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2007/05/19

映画情報・批評 黒獅子の眼 vol.7

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  黒獅子の眼  ☆vol.7★
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カンヌ映画祭、コンペティション部門の上映リストが
発表されました。
今回の特集は、パルム・ドールに輝くレース予想です。


■上映リスト
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ウォン・カーウァイ
My Blueberry Nights 中国

デイヴィッド・フィンチャー
Zodiac アメリカ

クリスチャン・ムンギウ
4 luni, 3 saptamini si 2 zile ルーマニア

アンドレイ・ズビャギンツェフ
Izgnanie  ロシア

クリストフ・オノレ
Les Chansons D'Amour フランス

ジョエル&イーサン・コーエン
No Country For Old Men アメリカ

アレクサンドル・クローソフ
Alexandra  ロシア

ウルリッヒ・ザイドル
Import Export オーストリア
 
カルロス・レイガダス
Stellet Licht(Lumiere Silencieuse) メキシコ 

イ・チャンドン
Milyang(Secret Sunshine) 韓国

河瀬直美
『殯の森 [もがりのもり](La Foret De Mogari)』 日本
  
クエンティン・タランティーノ
Death Proof(Grindhouse) アメリカ  

ガス・ヴァン・サント
Paranoid Park アメリカ

ジュリアン・シュナベール
Le Scaphandre Et Le Papillon フランス

カトリーヌ・ブレイヤ
Une Vieille Maitresse フランス

ファティ・アキン
Yasamin kiyisinda(The Edge of Heaven) ドイツ
 
ラファエル・ナジャリ
Tehilim フランス 

マルジャン・サトラピ
Persepolis フランス

ジェームズ・グレイ
We Own the Night アメリカ 

タル・ベーラ
The Man from London ハンガリー

エミール・クストリッツァ
Zavet(Promise Me This) ボスニア

キム・ギドク監督
Breath(Souffle) 韓国 


▼レース予想

◎本命
1.アレクサンドル・ソクーロフ
2.ガス・ヴァン・サント
3.クエンティン・タランティーノ
実力から行くと、順当にこの3人に絞られるはずだ。

★大穴
●キム・ギドク
●カルロス・レイガダス
●タル・ベーラ
過去の作品から、「なにかやってくれそう」な気がするダークホースだ。
調子が良ければ…

*配色濃厚
ウォン・カーウァイ
エミール・クストリッツァ
単純に力不足。審査員の趣向に関わらず、
このメンツで勝ち残るとは思えない。


□最近の批評 ウディ・アレン 『マッチポイント』
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この途方もなく魅力的な不倫劇を純粋に楽しみながらも、
70代に入っての、ウディ・アレンの異変をどのように認識すれば
いいのかと逡巡する。
N.Y.からロンドンの上流階級に舞台を移し、スタッフも英国で調達し、
ジャズからオペラへと音楽も変えた。
次作"Scoop "もロンドンを舞台に、最近肌の露出を減らしているらしい
スカーレット・ヨハンソンが、同じく出演している。

撮影監督のレミ・アデファラシンは、最近のアレンの、
ある程度老成して凝り固まった映像センスをナチュラルに、
かつ上品な清涼感を与えることに成功している。
『ベルベット・ゴールドマイン』、『M:I:III』の
ジョナサン・リース・メイヤーズと、スカーレット・ヨハンソンが、
不倫後、ベッドで会話するシーンなどはぜひ観て欲しい。
甘いフォーカスにヨハンソンのフォトジェニックさもあいまって、
すごいことになっている。

この映画のもつシリアスさは、コメディを得意とするウディ・アレンの
作品にしては珍しい印象を受けるが、『重罪と軽罪』、『インテリア』、
『アリス』など、こういった居心地の悪い作風はないわけではなかった。
しかし、不倫劇の合間に周到な伏線を張っておき、「アメリカの悲劇」、
「罪と罰」、または『太陽がいっぱい』を下敷きに、ヒッチコック風の
犯罪劇にシフトするあたり、なにか今回、特別に考えるところが
あったんだろうな、という感じ。

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