態であったという。

現場に駆けつけた活動家が警察や保健所に通報して事件が明らかになり、翌日の
朝からブリーダー夫妻立ち会いで警察の現場検証が行われた。そのとき、犬舎か
ら20数頭、戸外の廃車の中からも数頭の死骸が見つかった。そして、ブリーダー
夫妻は、「少しずつ餌を減らして、最終的に全部死んだのは12月の暮れだった」
と供述したそうだ。

彼らは10年ほど前からブリーダーをしており、その時々に流行した犬種を何でも
扱っていたという。事件が発覚する前に倒産したペットショップから大量に犬を
引き取っていたということもわかり、餓死した犬は30頭をはるかに超える数にな
った。しかも、繁殖力のない犬は山に持っていって捨てていたといううわさもあ
り、かなり前から、愛情のかけらもないこうした行為をしていたのではないかと
いう疑いがもたれている。


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次回は第1章『ペットブームの陰でいま、何が起きているか?』の
【480頭もの犬が餓死寸前まで追い込まれた】を発行します!!

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*今後の発刊予定*

第1章 ペットブームの陰でいま、何が起きているか?

第2章 日本のビジネスに潜む問題点

第3章 欧米ペット事情見聞録

第4章 ペットと快適に暮らすために

第5章 安心できるペットビジネス

第6章 ペットIT革命にあるこれだけの利点

第7章 ペットと飼い主の「幸福」を考えるビジネス

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+[ 発行者 ]+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

 発行元:株式会社 日本ペットショップ協会
 発行元ホームページ:http://www.pet-business.net/
 編集者:犬のくらし 事務局
 連絡先:info@pet-business.net
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