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2007/04/17

映画情報・批評 黒獅子の眼 vol.5

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  黒獅子の眼  ☆vol.5★
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□上映中作品 『ブラッド・ダイヤモンド』批評
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いま、googleで ”ブラッド・ダイヤモンド” と検索すると、スポンサー
サイトにダイヤモンドの業界団体組織のHPが出てくる。
この映画によってイメージダウンした、ダイヤモンドの信頼回復に努めている
ようなのだ。

実際、各国の宝石店で、お客が「これって、紛争地ダイヤモンドじゃありませ
んよね?」とか聞いたりしてるんだろうか?
2003年からキンバリー・プロセスという、ダイヤが紛争の資金源にならな
いように流通させるシステムが機能しており、現在ではブラッド・ダイヤモン
ド(紛争ダイヤモンド)は1%未満に減少していると、そのサイトは訴えてい
る。
キンバリー・プロセスに本当に実効力があるのか、わたしにはよく分からない
が、とにかくイメージに過敏なのは分かった。

エドワード・ズウィック監督は、『グローリー』や『戦火の勇気』、『マーシ
ャル・ロー』など、とにかく今日的な、深刻顔のエンターテイメントを撮って
きた。
制作会社や配給会社にしてみると、社会問題を絡めた映画は、どんどんバイオ
レンスをやっちゃっても大丈夫だという意識があるんだろうと思う。
『ブラッド・ダイヤモンド』もシリアスなテーマのわりには、かなり爽快感の
ある、爆発や銃殺のシーンが多い。

たぶん社会問題とか本気で考え始めると、自己矛盾が生じてしまうような作品
なので、気持ちを切り替えて「リアルな設定のアドべンチャー映画」と認識す
るといいんだろう。

ディカプリオが「傭兵あがりのダイヤの密売人」というダークな設定になって
いることと、中盤で殺しを行ったことから、ディカプリオが死ぬことは予想で
きる。
映画のなかで悪事を行った者は、多くの場合、断罪される運命にあるのだ。
先日紹介した、小津安二郎の『宗方姉妹』では、妻の顔をしたたかに殴った夫
が、終盤では雨に打たれ心臓麻痺で死んだ。
映画とは、そういうものである。

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映画トリビア(無駄知識)
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世界の宮崎駿監督。
『千と千尋の神隠し』取材時に、小さな女の子のいる一般の家庭に泊り込んだ。
その膨大なスケッチと観察から本作が生まれたわけだが、
いっこうに帰る様子がないため、家族の人から「そろそろ帰ってください」
と言われていた。

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□最近の批評 『夢のハワイで盆踊り』
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憧れのハワイに行きたい!しかし、やはり日本人なので、フラダンスなどでは
なく盆踊りを踊りたい。
そんな贅沢な願いを叶えてくれるのがこのタイトルだ。

もうなんか、自分のちっぽけな悩みなど、どうでもよくしてしまうパワーがあ
る。

『君たちがいて僕がいた』の主演、舟木一夫と本間千代子、そして鷹森立一監
督のプログラム・ピクチャー。夏休みに観にいきたい。
東映のサイトで予告編を見ると、パンナム航空が協力しているっぽい。さすが
商魂たくましい大川博。

ハワイで、日本の若者たちが盆踊り大会を開催しようと、ワイキキで奔走する、
よさこいソーランのコンセプトを遥かに凌駕する映画だと思う。
舟木一夫の役名が船田夏夫だったり、ハワイに日雇い農夫として、若くから住
み着いたという役を笠智衆にやらせるところからは、この作品の適当さが分か
る。

だが、本当にワイキキでやぐらを組んで、盆踊りを始めるとは思わなかった。
彼らは本当にやってしまったのだ。
佐渡おけさが若干ハワイテイストになっているところも素晴らしいが、テーマ
ソングがなんともすごい。

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