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「こんな時一体どうすればいいんだ…」日常生活は迷いの連続です。誕生数秘学カウンセラー「中村建彦」が、日々ありがちな「心の葛藤」をサクッと読める物語にしてみました。主人公は「あなた」です。

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2007/05/03

スピリチュアル・ガードマン『挨拶』Vol.008

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      3分で読める物語『スピリチュアル・ガードマン』
                            2007/5/3. VOL.008

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私の名前は、「真守満寿夫(まもりますお)」。
人呼んで「スピリチュアル・ガードマン」。
あなたの身体と心と魂をお守りするのが、私の「お仕事」です。
 
本日は、あなたの「心の迷い」に共鳴して参上しました。
私は、あなたに「心の声」として語りかけ、全力でお守りいたします。

「あなたの魂が成長すること」が、なによりの報酬・・・
そう、私は魂の存在なのです。

あなたに用意していただくものは、
私の声を「聞く耳」
ただそれだけです・・・。


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この物語は、心の対話を中心に構成されています。 
佐竹  : 本日の主人公 (ショッピングセンター店員) 
スピ  : スピリチュアル・ガードマン (真守満寿夫)
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第八話 「挨拶」 


「すみません、お客様どちらまでいかれますか?」 

黒いスーツ姿の佐竹は、ショッピングセンターの駐車場から出ようとしている男性
2人組に背後から声をかけた。

声をかけられた男性は、2人とも20代で金髪、無精髭にピアスといった風貌で、
デンジャラスな空気を漂わせている・・・
2人は明らかに不機嫌そうな顔をしながら佐竹を睨みつけた。


金髪 「何か用?」

佐竹 「野球のご観戦ですか?」

金髪 「だったらどうする?」

佐竹 「あちらの看板にもありますように、野球のご観戦のための駐車はご遠慮
    いただいておりますので、お車の移動をお願いします」

金髪 「あぁ?あいつもとめてんぢゃねーかよ。なんで俺達ばっかりゆーんだよ」

佐竹 (うわ・・またこのパターンだよ) 


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その5分後・・・

駐車場隅にある【野球ご観戦のための駐車は、お断りいたします】と記載された
看板の前で、佐竹は、やりきれない表情を浮かべていた。

今日の仕事は、違法駐車取締業務。
ここから1キロ先の野球場でプロ野球が行われる日・・。
うちの店の駐車場にとめて、野球観戦に行く人達を排除するのが仕事とはいえ、
今日の成果は、20人に声をかけて移動に応じてくれたのはたったの1台。

こんなんだったら、いつも通り配送していた方がまだマシだよ・・・

「あ・・」

またもや、駐車場に車をとめ、店と反対に歩いていく親子連れが佐竹の目に映った。

気を取り直した佐竹は、親子連れにダッシュして近づいていき、いつものように
声をかけようとした瞬間・・・


心の声が佐竹に制止をかけてきた。


スピ 「謝る必要なんかないよ」 

佐竹 「お客様に対して『すみません』の、どこが悪いんだよ」 

スピ 「最初に話す言葉は、力関係を決定するからさ」 

佐竹 「じゃあ、どうすれば・・・」 

スピ 「今は朝10時半。いつも通りでいいんじゃない?」 

佐竹 「・・・」

 
佐竹は、心の声に従うことにした。


佐竹 「おはようございます。どちらまでいかれますか?」

親子 「・・野球場まで」

佐竹 「申し訳ありませんが、野球のご観戦のための駐車はご遠慮いただいて
    おりますので、お車の移動をお願いできませんでしょうか」

親子 「そっか・・仕方ないね」

佐竹  (えぇっ? そんなバカな・・)


その後の排除率は、4割にまで上昇した。
毎回のように起こっていた口論も、ほとんど揉めなくなり、佐竹のストレスは
大幅に減っていくこととなった。

まず、第一声は「挨拶」。

この魔法の言葉を手に入れた佐竹は、その後のあらゆる交渉事にも臆すること
はなくなっていった・・・。
 


「挨拶」 完



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★ 編集後記
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お元氣様です。青島守快です。

今回のお話は・・ほぼ実体験に基づいています。

はっきり言って、このような取締業務をするのは、あまり気持ちのいいものでは
ありません。人のイヤな面ばかり目にすることになるからです。


佐竹のような質問をした場合・・大体こんなパターンの返答が返ってきます。

「あいつもとめてんぢゃねーか」

「買い物すりゃーいーんだろ」

「お願い、見逃して」

「・・・」(無視して走り去る)

「ずっと歩いてきました」(あの・・車から降りるの見てるんですけど・・)


理不尽な言い訳、責任転嫁、ウソ、モラルのない行動の数々・・
この仕事をした時に、交通違反を取り締まる警察官の気持ちが理解できました。
一生懸命やればやるほど、嫌われるのですから・・なんともはや・・な仕事です。


そんな中で、絶大な効果を発揮したのが「挨拶」です。


そもそも注意を受けたときに、どうして素直に言うことを聞けなくなるかというと、
心理学でいう「心理的リアクタンス」一言で言えば「反発心」が働くからです。

人は自分の自由を守ろうとする傾向をもっており、それを侵害されたと感じれば
あえてその内容とは逆の行動をとろうとします。

子供のとき、勉強をしようと思っていたとしても「勉強しなさい」と命令されて
しまえば逆にやらなくなるといったことは誰しも経験したことだと想います。


人と交渉をする時「すみません」と切り出すと相手は心理的に優位にたちます。


そんな状況で注意をすれば、自分より立場の低い者から命令されるのですから、
当然カチンとくるものです。相手の言うことを聞こうとはしません。
もちろん強く言っても駄目。リアクタンスはさらに強まりこれも逆効果となります。

しかし、「おはようございます」など「挨拶」で声をかければ立場は対等であり、
リアクタンスは生まれにくいのです。

実際、挨拶から入ると、相手も構えることなく話をしてくれるためスムーズに会話が
進みました。しかも、排除率は5倍・・・この効果の大きさは驚きでした。


第一声を変えるだけでお互いのストレスはかなり軽減されます。

さらに笑顔をプラスすれば「余裕」も生まれ効果もアップします。


これは結構使えるコツですので、みなさんも仕事や生活に是非役立ててみて下さいね。


最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。∠(^-^)


青島守快/拝


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【タイトル】3分で読める物語「スピリチュアル・ガードマン」
【発行者】青島 守快 (あおしますかい)
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