2010/02/01
★★★ 職人のグラフ作成術★Do It Yourgraph!★★★
==============================================発行部数60部== 職人のグラフ作成術 Do It Yourgraph! グラフを描くことは考えること ============================================================ ┏━━━━━┓ ┏━┫今回のお題┣━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ┗━━━━━┛ ┃ ┃ ┃ ┃ 切って並べる ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 上の枠が乱れて表示される方は等幅フォントに設定してください。 フォントの設定方法はコチラをご覧ください。 http://help.mag2.com/115.html なお、残心堂店長の顔が乱れているのは生まれつきですm(_ _)m 【毎度ありがとうございます】 前回まで、長い長い折れ線グラフを切ることについて説明しました。 (長い長い説明だった?!) ともかく、バックナンバーはコチラです。 http://archive.mag2.com/0000227259/20100113150000000.html 今回はいよいよ、切ったグラフを並べます。 【並べるルール】 元々の長い長いグラフは、横軸方向が異様に長く、縦軸方向が横方向に 比べて大変短いものでした。これを、横軸に垂直な線でいくつかに 切り分けました。 切り離した1枚1枚を、左方向に90度回転させて並べてゆきます。 ちょうど切り離した1枚が下図のような長方形ABCDだとします。 この辺ABが下に、ADが左に来るように90度回転させて並べます。 A D ┌──────────┐ │ │ │ │ │ │ │ │ └──────────┘ B C 並べるときは、1枚1枚の長方形が接するように並べます。そして 基本的に回転させた長方形の底辺(ABにあたる辺)が一直線上に 並ぶように並べていきます。 【並べた後に】 さて、こうして並べたら、のりやテープで固定しましょう。 下の図は、5枚に切ったグラフを並べてみたものの一例を示して います。 ┌───┐ ┌───┐ │ ├───┐ │ │ │ │ │ │ ├───┤ │ │ │ │ │ │ ├───┐ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ └───┴───┴───┴───┴───┘ この形状、何かに似ていませんか? そうです、棒グラフです。 そこで折れ線グラフを切って並べたものに軸を書き込んで、棒グラフに リメイクしてしまいましょう。例えば、こんな具合に…… ↑ 次│ ┌───┐ の├───┐ │ ├───┐ 流│ │ │ │ │ 行│ ├───┤ │ │ ま│ │ │ │ ├───┐ で│ │ │ │ │ │ の│ │ │ │ │ │ 時│ │ │ │ │ │ 間│ │ │ │ │ │ └───┴───┴───┴───┴───┘ 1期 2期 3期 4期 5期 この棒グラフの棒には、模様がついています。その模様は、元々の 折れ線グラフのデータです。 こうして折れ線グラフを棒グラフにリメイクすると、場合によっては 何か特定の数値の変動が引き金となって棒グラフの縦軸方向の長さが 決まるような規則性が見えてくることがあります。 ただ単にグラフを描いておしまいではなく、こうして描き直してみる ことで、新しい発見があるかもしれないのです。 【注意事項】 今まで何回かに渡って紹介した、大量のデータから作られた1枚の 折れ線グラフから棒グラフを作り直す方法を採用する際には、3点 ほど注意すべき点があります。 まず、棒グラフの模様にあたる折れ線グラフのデザインです。 通常の折れ線グラフであれば、背景色はつけるべきではありませんが、 棒グラフとして見ていただくことを考慮すると、なにかしらの色が ついていたほうが見やすいでしょう。もちろん、棒グラフの棒に色を つけたが故に元々の折れ線が見えなくなっては意味がありません。 オススメの色合いとしては「黒地に白線」あるいは「20%ぐらいの 明るいグレー地に黒線」です。 次の注意点は、大量のデータから折れ線グラフ由来の棒グラフを 作ったからといって、必ずしも何か新しい発見があるとは限らない 点です。 こればかりは何枚も何枚もグラフを描いて試行錯誤した上で何かが 見つかるかもしれないとしか、言いようがありません。試行錯誤を 繰り返し経験を積むことで、センスは磨かれるものです。 3番目の注意点は、こうして作った折れ線グラフ由来の棒グラフを 他の人に見せて説明するときの注意です。 Tufte の教科書には、今回紹介した折れ線グラフ由来の棒グラフは 登場しませんが、いくつかの数値情報をコンパクトに盛り込んだ グラフが紹介されています。可能な限り大量の数値情報を少量の インクで表現することを良しとしている Tufte ですが、「この ようなグラフは時代を先取りしすぎていて理解されない恐れがある」 といようなことも述べています。 棒グラフの棒の中に入っているスジ(折れ線)を見た人が「これは 何?」と聞く必要のないように、グラフに説明を書いておくのも 一つの方法でしょう。しかし、その説明によってグラフの簡潔さが 失われるのはもったいないことです。 《《《 C4me のつぶやき 》》》 できることなら、試行錯誤などと言わずに「こういうデータには こんなグラフを描く」というような定石を示したいものです。しかし 現時点において、我々の文明はグラフに対する定石を持たない状態 なのです。それどころか、せいぜい Tufte の教科書がある程度で、 グラフのカタログ、グラフの標本すらないのです。 ┌─────────────────────────────── │ │ 発行日:2010年2月1日(吉村作治先生の誕生日だそうです) │ 発行者:残心堂・C4me ( z-anshin@jcom.home.ne.jp ) │ 発行周期:ほぼ隔週(原則休み明け) │ 発行者webサイト: http://members3.jcom.home.ne.jp/z-anshin │ └───────────────────────────────



