2009/06/19
静岡銀幕週報 100
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>■■□ 静岡銀幕週報
>□■■ 第100号 2009/06/19
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┃N┃■┃作品レビュー
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┃■┃1位/2009年33作品中 レスラー
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静岡シネギャラリー左側で6月16日15:45の回。客入りは35人ほど。
1年もほぼ中盤に差し掛かって、今年公開の映画の残りのラインナップを
見る限り、今年一番の映画でほぼ確定だと思う。
10年以上前の別冊宝島に、流智美が来日中のルー・テーズ、ビル・ロビンソン、
ニック・ボックウィンクルと寅さんの映画を見に行った話を書いていた。
もちろん日本語などわからない3人、最初はただ日本で人気の映画だから、
という理由で見に行ったらしいが、しかし3人それぞれのアプローチで寅さんと
レスラーとの共通点を見出して満足したという。
この映画に関して俺が指摘しておきたいのはそれだけだ。
プロレスに限らず、死ぬまであっちの港こっちの港で女をとっかえ
ひっかえする船乗りのような、そんなノスタルジックな流れ者は90年代に
絶滅してしまったんだろうし、だから80年代最高なんだよな。そして80年代は
当たり前のようにロックがそばにあった、ということ。
そりゃロクな死に方しないわ。辛くても孤独でも泣きつくとこなんざ、ありゃしない。
そして輝けるところはリングだけ。
それがこの映画の全てだ。
予告編
http://www.youtube.com/watch?v=AHJW2GEkF3M
ランディという名前からランディ・サベージがモデルなのかと思ってたんだけど、
特に誰がモデルとか、そんなことはないみたい。あの時代のレスラーの
象徴的な存在。
ステロイドは打つわ、試合前の打ち合わせはあるわ、それもすべて全人生を
かけてプロレスラーであるため。決してプロのレスラーという意味ではなく、
法をも超える幻想の最強人種・プロレスラーであり続けることが人生の意味と
見出した以上、社会人として最低人間であり続けざるを得ない。
その姿は、職業ってものの意味を改めて問いかける。
平日はスーパーで肉体労働で生計を立て、週末はリングでわずかな
ファイトマネーを稼ぐ。彼の職業って、なんだ?金額を優先するなら
スーパー店員だろう。しかし彼は断じてスーパー店員ではなかった。
スーパー店員である時もレスラーだったからだ。
お前は何者だと聞かれて、収入の手段以外を答えられる奴がどれだけいる?
たとえば9時5時で仕事をして、あとはプライベートだと思ってる奴、お前は何者なんだ?
俺が男子プロレスを見るようになったのは、実はずいぶん遅くて90年代に
入ってからのこと。だから俺の知る男子プロレスはこの映画に描かれている
世界とはだいぶん違う。
しかし、メジャー団体とはかけ離れたマイナー団体では、この映画のような
においがプンプンしていた。
静岡で俺が見た中でいい意味で印象的だったのは、当時の静岡産業館の
新格闘プロレスで青柳館長が有刺鉄線を足に巻いて蹴りまくった試合。
94年だったっけか?200人ぐらいの観客のためにあれだけ血を流してくれたりとか。
なんてことを思いながら見ていた。
レスラーつーのは見栄っ張りで自己中の権化。そんなのは、世の中に
いくらでもいるしな。俺もそうだし。
そんなヤツらは結婚なんか向かないし、ロクな死に方しない。それを前提に
生きた方がいいようだ。
作中、娘のご機嫌を取るのに服をプレゼントするんだけど、本人が直感で
選んだ服はセンスが遺伝しなかったようで受け入れてもらえず、馴染みの
ストリップ嬢が選んでくれたものが喜んでもらえる。
女には女にしか分からない世界があるし、男には男にしか分からない世界があるようだ。
この映画は、男にしか分からない世界なんだろうか?正直、女性の感想は聞きたくない。
6月26日まで
静岡シネギャラリー
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┃R┃■┃来週なに見ようかな
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┃■┃「いけちゃんと僕」「劔岳」
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金曜日から「愛を読む人」ってあるんだけど、2-3年前にあった「君に読む物語」とは違う?
「いけちゃんと僕」は西原理恵子に思い入れがたくさんあるので必ず見る。原作も
西原理恵子の絵はこの作品のためにあるんだ、って感じ。どこまで生かせてるか。
「劔岳」は予告編見る限りは映像も素晴らしいし、なにより香川照之が出るからなー。
極限で狂ったりするのかなー。狂った日本人を演じたら香川照之は天下一品だから。
シネギャラリーは「花の生涯」、京劇女形の華やかで異常な世界。
「アンティーク」は世間一般で言うところのボーイズラブつーか、昔風にいうと”やおい”。
「映画は映画だ」はキム・ギドク。
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┃Z ┃■┃雑記
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┃■┃なーにが映画の街だ、そろそろ返上しろ
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いつのまにか「守護天使」あたりの、全国50〜100館公開クラスの
映画が、静岡市で公開されないのは当たり前になっちゃったな。
映画の街の呼称はそろそろ返上したほうがいい。
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