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2009/04/06

映画情報・批評 黒獅子の眼 vol.17

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  黒獅子の眼  ☆vol.17★
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お久しぶりです。k.onoderaです。
「映画批評k.onoderaの日記」、最近読み込み速度が遅くご迷惑をおかけし
ているかと思います。
ブログシステムを管理されている方に連絡を取ったところ、サーバーの調子が
悪いようなのです。
近日中にサーバーを移行するということでしたので、復調をお待ちください。

現在公開中の『ウォッチメン』、観に行きました。
一応、アメコミヒーローものなのですが、ヴァイオレンスとエロ描写ばっかりの、
驚愕の内容でした。
しかも、ヒーロー達がそういうことをやってるので、余計に始末が悪い!
どうしてこんな映画が撮られたのかというと、裏に政治的な主張を含ませてあ
るからなのですが、とにかく「すごいもの」を観てみたい方におすすめの映画
です。

□公開中映画 『ウォッチメン』
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こんなの観ちゃったら、もう通常のヒーロー映画なんて観られないぐらい、あま
りにも面白すぎるヒーロー映画だ。
ヒーロー映画のくせに、アメリカ本国ではRating : "R"(17歳未満保護者同伴)、
日本ではR-指定になってしまったくらい、セックスやヴァイオレンスに満ちた、
過激なシーンが随所に散りばめられている。もう完全に大人のためだけに作ら
れた、「ヒーロー映画」である。
そもそも、80年代にアメリカン・コミックとして書かれた原作からして、そういう
ものだったらしい(後にグラフィック・ノベルとして編集された)。
今回の映画『ウォッチメン』は、そのスピリットと内容を受け継ぎ、ほぼ忠実に
再現した過激作ということになる。

「ジャスティス・リーグ」という、スーパーマンやバットマン、ワンダー・ウーマンな
どが結集し悪と戦う、という設定のアメコミがあるが、この「ウォッチメン」(悪の
監視者)…というのも、そういった、オリジナルをパロディしたアメコミヒーロー達
の連合である。
で、そのような正義のヒーロー達の連合が、原作が書かれた80年代の冷戦の
時代に、実際に存在していたら一体どうなるだろうか…というのが、本作の基本
的な設定となる。
実際の世界と少し異なっている部分は、ウォーターゲート事件により追い落とさ
れたはずのリチャード・ニクソンが、何故か5期も大統領を務めているという点だ。

何故、アメコミヒーローを現実世界に登場させるという、病的な妄想世界を原作
者は描いたのか。
それは、複数の個性的なヒーロー達ひとりひとりに、アメリカの側面を投影させ、
よりリアルに、アメリカ社会の矛盾や傲慢さ、苦悩を炙り出していくことができる
ためである。
つまり、そのひとりひとりが結集した「ウォッチメン」は、アメリカそのものといえる。

続きを読む⇒
http://k.onodera.blog.ag/index.php/k.onodera/00000000000000015756


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映画の中のジョーク
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新コーナーです。
映画の中に出てくる、私の好きなジョークを紹介します。
今回は、アメリカのオタク少女の青春映画『ゴーストワールド』から。

場末のレンタルビデオショップに来た老紳士と、頭の悪そうな店員。
紳士「店員さん、フェリーニの『8 1/2』はあるかね?」
(※『8 1/2』はイタリアの巨匠の名作)
店員「は?何だそれ?知らねえなあ」
紳士「君は、『8 1/2』も知らないのかね!?」
店員「じゃあじいさん、『ナインハーフ』を借りていきなよ」
(※『ナインハーフ』は、9ヶ月半でSMを教え込むという内容のエロ映画)

(※ちなみに、『8 1/2』は、フェリーニの自伝的内容で、あまりに内省的なもの
だったために、「これは私の9作目になるが、ちょっと作品以前なのではないか」
と思ったために、「8作目以降9作目以前」ということで、『8 1/2』となったとか)
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□コラム 何故『セブン』はハッピー・エンドなのか
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デヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』についてコラムを書きました。
『セブン』をご覧になった方には、興味深い内容だと思いますので、ぜひご覧に
なってください(以下ネタバレ注意!)。
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以前観た映画をもう一度観直すと、よく新たな発見があるものだけど、今回は、
「全然考え違いをしていたんじゃないか!?」…という話。

デヴィッド・フィンチャーの『セブン』という作品は、いまだに彼のベストワンだと
思っているけれど、私はこの作品のラストを、つい最近まで、バッド・エンドだと
思っていたのだ。
「猟奇犯罪者の目論見通りに事件は終わるが、最後にモーガン・フリーマン演
じるサマセット刑事が、ヘミングウェイを引用し、それがこの絶望的なラストの一
条の希望として描かれている」…ということなんだと判断していた内容が、じつ
は逆に、「猟奇犯罪者が敗北していた!」、つまり、ハッピー・エンドだったのじゃ
ないか、ということである。…たぶん。
もしも、このエントリーを読んでいるあなたが、すでにそのことに気づいていたと
したら、この先は読まなくても良いです。

続きを読む⇒
http://k.onodera.blog.ag/index.php/k.onodera/00000000000000016134

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info@k-onodera.net

では、また次回!

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