2009/03/30
サステナブルCSRレター 2009/03/30 (No.053)
■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□ サステナブルCSRレター 2009/03/30 (No.053) <ほぼ新月とほぼ満月に発行> ■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□ 《巻頭言》「どちらのルールに従うか」 こんにちは、レスポンスアビリティ(RAI)の足立直樹です。新月を少し 過ぎましたが、旬のCSR情報をお届けします。 先日、気候変動防止に向けた温室効果ガス削減の中期目標の選択肢が5 つ示されました。その幅は90年比で4%増〜25%減と目標があってなきがご としの茫洋としたもので、まさに今の日本の方向感のなさを象徴してい るようにも思えます。 プラス4%ではいくらなんでも国際世論の理解は得られない、マイナス 25%は「コスト」が大き過ぎて現実的ではない。よって、マイナス7%とマ イナス15〜16%が有力な候補なのだそうですが、本当にそんな決め方でい いのでしょうか。 気候変動を防止するためとはいえ、それで経済が大打撃を受け、企業 の業績悪化や経済の停滞を招いては一大事という声は、わからないでも ありません。生きていくことが大切ということには賛成です。 しかし、気候変動がこのまま進行してしまったときに起きるであろう 経済被害や、社会的コストを考えれば、温室効果ガスの十分な削減を行 えないことのリスクも同様にきわめて高いのです。どうも現在の議論で は、こうした気候変動によって生じる被害や、逆に気候変動に積極的に 対応することによって生じるプラスの経済効果を過小評価しているよう な気がします。 最近とみに気勢を上げている気候変動懐疑論を信じるのであれば話は 別ですが、IPCCの予測を信じれば(それを信じることがもっとも合理的 であると思うのですが)、削減中期目標はおのずと決まってくるはずで、 それが例えば経済に負の影響を与えるとしても、それは目標を修正する 理由にはならないでしょう。 なぜなら、気候変動は物理的な現象であり、私たち人間の都合を考慮 してくれるわけではないからです。気候変動を防止ないし軽減するため には、その原因を取り除くするしかありません。 既に日本はクールアース推進構想において、2020年までに世界全体で 30%のエネルギー効率の改善を提案しています。この構想を実現するため に、世界をリードするような目標こそ、日本が示すべきものでしょう。 そのような目標は、大きな経済的負担をもたらすかもしれません。現 在の産業構造をそのまま維持しようとすれば、なおさらです。しかし、 グリーン・ニュー・ディールに代表される各国の政策を生かせば、気候 変動を防止するような新しい産業を興し、新たな雇用を生むというやり 方もあるのです。 今の産業をそのまま維持することだけを考えるのではなく、気候変動 を防止し、持続可能で安定した社会を作ることを目標とする。実際には、 その方が私たちの生活を守ることになるのではないでしょうか。 自分たちの生活が重要と言うのであれば、自分たちの生活の基盤を将 来にわたって危うくしないようにすることを考えるべきです。そのため に例えば2020年に25%削減が必要なのであれば、それを新しいルールとし て受け入れ、それを守るように創意工夫を重ねることが、新たなビジネ スチャンスも産み出すはずです。 私たちは自然界のルールを変えることはできませんが、社会や経済の ルールなら変えることができます。持続可能な社会を実現するためにど ちらを優先すべきかは、明らかです。 サステナビリティ・プランナー 足立直樹 ※《CSR TOPICS》でもブログの関連記事を紹介しています。 ================================ □□□ 今号の目次 □□□ 《巻頭言》「どちらのルールに従うか」 《CSR TOPICS》 《RAIからのお知らせ》 ▼ナチュラル・ステップ基礎講座 「持続可能な企業のつくり方」 《季節の暦・月の暦》 《読者のこえ》 《編集後記》 =============================== ○《CSR TOPICS》―――――――――――――――――――――――● 足立直樹のブログ「サステナ・ラボ」からオススメ記事をご紹介します ▼製造派遣ゼロに!? 株価は多少持ち直したものの、それ以外には相変らず景気の悪い話が続 きます。そんな中、唯一「グッド・ニュース!」と思ったのは... 昨日 17日の日経新聞、「リコーやトヨタ系、製造派遣を原則ゼロ 直接雇用 にシフト」という見出しです。 ※続きはこちらから... ↓ http://suslab.seesaa.net/article/115878972.html ▼ついに引導? 中期目標についてなかなか結論が出ない、というより腰が引け気味の日 本ですが、業を煮やした(?)EUから、ついに引導を渡されそうな状況です。 ※続きはこちらから... ↓ http://suslab.seesaa.net/article/115712610.html ▼結婚できない、子供持てない 非正規雇用が様々な点で働く人に過度の負担を強いることは繰り返し指 摘されてきています。特に最近では、不況の中、真っ先に職を奪われ、 まさに人間が「景気の調整弁」として使われてしまっています。そして、 そうした方々の中には、次の日からの住む場所や食べるものに困る方も いて、やっと問題と考えられるようになりました。 ※続きはこちらから... ↓ http://suslab.seesaa.net/article/115654817.html ○《RAIからのお知らせ》 ―――――――――――――――――――● ▼ナチュラル・ステップ基礎講座 「持続可能な企業のつくり方」(再掲) 企業や組織、さらには社会を持続可能にすると言っても、具体的にどう したら良いのか、お困りの方も多いと思います。ナチュラル・ステップ の提唱する「4つのシステム条件」を中心としたフレームワークは、組織 が「持続可能な社会の原則」に従った姿に着実にステップアップしてい くための指針として数多くの企業・自治体で導入されてきました。 本コースを修了すると、講義・ワークショップを通じて、ナチュラル・ ステップの考え方を生かして、ご自身の企業や組織の持続可能な将来像 を描き、行動計画を立てることができるようになります。どうぞふるっ てご参加ください。 ◆日時:2009年4月23日(木) 9:30〜16:30 ◆会場:こどもの城 研修室904(東京都渋谷区神宮前5-53-1) http://www.kodomono-shiro.jp/access/index.shtml ◆受講費:25,000円(教材費含む、税込) ◆定員:25名(定員になり次第締め切り、最少実施人数20名) ◆講師:メインファシリテーター:高見幸子 国際NGOナチュラル・ステップ・ジャパン 代表 サブファシリテーター:足立直樹 株式会社レスポンスアビリティ 代表取締役 国際NGOナチュラル・ステップ・ジャパン 運営委員 ◆主催:国際NGOナチュラル・ステップ・ジャパン http://www.tnsij.org/ 共催:株式会社レスポンスアビリティ ◆内容 講義とワークショップにより、持続可能性についての本質的な考え方 と、バックキャステイングの手法を含む、ナチュラル・ステップのフ レームワークの基礎を確実に身につけていただくコースです。 ◆お申込み 「4/23ナチュラル・ステップ基礎講座参加申込み」の件名で、下記要項 をご記入の上Eメール又はFAXでお申し込み下さい。 折り返し、受講費のお支払い方法についてご案内します。受講費のお支 払いをもって正式受付とし、受講票を電子メールでお送りいたします。 ---------------------------------------- 件名:「4/23ナチュラル・ステップ基礎講座参加申込み」 お名前/フリガナ: ご所属: 部署・役職: TEL: ご住所: Eメール: ※もしよろしければこの講座をどこでお知りになったかご教示ください。 ( ) a. 弊社メルマガ「サステナブルCSRレター」 ( ) b. 弊社のウェブサイト ( ) c. 職場・知人・友人からのご紹介 ( ) d. その他 ( ) ------------------------------------- ※お申込後、数日経ちましても受付票が届かない場合は、メール送受信 のトラブルの可能性があります。お手数ですが、下記までお問合せくだ さい。 ◆お問い合わせ 株式会社レスポンスアビリティ 担当:加治・前田 〒141-0021 品川区上大崎3-7-8 しろがねロッカス401 Tel: 03-6303-9799 Fax: 03-6303-9798 E-mail: seminar@responseability.jp 詳しくはこちら http://www.responseability.jp/index.php?TNS02 ○《季節の暦・月の暦》――――――――――――――――――――● ●新月(朔)● 3月27日(金) 1:06 ●花祭り(はなまつり)● 4月8日(水) 灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)ともいい、お釈迦様の誕 生を祝う行事です。様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作って、 その中に灌仏桶を置きいて甘茶を満たし、誕生仏の像をその中央に安置 し、柄杓で像に甘茶をかけて祝います。キリストだけでなく、お釈迦様 の誕生も祝いたいですね。 ○《読者のこえ》―――――――――――――――――――――――● 読者の皆様からのお便りをご紹介いたします。今回ご紹介するのは、 No.52に対するNさんからのご感想です。Nさん、ご感想ありがとうござ います。 〜〜〜〜 第052号、有難うございました。 春分で、思い出すことがあります。 二年前に、赤道直下のアマゾン河流域で数泊致しました。 日の出、日の入共に、6時2分でした。(連日) 〜〜〜〜 ※句点、改行位置を一部変更してあります。 ※バックナンバーは、以下のURLからご覧いただけます。 http://archive.mag2.com/0000226055/ ○《編集後記》――――――――――――――――――――――――● 週末に友人の結婚式で名古屋に行ってきました。製造業に勤めている人 が多く、どこも生産調整をしていて厳しいという話を聞きました。また、 今まで環境や社会的な話をあまりしていなかった友人と雇用や格差、環 境の話をして、この問題に関心が高まっているし、「持続可能性」とい うことも非常に重要だと受け止められていると感じました。今の経済状 況だからこそ、どんな社会を目指すのかを一人ひとりがしっかり考え、 持続可能な社会を作っていかなくてはならないと思いました。 (ck) ※このコーナーはレスポンスアビリティのスタッフが交代で書いていま す。 ○――――――――――――――――――――――――――――――● 今回のメルマガはいかがでしたでしょうか。よろしければご感想をお聞 かせください。頂いたご感想は個人名を伏せて「読者のこえ」コーナー でご紹介させていただくことがございます。 発行: 株式会社レスポンスアビリティ(http://www.responseability.jp) 〒141-0021 東京都品川区上大崎3-7-8 しろがねロッカス401 メルマガ担当:mm@responseability.jp ※バックナンバーの参照、他のアドレスからの登録は、以下のページ からどうぞ。お知り合いにご紹介いただくときにも、ご利用下さい。 http://www.mag2.com/m/0000226055.html ※転送歓迎です。複製・転載時には事前にご連絡ください。 Copyright(c)2007-2009 Response Ability, Inc. 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