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私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となってアルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育するノンフィクション物語です。上司も同僚も外国人、生徒はもちろんアルジェリア人、日本人は私たった一人でした。

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2008/09/11

ここは地の果てアルジェリア【第75号】番外編8

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                           ┌──────────┓
                           │ 第75号 2008.09.11 │
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│  ここは地の果てアルジェリア 技術移転奮闘記      │ 永尾 良一 │
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│ ☆私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となって
│  アルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育する
│  ノンフィクション物語です。

│ ☆上司も同僚も外国人、生徒はもちろんアルジェリア人、
│  日本人は私たった一人でした。

│ ☆意外な展開の多い少年ローランとの旅。
│  用事があるし毎回ホテル住まいも大変だし、、、
│  と思っていると、ローランが良いところを知っているという。

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│ ローラン(その3) │
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 連れて行かれたのがパリ郊外のキャンプ場である。
そこまでの電車賃は払わない。無賃乗車の常習者みたいで私は別のやり方で払わなくて済んだ。
やりかたは読者には教えられない。
それでもローランは2回目か3回目にとうとう捕まって罰金チケットなどをもらっていた。
私も1回はちゃんと切符を買った。

 フランスのシステムでは改札の時に切符を持ってないと違反切符をもらう。問答無用である。
よほど混雑する時期はお目こぼしがあるようだが通常の季節にはそれはない。
お目こぼしといってもそこで切符を買うのは日本と同じである。
日本と違うのは通常の季節に改札で(車掌が切符を見て回るとき)切符を持ってなければアウトである。

 それはよしとして、キャンプ場に着いた。テントを張ってローランとともに潜り込む。
私は自分の寝袋に潜り込むがローランはそんなものはない。
どうして俺にはないと言われてもないものはない。
しかたなく私の寝袋の余っている部分にしがみつき寝た。

 翌朝起きて私はある会社の面接にいく。
ローランはパリの友達に会いに彼らがたむろするカフェに行く。
午後の5時にパリのあるカフェで待ち合わせの約束をして出かけた。

 今となってはどこのどんな会社と面接をしたのか覚えていない。
しかし言えるのは、前に勤めていた会社の関連会社から声がかかり再びアルジェリアに
行ったことからこの会社に雇われはしなかったことだ。

そうした用を済ませ夕方待ち合わせのカフェに行った。

 そうしたら今まで意気揚々としていたローランが涙声で「あのーボク家に戻らないと・・・」
みると母親が後ろに控えている。
そういうことかと納得し2人の荷物を入れたコインロッカーまで歩いていく。
終始涙声であった。相当母親にしかられたのだろう。
まあ幸いなことに私へのおとがめはなしである。

 警察にでも通報されたら相当やばかったに違いない。
そうして彼との旅も終わりパリを離れることとなった。
思えばここ2,3日は結構楽しかった。
フランス人の子供がどんな生活をしているのか少しは分かった。

いたずらがひどいときは

 Tu veux une histoire de KARATE ? 「てめえ空手の技を食らいたいか」
とか冗談で言うと

 Pitie! 「どうかお情けを」
と手を合わせて哀れみを乞うポーズをするのである。
それが何とも滑稽だった。



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─《★編集後記★》─────────────────────────────────
ローランとの話はこれで終わりと思っていた
そうしたら新学期の9月を過ぎてポーという小さな町、ヒッチハイクを始めた町の
下宿していた室にやってきたのである。母親連れである。

なんでもローランは平日は寮に入っているが、土、日はローランが家に戻り、
戻ってもろくな事はしないので監督の意味もあって預かってくれという母親からの
たっての願いである。

そのために自宅を提供するという。それは断ったがローランを受け入れることは承諾した。

よほど気に入られたものである。
というか、親がよほど不甲斐ないのであろう。
察するに父親は単身赴任でパリにいて、母親が息子を寮生活させているが
その愛情が足りないため息子が何かと問題を起こす良くあるパターンと踏んだ。

彼は2週か3週、土曜日に泊まりに来て、日曜の夜帰って行ったが
そのあとはどこかに行ってしまった。
母親から感謝の言葉を手紙で貰い、どうしようもないんですと半ばあきらめの内容であった。

パイロットになりたいと言っていたローランとはその後会うことはなかった。

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最後までお読みくださりありがとうございます。

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編集・発行 永尾良一
ここは地の果てアルジェリアweb → http://www.yoonnet.com/algeria/

発行部数:133
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