2009/10/05
サステナブルCSRレター 2009/10/05(No.066)
■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□ サステナブルCSRレター 2009/10/05 (No.066) <ほぼ新月とほぼ満月に発行> ■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□ 《巻頭言》「企業と生物多様性(6)資源戦略としての生物多様性」 こんにちは、レスポンスアビリティ(RAI)の足立直樹です。旬のCSR情報 をお届けします。 今日は十七夜、週末の土曜日が仲秋の名月でしたが、僕は熱帯のマー シアで見ました。オイルパーム(アブラヤシ)のプランテーションの開 発が進む中、オランウータンの生息地をどう守るかという会議に出てい たのです。 前回の巻頭言※「25%削減の意味」の中で、20世紀の石油ベースの産業 から、21世紀の生物資源ベースの産業へと切り替える必要があると書き ました。生物資源は、うまく管理して使えば持続可能だからです。また、 特定の場所に局在する石油資源に比べ、生物資源はバラエティはあるも のの、基本的にかなり広い場所に普く存在するという点も見逃せません。 今後の資源戦略として、多様な生物資源に着目すべきであることは明ら かです。 ※ http://archive.mag2.com/0000226055/index.html 一方、生物資源を生産するためには必ず一定の面積が必要であり、生 産量はその面積に比例するということも忘れてはいけません。つまり、 生物資源を利用するためには、必要な資源量に応じた面積を確保する必 要があるということです。 オイルパームは非常に生産性の高い作物で、他の植物油脂に比べれば、 面積あたりで取れる油脂の量は圧倒的です。しかしそれでも、世界の需 要を満たすためには尋常でない面積のプランテーションの開発が必要で、 それがオランウータンなど野生生物の生息地を破壊しているのです。 つまり、生物資源は持続可能ではあるけれど、当然ながらその供給量 には限界はあるし、またそれを増やそうとすると他の生物の生息地を奪 うことになるのです。これがこれからの社会につきつけられる、大きな 課題になるでしょう。 幸いなことに、環境や地元社会に配慮した持続可能なパームオイルの 認証制度も動き始めています。こうした持続可能な資源を確保できれば、 それに依存した産業は持続可能である可能性が高いと言えるでしょう。 オランウータンのいる森を守ることは、オランウータンが可愛いから、 知的な動物であるからといった理由による、単純にオランウータンのた めの活動ではありません。オランウータンの住める、生物多様性の豊か な森を守ることが、人間社会にとって、さらには自分たちの企業の存続 のために必要なのです。また生物多様性の保全と両立するかたちで生物 資源を持続的に確保するためには、そこでどのようにパームオイルを作 っているかまで、企業が気にする必要があるのです。 経済がどんどんグローバル化する今日、私たちは常に最上流まで遡っ て、原材料となる資源を安定的に確保できるように戦略的に考えていく 必要がありますし、生物多様性はそのための視点としても重要なのです。 サステナビリティ・プランナー 足立直樹 ※《CSR TOPICS》でもブログの関連記事を紹介しています。 ================================ □□□ 今号の目次 □□□ 《巻頭言》「企業と生物多様性(6)資源戦略としての生物多様性」 《CSR TOPICS》 《RAIからのお知らせ》 《注目のセミナー》 ▼「ナチュラル・ステップ基礎講座」 ▼連続セミナー「人々の生物多様性」第2回水域と人々の暮らし~メコ ン河開発と日本 《季節の暦・月の暦》 《読者のこえ》 《編集後記》 =============================== ○《CSR TOPICS》―――――――――――――――――――――――● 足立直樹のブログ「サステナ・ラボ」からオススメ記事をご紹介します ▼オランウータン会議 ちょっとまた更新が途切れてしまいましたが、昨日まではマレーシアの キタコナバル郊外で、断片化したオランウータンの生息地をどう守るか という会議に出席していました。朝から晩までプログラムがビッシリの 上に、急遽この場で講演をすることになり、その準備に追われていまし た。 ※続きはこちらから... ↓ http://suslab.seesaa.net/article/129419419.html ▼出会ったときにはもう... この地球上には3千万から5千万種の生物が生息していると言われていま す。数値に大きな幅があるのは、誰も正解を知らないからです。そもそ も、科学者がこれまでに名前をつけた生物はわずか170~190万種。つま り、私たちは同じ地球に生きる仲間のわずか5%、良くてせいぜい10%ぐら いしか知らないということです。 ※続きはこちらから... ↓ http://suslab.seesaa.net/article/129008359.html ▼川が変れば、都市も変わる! シルバーウィークというのはどうもしっくり来ませんが、皆さんはいか がお過ごしでしょうか? 僕はこの休みを利用して、お隣の韓国はソウ ルに来ています。前から気になっていた場所などを訪れているのですが、 その中でも一番興味があったのがチョンゲチョンです。 ※続きはこちらから... ↓ http://suslab.seesaa.net/article/128628083.html ▼未来の食卓は給食から 遅ればせながら「未来の食卓」を見ました。とてもいい映画でした。メ ッセージが素晴らしいのみならず、南フランスの映像と音楽が美しい。 しかし、その一見美しい景色の背景にある農家の方々を取り巻く現実に は目を背けたくなりましたが... ※続きはこちらから... ↓ http://suslab.seesaa.net/article/128421555.html ○《注目のセミナー》―――――――――――――――――――――● サステナビリティやCSRに関する注目のセミナーなどをご紹介します。 ▼「ナチュラル・ステップ基礎講座」 昨年ご好評いただきました「ナチュラル・ステップ基礎講座」を今年も 開催します。国際NGOナチュラル・ステップ・ジャパン代表の高見幸子氏 を講師に迎え、持続可能性についての本質的な考え方と、バックキャス テイング手法を含むナチュラル・ステップのフレームワークの基礎を学 びます。 ◆日時:11月11日(水) 9:30~16:30(9:15受付開始) ◆場所:こどもの城 901研修室 東京都渋谷区神宮前5-53-1 TEL 03-3797-5666 (メトロ表参道駅 B2出口より徒歩8分) ◆定員:25名程度 ◆受講料:25,000円(教材費含む、税込) ◆主催:有限会社イーズ 申込方法・詳細はこちら http://www.es-inc.jp/news/001690.html ▼連続セミナー「人々の生物多様性」第2回水域と人々の暮らし~メコ ン河開発と日本 第2回では、メコン・ウォッチの木口由香氏が、多様な河川利用を紹介 しつつ、 メコン流域の自然環境とそれに依存する人びとの生活、メコン 河開発に伴い最近起きているその変化についてご紹介します。さらにリ バーリバイバル研究所の新村安雄氏が、日本の原風景、また多くの希少 生物の生物場所として注目を集めている水田生態系とメコン河について お話します。コメンテーターとして、弊社の足立も参加いたします。 ◆日時:2009年10月15日(木) 14:00~16:30 ◆場所:環境パートナーシップオフィス(EPO) 住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F http://www.geic.or.jp/geic/intro/access.html#epo ◆参加費:1,000円(主催団体の会員およびサポーター、協力団体のスタ ッフおよび会員は無料)事前登録必要 ◆主催:国際環境NGO FOE Japan、地球・人間環境フォーラム、メコン・ ウォッチ お申込みはこちら http://www.gef.or.jp/form/index.htm ○《季節の暦・月の暦》――――――――――――――――――――● ●満月(望)● 10月4日(日) 15時頃 ●十五夜(じゅうごや)● 10月3日(土) お月見とは、旧暦の8月15日と9月13日に月を鑑賞することで、前者の夜 を「十五夜」、後者の夜を「十三夜」と呼びます。十五夜の月は、サト イモなどを供えることが多いため「芋名月」とも呼ばれ、一方、十三夜 の月は、栗や豆を供えることが多いため「栗名月」又は「豆名月」とも 呼ばれます。どちらか一方の月見だけをすることは、「片見月」として 嫌われました。縁側にお供えした月見団子を、子どもたちが盗み食いを する習慣があり、団子を多く盗まれたほうが縁起がよいとされていたそ うです。 ○《読者のこえ》―――――――――――――――――――――――● 読者の皆様からのお便りをご紹介いたします。今回ご紹介するのは、 No.65に対するTさんからのご感想です。Tさん、ご感想ありがとうござ います。 いつも大変興味深いお考えや情報をご提供いただき大変ありがとうござ います。今回の御提言は全く同感です。この世界同時経済不況の谷底か らまた元の世界に這い上がろうとしている人たちには、25%はとんでも ない数字に感じるに違いありません。この世界同時経済不況はこれまで の延長戦上では解決できないことを我々に伝えるいわばフィードバック 機構が働いたものと思われます。 地球は人類だけのものではなく、す べての生き物の共有財産であり、そのことをベースに置いた新たな“生 命文明”を築くことこそ大切との思いを新たにしました。12日から16日 までバリ島ウブド村を訪問し、そこに人間の生きる原点があることを見 てきた直後だけにより強く感じました。折しも発足しました民主党政権 が、「森里海連環」的考えを取り入れてくれることを期待しながら、バ リ島訪問記を添付します。 ※句点、改行位置を一部変更してあります。 ※バックナンバーは、以下のURLからご覧いただけます。 http://archive.mag2.com/0000226055/index.html ○《編集後記》――――――――――――――――――――――――● 自宅のベランダに、プランターで家庭菜園をはじめました。無機質なマ ンションのベランダに土や植物があるだけでなぜだかワクワクしてきま す。今回種をまいたのは、ミニキャロットと白姫はつか大根、赤丸はつ かラディッシュです。 土の香り、小さな芽のやわらかな色とツヤや感触・・・朝出勤前より明 らかに伸びているのを見るのが、帰宅後の楽しみとなっています。 ほんの1ヶのプランターですが、五感をフルに楽しませてもらっていま す。(tsu) ※このコーナーはレスポンスアビリティのスタッフが交代で書いていま す。 ○――――――――――――――――――――――――――――――● 今回のメルマガはいかがでしたでしょうか。よろしければご感想をお聞 かせください。いいただいたご感想は個人名は伏せて「読者のこえ」 コーナーでご紹介させていただくことがございます。 発行: 株式会社レスポンスアビリティ(http://www.responseability.jp) 〒141-0021 東京都品川区上大崎1-1-4 ミルーム白金台402 メルマガ担当:mm@responseability.jp ※バックナンバーの参照、他のアドレスからの登録は、以下のページ からどうぞ。お知り合いにご紹介いただくときにも、ご利用下さい。 http://www.mag2.com/m/0000226055.html ※転送歓迎です。複製・転載時には事前にご連絡ください。 Copyright(c)2007-2009 Response Ability, Inc. 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