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私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となってアルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育するノンフィクション物語です。上司も同僚も外国人、生徒はもちろんアルジェリア人、日本人は私たった一人でした。

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2008/02/21

ここは地の果てアルジェリア【第49号】

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                             ┌──────────┓
                             │ 第49号 2007.02.21  │
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│    ここは地の果てアルジェリア  技術移転奮闘記    │   永尾良一   │
┗─────────────────────────┴───────┛

│ ☆私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となって
│  アルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育する
│  ノンフィクション物語です。

│ ☆上司も同僚も外国人、生徒はもちろんアルジェリア人、
│  日本人は私たった一人でした。
│ 
│ ☆工場見学は辛い授業であった。
│  何故か生徒の人数は半分に減っているし、真面目に聞こうとしない。
│  
┗─────────────────────────────────…
 *:...:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:...:*:..:*:..:*:..:*:...:*:..:*

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│ ある生徒の招待1 │
┗─────────┛………………………………………………………………
あるとき、級長格の生徒を手なづけようと、休日にドライブに誘った。オラン
の町外れの海岸に行き、そこのホテルで食事をして一日楽しんだが、彼はぜひ
家に寄って欲しいという。

私は家族に会って挨拶すればいいくらいに思っていたが、私1人のために5人
分の料理が用意されていた。

もちろん私の後に家族で食べるのであろうが、テーブル狭しと並べられた料理
には唖然とした。中には私の口に合わないものもあり、食う振りで何とかごま
かした。

ところが最後に出されたものには、ぎょっとした。野球ボールを一回り大きく
したどす黒い、おまけに表面がぶつぶつとした突起物に思わず鳥肌が立つ。

「ムッシュー、これはうちのご馳走だ、ぜひ食ってくれ」
生徒は嬉しそうに差し出した。

「こ、これは、なんだい」
おそるおそる訊ねる。

「羊の内蔵を血と共に固めたもので、先日、羊の丸焼きをした材料で作った
 最高の料理だ」

「そ、そうか。最高の料理か…」

こわごわとボール状の料理を一切れ、口に運ぶ。羊の匂いがむっと来て、
吐きそうになるのをこらえながら、別の料理を口にし、息を殺して水で一気
に喉に流し込む。

彼はその一部始終を見ていて私に尋ねた。

「どうだムッシュー、うまいだろう、え?」

「そ、そうだな、うん、いやあとっても、なんというか珍味だな…」

「そうだろう、そうだろう。ムッシューは運がいい。この料理はそうそう
 食べられるもんじゃないんだ。年に何回も作るものじゃないしね、
 是非平らげていってくれ」 

「そ、そうか、俺はラッキーだな」
とかいいながら胸の奥は複雑な心境で、
さてどうしたものか考えをめぐらせ、咄嗟に言った。



 *:...:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:...:*:..:*:..:*:..:*:...:*:..:*
─《★編集後記★》──────────────────────────
生徒の家には二度三度呼ばれていきましたが、決まって凄い料理が用意されて
いて、帰るときの挨拶がきまって「息子よ、なにか必要なものがあればいつで
もここに来なさい」であり、最後はわたしも、ああ、コンニチハ程度の意味だ
なと軽く受け流したものです。

二度以上行こうものなら今度はいつ帰るのか、日本に帰ったらラジカセを買っ
てきてくれ・・・となるのがいつものパターンでしたから
しまいに脚は遠のきました。
……………………………………………………………………………………………
最後までお読みくださりありがとうございます。
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編集・発行 永尾良一
ここは地の果てアルジェリアweb → http://www.yoonnet.com/algeria/

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