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私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となってアルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育するノンフィクション物語です。上司も同僚も外国人、生徒はもちろんアルジェリア人、日本人は私たった一人でした。

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2008/02/28

ここは地の果てアルジェリア【第50号】

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                             ┌──────────┓
                             │ 第50号 2007.02.28  │
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│    ここは地の果てアルジェリア  技術移転奮闘記    │   永尾良一   │
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│ ☆私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となって
│  アルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育する
│  ノンフィクション物語です。

│ ☆上司も同僚も外国人、生徒はもちろんアルジェリア人、
│  日本人は私たった一人でした。
│ 
│ ☆生徒の家に誘われて行くと、ご馳走が並んでいた。もちろん口に
│  合わないものも少なくない。そこへ何やらどす黒い、ボール状の
│  ものを出された。それは羊の内蔵を血と共に固めたものらしい。
│  到底食べられるものではないが、無下にはできない。
│  
┗─────────────────────────────────…
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│ ある生徒の招待2 │
┗─────────┛………………………………………………………………
「そうそう、実は明日、俺の家にムッシュー・ガリッグはじめ、皆を呼んで
 パーティーを開くことになっているんだ」
それは事実である。

「せっかくの珍味だから俺がここで独り頂くより、皆に是非味わわせたい。
 ついてはいくらか持って帰っても良いだろうか」

「ムッシュー、そんな遠慮しないで全部持っていってくれ」
かくして私はその場をきり抜け、ビニル袋に入れて持ち帰ることとなった。

最後に彼の母親が出てきて挨拶をした。

「私の息子よ、(ちなみに自分の息子の友人などに皆こういう言い方をする)
 今日は本当に良く来てくれた。きっと神様も祝福してくれるに違いない。
 またいつでも好きなときにやってきておくれ。そして困ったことが起きた
 ら、何でも相談して欲しい。ここは自分の家と思ってちょうだい」

そこまでいわれると気が重いが、とにかく礼を言って引き揚げた。今まで彼等
から良く聞かされるのは、欲しいものがあれば何でも用意するから言ってくれ
であるが、この国で欲しいものはほとんどなく、仮にあっても自分で買ったほ
うが気が楽である。

しかもその見返りに長い土産リストを渡され、フランスや日本に休暇で帰国す
る際には買ってきてと頼まれる。その量、金額ともに半端ではなく、代金をく
れる保証はなにもない。例えもらえても、現地通貨ではこちらにメリットがな
い。

次に多いのが、現地通貨を外貨に替えてくれと言った要求である。
これは違法で、しかも闇市場で、そのレートと正式レートでは、二倍から五倍
の開きがあった。いずれにせよ親切心から換えてあげたは良いが、それで
捕まっては元も子もない。

翌日、ボール状のものを皆に見せたところ、そうかそうか、それはサムに
やってくれと言って、ムッシュー・ガリッグの愛犬、サムの餌となった。
サムは、はじめそれでボール遊びをしていたが、そのうち旨そうに平らげて
しまった。

教室とはまた違った関係が生まれそれも悪くはないが、結局生徒の家に招待さ
れるとあまりのもてなしに負担を感じ、その後自然と足が遠のいてしまった。



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─《★編集後記★》──────────────────────────
前回の編集後記に書いたとおりですが、これがアルジェリア流のおもてなしで
しょうね。悪気はないのですが、疲れます。

オランに来てからは少しアルズーの連中との距離ができ、毎朝毎晩のマイカー
通勤が心地よいものになって生活にも余裕が出てきたように思います。

授業は新規の科目はなく、今までのストックで授業ができるようになったため
精神的にも一息です。
ただ工場見学は毎回毎回近くのひなびた工場に行き、その度毎にテーマを変え
話をするのが大変でした。
……………………………………………………………………………………………
最後までお読みくださりありがとうございます。
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編集・発行 永尾良一
ここは地の果てアルジェリアweb → http://www.yoonnet.com/algeria/

発行部数:127
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