2008/09/04
ここは地の果てアルジェリア【第74号】番外編7
┌──────────┓ │ 第74号 2008.09.04│ ┏──────────────────────────┴──┬───────┤ │ ここは地の果てアルジェリア 技術移転奮闘記 │ 永尾 良一 │ ┗─────────────────────────────┴───────┛ │ │ ☆私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となって │ アルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育する │ ノンフィクション物語です。 │ │ ☆上司も同僚も外国人、生徒はもちろんアルジェリア人、 │ 日本人は私たった一人でした。 │ │ ☆金髪で青い目の少年はどこかエキゾチックで幻想的でもある。 │ そんな少年ローランと一緒にヒッチハイクをした。 │ ┗────────────────────────────────────────… *:...:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:...:*:..:*:..:*:..:*:...:*:..:* ┏───────────┓ │ ローラン(その2) │ ┗───────────┛………………………………………………………………………………… さてそれからどうしたものか。 とりあえずローランの父親が住むパリ郊外の家に行く。 鍵はないが鍵のありかは知っている。めざとく見つけローランは堂々と入る。私もそれに続く。 それにしても何を考えているのだろう。どうして家出をしたのだろう。 一銭も持たずにパリを目指してどうするんだろう。 謎は深まるだけであるが敢えて詮索しないこととした。 相手は子供とはいいながら12、3歳の少年である。 身のこなしや行動からパリは熟知しているようである。ただでメトロや電車に乗る方法も知っている。 パリの自分がいた周辺のカフェやお店をよく知っている。こちらが教えて貰うことも多々あった。 家に行っても誰もいない。 父親は仕事である。家族が五,六人で住んでも良いくらいの家に一人暮らしのような感じである。 冷蔵庫をあさっていたが何もない。 私は息子が来たよと言う悦びの言葉を表すためバターの表面に「祝」とかいて冷蔵庫に戻した。 誰もいなければ用はないという感じでそこをあとにしてパリ市内に戻る。 市内に戻っても特にどうと言うことはなく彼が遊び回って、 友達もいるある街角界隈のお店を覗きながら近くのカフェに入る。 ローランはゲームをしようという。 オイ待て、確か一銭も持ってなかったはずではなかったのか? 問いただすとヒッチハイクの途中で乗せてくれたスケベじじいから50フラン巻きあげたという。 私ならその50フランを大切に使うが彼は貰ったあぶく銭と割り切っている。 あっという間に使い果たすとまた元の無一文になった。 そら見たことかと言ったら、今度はカフェで他人が支払った代金をかっぱらおうと言うことになった。 パリのカフェは自分のテーブルでレシート代わりの請求書料金にチップを加えてテーブルにおいていく。 その2.30フランを盗もうというのである。 私は言った「ああ、いいよ、いつでもやりな、その代わりおまえはおれの友達でも何でもないからな。 ほれやれ早くやれ」とけしかけるものの、一向にその気はないようである。 どうもそうした性癖があるようで要注意である。 市内では野宿も疲れると思い安宿に泊まることにした。 パリの北駅周辺は安宿がいくつかあり、娼婦たちがたむろしている。 ねえ今夜どう?とか誘いかけてくるがローランのこともあり、そんな女どもと遊ぶ気はさらさらない。 ローランにも声がかかり、「あんたなら只にしとくわよ」とかいわれて連れて行かれそうになるので 保護者たる私はそれを振り切り宿に入る。 元々連れ込み宿であるからこちらが少年連れであろうがお構いなしで、 逆にそんな趣味の客だろうと思われたかもしれない。 今日もあちこち歩き回り疲れた。リュックをおろすと肩が軽い。 ローランも一応今夜の宿が見つかりほっとする。 「ところでローラン、うちに帰らなくていいのか?」 「うん大丈夫だよ。ほっといて」 とはいうものの小学生が家を2日も空けるのは尋常ではない。 明日はこちらも用事があるし、毎回ホテル住まいも大変だし・・・ と言っていたら、それなら良いところを知ってるよ。 *:...:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:...:*:..:*:..:*:..:*:...:*:..:* ─《★編集後記★》───────────────────────────────── ローランにつられてパリのあちこちとかカフェに行ったが 子供が行きそうなところはどこにもいかない。 パリの友達と戯れているところばかりに案内された。 後にそんなところで見かけたよという友達の知らせでローランも親に見つかることとなるのだが、 私も3日付き合ったらそろそろ飽きてきた。 …………………………………………………………………………………………………………… 最後までお読みくださりありがとうございます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集・発行 永尾良一 ここは地の果てアルジェリアweb → http://www.yoonnet.com/algeria/ 発行部数:133 └┬まぐまぐ:99 └メルマ :34 ☆本メールに直接返信するかたちでのお問い合わせはご遠慮ください。 ★メールマガジンへのご意見、ご感想はこちらへ → rnagao@mac.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright (c) 2008 Ryoichi Nagao All rights reserved. ------MyBookよりお知らせです。------------------------------------------ 「MyBook」は\2,940から作れる世界に1冊だけの オリジナル写真集作成サービスです。 思い出の詰まった写真はいつまでもパソコンの中に入れておかずに、 「MyBook」にして保存しましょう。 大切な思い出だからこそ、いつでも側においておきましょう。 詳しくはこちら http://af1.mag2.com/m/af/0000160260/001/s00000004224001/039


