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私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となってアルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育するノンフィクション物語です。上司も同僚も外国人、生徒はもちろんアルジェリア人、日本人は私たった一人でした。

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2008/06/26

ここは地の果てアルジェリア【第66号】

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                       ┌──────────┓
                       │ 第66号 2008.06.26 │
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│ ここは地の果てアルジェリア 技術移転奮闘記   │ 永尾 良一 │
┗─────────────────────────┴───────┛

│ ☆私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となって
│  アルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育する
│  ノンフィクション物語です。

│ ☆上司も同僚も外国人、生徒はもちろんアルジェリア人、
│  日本人は私たった一人でした。
│ 
│ ☆昔の同僚がアルズーの日本人宿舎にいた。
│  彼らとはドライブに誘ったり、夕食に呼ばれたりして長く続いた。
│  
┗─────────────────────────────────…
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│  初めての旅ビスクラ1 │
┗───────────┛…………………………………………………………
 はじめてアルジェリアに赴任して3ヶ月も経たない頃、この国を旅してみた
い気になった。

30代半ばの先輩と、50歳過ぎの通訳と連れだって、地中海から
250キロメートルほど南下した内陸部、ビスクラというオアシスの街に
旅することになった。

ここに来る前はフランス語のフの字も話せず、赴任してからぼちぼち始めた。
よってその時はほとんど話せない。

朝6時のバスがある。ビスクラ行きの直行便で、4時間ほどで着く。

初夏の頃であるから、6時と言えば相当明るい。始めて見る雄大で肥沃な緑
が、だんだん南に行くに従い、草も生えぬ土漠の景色に変わっていく。それ
もまた壮大である。

車内のラジオからは絶えずアラブ民族の音楽が流れ、何時始まり、終わると
もつかぬ単調なメロディーが延々と続く。

いつのまにか寝ていたようだ。暑さに目が覚めると、そこはオアシスの街ビ
スクラだった。

バスを降りると暑さと乾燥した空気の中に、近くの市場から来る、野菜や羊
肉の腐りかけた臭いが混じる甘ったるい空気が、異国に来た実感を呼び覚ま
す。

少しふらつく足どりで、車酔いと砂漠からの乾いた風、太陽の日差しと照り
返しの中で、頭は朦朧として歩いているが、その間にも意識の中では、遠い
日の夏休みのことを考えていた。

さてここからは、とくに予約もしてないが近くのホテルを探して歩き出す。
暑い。とにかく暑いが、汗はかかない。

背中と頭に、じりじりと焼け付く太陽を感じながら歩いていくと、蝿が
寄ってきて、水分のある唇と目にたかる。手で追い払ってもまた寄ってく
る。唇を蝿が這い回る奇妙な感覚をここで初めて知った。

道端に座った行商の男達や、そのそばにいるまだ4、5才くらいの少女の目
と唇にも蝿が何匹かたかり、それを追い払おうともしない。むずむずとして
その汚さに思わず唾を吐くが、するとその唾が付いた唇に向かっていよいよ
蝿が寄ってくる。

ようやく、とある1軒のホテルに着いた。『ホテル・オクバ』とある。白壁
で周りの建物と比べても造りがよく、外国人が快適に泊まれそうなところで
ある。

チェックインして部屋にはいると、中は大きなベッドが2つあり、リビング
の応接セットと共に、かなり広い空間がゆったりと取ってある。
気に入った。

ベッドに横になってみると、朝早くからバスに揺られここに来たのが、つい
先程とは思えないほど、この町の雰囲気は別世界の感があり、異国に来たよ
うな錯覚に陥る。もっと南に行けばどうなるのだろうか。

少し休んでホテルを出てみると、裏手にはナツメヤシの林が見られ、それが
まさにオアシスの木陰を作っていて、数百本いやそれ以上かも知れない高木
が連なって、森に近いほど鬱蒼としている。

3人連れだって散歩を始めた。先程の市場のあたりまでやってくる。
市場は朝早くから開かれるが、午前の終わりには大方が引き揚げてしまう。
暑くて鮮度が落ちるからだろうか。残った野菜や果物、肉類は腐臭を放ち、
それが今日の成果を物語っている。


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─《★編集後記★》──────────────────────────
最近になって知ったが、ビスクラにはビスクラ大学があって
そこにはインターネットがつながっている!
驚くほうがおかしいのかもしれないが、いまや大学やちょっとした学校は、
すべてインターネットが通じているのが当たり前の時代となった。

こちらから言わせると電話、ファックス、テレックスの時代を一足飛びにとば
してインターネットの時代に突入した様な気になるのである。
そしてこのメルマガもアルジェリアで読んでくれている人々がいる。
……………………………………………………………………………………………
最後までお読みくださりありがとうございます。
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編集・発行 永尾良一
ここは地の果てアルジェリアweb → http://www.yoonnet.com/algeria/

発行部数:128
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