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2008/03/12

■AJSS週刊メルマガ■No.53-眼のパワー(3)

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      メールマガジン   AJ Soccer School■■心身のバランスを追求■■
                                                      
                                                      MAR 12 2008 (No.53)
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        AJサッカースクール■■心身のバランスを追求■■ 第53号

本日のテーマ: 「眼のパワー(3)」
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皆さん、今週も楽しい毎日をお過ごしでしょうか♪
日本でもシアトルでもあちらこちらで可愛いピンクの梅が咲き始め、春の訪れを感
じさせてくれますね。我が家にも春をと思い、昨日はプラントの植え替えをして、
玄関周りはパステルカラーのお花達でパッと明るくなりました。

前回の内容からすると、色に目が行く私はユーミン派ということでしょうかね。我
が家のプラント達を見たら、中島みゆきさんならどう表現するのか興味津々。^o^

さて、今回から実践的な内容が紹介されているので、ぜひみなさんもお試しくださ
い!効果のほどをまたお知らせください。



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寄り眼にすると集中力が高まる
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緊張すると、胸がドキドキして心拍数が速くなります。人はそんな時、無意識に深
呼吸を繰り返します。大きく息を吐き出す事で、おのずと心拍数は下がるからです。
心拍数が適度なレベルに戻ると緊張感も収まり、心理的にも落ち着いてきます。一
見、関係がないようですが、心拍数と心理状態にもこうした関係があります。


  ★しかも、心の状態と身体の状態は、どちらが先であっても
   相互に影響しあうのです。

  ★これは眼と心、眼と身体の関係にも共通しています。


緊張すると眼はきょろきょろして落ち着かなくなります。集中すると目つきも悠然
として、たとえ素早く眼を動かしても頼もしさを感じさせます。心理状態の変化が
眼に表れる一例ですが、これも逆に利用することが可能です。つまり


  ★意識的に眼をきょろきょろさせれば精神的に落ち着かなく
   なってきます。緊張している時努めて視線を一点に定着す
   れば、自然に緊張は収まり、不思議と心は安定するのです。


劇作家の野田秀樹さんが、『役者の寄り目』と題して、興味深いエッセイを書いて
います。日本経済新聞(平成12年5月28日朝刊)の文化欄に掲載されたものですが、
その一部を紹介させていただきます。

 16歳の時、高校で役者の真似事をやり始めた。
 ある日、芝居を見た友人に「野田は、芝居の終わり頃になると眼が寄るね」と言
われた。その友人は今、裁判官になっているので、それは嘘ではなかったと思いた
い。その時、私は「ふうん」と聞き流した。
 やがて、私は一枚の絵の秘密に気づく。
 写楽の役者絵である。誰もが一度は目にした事のある、指が懐からでて曲がり、
そしてその目は、確かに寄っている。あの絵だ。
 この役者絵は、「演技をしている役者を誇張したもの」として紹介されていた。
だが私は、「ああ、この絵は誇張ではない。リアリズムだ」と直感した。そしてこ
の直感はさらに、名優白石加代子を見て裏付けられる。彼女は、その当時、舞台上
で目が寄る狂気の女優として活躍していた。「寄り目」は彼女の専売特許だった。
さらに歌舞伎には、いまだに団十郎の「睨み(にらみ)」というお家芸がある。
「睨み」とは、すなわち「寄り目」である。察するに、初代団十郎が、偶然舞台上
で集中していい芝居をしていた折に「寄り目」をしていたのに違いない。やがて、
それが、一つの型になり、今では、その型から入り、その折の団十郎に近づくとい
う逆現象になっているのではないか。
 確かにそういうことはある。
 どうしても笑えない役者は、無理して嘘の笑いをするよりも、「腹筋をこきざみ
に動かす」という、その型から、笑いを獲得する事が出来る。私があみ出した秘策
である。
 役者の腹筋が、役者の笑いを導くように、役者の寄り目は、役者の集中力、ひい
ては憑依(ひょうい)を導く。


寄り目が集中力の高まった状態と見抜く感覚、身体の現象を逆利用して表情を導く
ワザを演技の手法に取り入れている先見性は、さすがだと思います。エッセイでは、
さらにこんな表現もされています。


 だが「憑依」は、外からやってくるのではない。自らの肉体の内から出てくる。
その化けの皮を剥げば、ただの「集中力」なのだ。あけすけに言えば「寄り目」な
のだ。そして、役者はどんなに「憑かれ」ていても、「寄り目」をしている自分を
冷静に見ている目がある。たとえば、白石加代子という女優は、「寄り目」をして、
観客を感動させながら、その日の晩御飯を考えている。・・・かもしれない。


眼と心の関わりを、役者の実感、演出家の感性で見事にとらえています。



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「内の眼」を切り替えるスイッチがある
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テニスの選手が試合中、指先でガットを直す仕草がときおりテレビ画面に映し出さ
れます。これは、激しいヒットでずれてしまったガットのゆがみを直しているよう
に見えますが、選手達の目的は他にもあります。


  ★スポーツ心理学者は
   「自分の手元の具体的は何かを見つめる事で、分散しがちな気持ちを
    集中できる」と教えています。


選手達は、ピンチを迎えたりミスが続いて集中が途切れそうな時、意識して視線を
近くに寄せ、心をコントロールしようと努めているのです。

これを眼の観点からもう少し分析すると、「外の眼」を近くに引き寄せる事が、
「内の眼」を切り替えるためのスイッチの役割を果たしているとも言えます。ぼん
やりと何かを考えている(内の眼で見ている)とき、ふと外の眼がとらえた動きを
きっかけに現実に意識を引き戻されるこがあります。これと同じです。


  ★外の眼や内の眼をスイッチとして意図的に使うことで、自分の眼の
   使い方、つまりは心や身体の状態を切り替えることが出来るわけです。


私の親しい友人でもあり、テニスのプロコーチとして伊達公子、浅越しのぶら多く
の選手達を指導している小浦武志さんは、日本のスポーツ指導者の中ではもっとも
「眼と心と身体のコーディネーション」を理解し、現場で活用できる指導者です。

たとえば、大きなスタジアムのセンターコートでは、選手は暗い通路からいきなり
眩しいコートに足を踏み入れます。しかも大観衆のものすごい声援。暗がりから急
に明るい場所に出たうえ異様な熱気に打たれて、「眼が飛んでしまう」(左右に広
がってしまう)選手がいます。その状態では眼の動きが悪いばかりか、プレーに集
中できるはずがありません。

そんなとき小浦さんは、選手の眼の前にスッと指を立て、寄り目をさせます。する
と、おのずと選手の眼の状態は元に戻って、心理的にも自然な集中状態へと向かい
始めます。


  ★集中をうながすだけでなく、ときには集中過多を解消するテクニック
   も必要です。近くを見る代わりに遠くに外の眼を向ければ、集中とは
   逆の方向に心が向かいます。


集中しすぎて疲れ気味の時には遠くに目をやり、なおかつ、焦点をどこか一点に合
わせず、「どこを見るともなく、ボーッと見るような眼の使い方」で中空に目をや
ります。全身をだらっと脱力させると、気持ちは一気に大らかになります。このと
き、ゆったりと腹式呼吸をするとなお効果的です。



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眼に力を入れるのは、間違った集中だ
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ゴルフのパットなどで、「集中しよう」と思えば思うほど腕が硬くなって、思いど
おりに身体が動かない、という経験をした事があるでしょう。自分ではこれ以上な
いほど集中したつもりなのに、結果は期待はずれに終わる。いったい何故でしょう?
答えは簡単です。


  ★「集中しろ!」と周囲から言われたり自分で意識したりするとき、
   大半の人は眼に力を入れようとします。それで一見、集中したよう
   に感じます。ところが、えてして結果は良くありません。


それは実際には、


  ★眼に力を入れる
      ↓
   目の周辺や顔の筋肉が硬くなる
      ↓
   肩に力が入る
      ↓
   腕が硬直して動きにくくなる
      ↓
   身体のバランスが悪くなる


  ★集中するのと眼に力を入れるのとは違います。


目に力が入り、肩に力が入れば、やわらかい動きが生まれるわけがありません。も
ちろん、いいパッとはできません。けれど「集中しろ」と言われれば、「眼に力を
入れる」人がほとんどです。プロゴルファーでもその傾向の選手が少なくありませ
ん。グリーン上で眼を引っ張り上げるようにして芝目を読んでいる選手は、まず理
想的な状態とは言えません。いわば集中過多になっている証拠です。そのうえ、そ
れをダメな状態だと思わず、「良く集中している感覚だ」と本人が勘違いしている
と事態はさらに深刻です。

超一流選手は別ですが、一流選手にも案外、集中過多になりがちな選手が多いのは、
「眼に力を込めることが集中している状態」という誤解(間違った観念)があるか
らでしょう。

思い浮かべてみてください。パットの名手と呼ばれる青木功選手は、グリーン上で
も淡々とした眼をしています。真剣な眼差しではありますが、眼を吊り上げるほど
力を入れていません。

タイガーウッズにしても、勝負のかかるパットを沈めた瞬間にこそ、お馴染みのガ
ッツポーズを見せ、闘争心に満ちた攻撃的な眼をします。けれどパットを打つ前、
腰を沈めてグリーンを読むとき、そしてパットの体勢に入った時、眼は比較的穏や
かなレベルではないでしょうか。

上がりもせず、下がりもせず、力みすぎもせず、力を抜きすぎてもいない、とても
淡々とした眼になっていると思いませんか?それがパットにおける「適度な集中レ
ベル」なのです。




●眼が人を変える(田村知則氏・小林信也氏著、草思社)から抜粋
                         

                          



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             【ことばのエネルギー】 

           
     人々は、自分の思考を隠し通せるものだと思いこんでいる。
     しかし、それはまず習慣として速やかに具現化し、
     続いて環境として具現化する。 

           
            ジェームズ・アレン(英国、成功哲学の祖)


    *:・'゜:*:・'゜♪。.:*::.。.:*♪。 * *:・'゜:*:・'゜♪。



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発行責任者: 木下 嘉子
問い合わせ先: administrator@ajsoccer.com
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